黒の子供会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 03:18 UTC 版)
須藤 直角(すどう なおずみ) 竜の子:無名(涅見子は「トリックスター」と呼んでいる) 声 - 田坂秀樹 竜の子を保持するリンク者達を束ね、独自の考えに沿って動く謎の組織・黒の子供会の頭目。家族には両親と兄がいたが、現在は行方不明とされている。一留して高校3年生。 自分の意思を表に出さない乾いた人間で、人の命を奪うことにも全く容赦がない(行方不明扱いとなっている直角の家族も直角自らが手をかけたと示唆されている)が、竜の子を使用することは他の黒の子供会のメンバーと比べて少ない。高校3年生になった頃から今のように変わってしまった、と元担任から語られる。 物語後半で明と接触し、彼女を政府関連の病院の地下に幽閉されていた小森の下へ導く。その後は地球の人間を皆殺しにするため世界中の主要都市や火山にICBMを降らせ、最後は1週間ほど水も食事も絶ち、竜や乙姫になることも拒否し、シイナと明に看取られながら命を絶った。 高野 文吾(たかの ぶんご) 竜の子:ハイヌウェレ 声 - 菅沼久義 黒の子供会の一員。メカフェチでミリタリーマニア。高校2年生。竜の子の力を使い、拳銃から重火器まで幅広く作成していた。社交的で思いやりがある反面、いかなる指示も任務と割り切り的確にこなす冷酷さも併せ持つ。妹がいるとされているが作中には登場しない。さとみとは幼馴染で、彼女との間にはそれ以上の深い関係がある。物語終盤でハイヌウェレを操り玉依俊二の乗る戦闘機を襲撃したが、交戦の末エンジンにハイヌウェレを巻き込まれ、そのダメージの反動で精神崩壊を起こした。アニメ版 妹がいる描写はされない。初登場時が茶髪、第9話では金髪になっている(原作でも同じなのだが、アニメなのでその色が分かる)。 小沢 さとみ(おざわ さとみ) 竜の子:アマポーラ 声 - 田中かほり 黒の子供会の一員。何者にも屈しない強く気高い心を持つ反面、人を殺すことに強い憧れを抱く少女。文吾とは深い関係がある。 家柄と成績、さらにはプロポーションすら求められるお嬢様学園である万朶学園高等部の百合組に在籍している。高校3年生。 高校生の現在とは違い、小学生の頃のさとみの性格は文吾におとなしすぎると言われるほどで、委員長をしていた。クラスメイトに煙草を買ってくるように命令され、それ担任に見つかったことで内申点に影響し、万朶学園中等部の受験に失敗した。そのため万朶学園高等部に入学してからは二文字であることにこだわりを見せ、成績上位でも周囲に余裕を感じさせず、わざと周りに敵をつくる様な行動をとっていた。 初対面の時はシイナの顔面を殴り対立していたが、シイナが自分の後輩になってからは彼女と和解した。しかしその後、のり夫の個展を見に行った際にハイヌウェレそっくりの彫像を目の当たりにして、俊二を襲った「天使」が文吾の竜の子であることを裏づける言葉を口にしてしまったため、再びシイナと対立。この出来事がきっかけでシイナを殺害しようと計画し、オリエンテーリングの際にアマポーラを使ってシイナを襲撃。彼女を助けに駆けつけた鶴丸を一蹴するなどしてシイナを追い詰めたが、突如現れたイカツチと乙姫にアマポーラを一蹴されて失敗に終わった。なお、この時さとみは気絶しており、アマポーラが自力で動いている状態であった。その際のダメージの反動で精神に異常をきたし、物語後半では幼児退行を起こして文吾に頼りきりになってしまうが、終盤ではある程度は回復し再びアマポーラを操作できるようになっている。 ハイヌウェレが敗れて文吾が精神崩壊を起こした後、涅の作った大きな手のへりにアマポーラで立たせた文吾と共に立つ。その後の彼女たちの姿は描かれていない。 小森 朋典(こもり とものり) 竜の子:プッシュ・ダガー 声 - 石田彰 黒の子供会の一員。母親と二人暮らしをしている。中学2年生。 佐倉明を気に入り、自身の考えとナイフを託すも、ホシ丸とエン・ソフと戦闘になり、ホシ丸から金属棒の一撃を食らい重傷を負う。その後、彼とプッシュ・ダガーはその場から姿を消して行方不明となる。 行方不明後のニュースで彼の母が衰弱死か餓死していたこと、彼の母は体と精神が弱く彼が世話を行なっていたこと。彼の周囲からの評判はとても良く、学年で1番の秀才で医者になると言っていたと同級生達から語られる。 ホシ丸に負わされた怪我を癒す過程で政府に捕まり実験体にされていた。後に須藤と共にやってきた明に姿を晒すが、そのとき小森はすでにプッシュ・ダガーと融合して人ならざるものとなっていた上、実験体にされた際に記憶障害を起こしており、以前の小森ではなくなっていた。アニメ版 ホシ丸から金属棒ではなく、プッシュ・ダガーもどきの一撃をくらう。その後の登場は無い。 涅 見子(くり まみこ) 竜の子:シェオル 声 - 雪野五月 黒の子供会の一員。竜の子・シェオルを保持する、ひどく浮世離れした少女。須藤と同居している。シイナと同学年。万朶学園中等部の制服を着ているが、実際には入学していない。 家では常に全裸でおり、外出時にも下着を着用せず、常に何かに向けて対話している。シェオルはあまりにも巨大すぎたため終盤までリンクすることが出来なかった。リンクが完了する前にも何らかの力が使える描写がされる。鶴丸を尋ねた際居合わせたチンピラたちに強姦されその最中にリンクに成功、圧倒的な能力でチンピラたちを殺害。その際にシェオルが通常の竜の子より遥かに優れた能力を持つことを鶴丸に見せつけた。試してみるのもおもしろいとして強姦を受けた痕を修復せずに放置しておき、最終話ではシイナ同様に懐妊。 最終的にはシェオルで人類を滅ぼし、シイナと2人だけ生き残る。またその際、態度と口調が一転している。ラストシーンでは彼女の子供である男児が登場している。
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