黒の工房/地精(グノーム)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 01:07 UTC 版)
「英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物」の記事における「黒の工房/地精(グノーム)」の解説
かつて帝国に存在した、《大地》を司る至宝《巨の黒槌(ロストゼウム)》を授かった一族の末裔。《地精(グノーム)》とも呼ばれる。精霊窟や騎神を創り出した一族でもあり、長らく歴史から姿を消していたが、《黒の工房》として結社《身喰らう蛇》の《十三工房》に属し、後にオズボーンと結託し暗躍する。 黒き終焉のアルベリヒ(《黒》のアルベリヒ) 登場作:「閃III」・「閃IV」B 声:安元洋貴 「#フランツ・ラインフォルト」も参照 地精たちの長で、《黒の工房》の工房長。 不老不死ではないものの、何らかの方法によって地精の長としての役目を数百年に渡って受け継いでいる存在で、優秀な地精の子孫に寄生し融合することによって永らえていると推測されている。 来歴 『閃』のおよそ900年前(300年頃)に《黒の騎神》イシュメルガの眷属となり、以降、クロスベルの錬金術師から人造人間(ホムンクルス)の技術を盗んだり、暗黒時代の魔術師に《魔煌兵》の技術を与えて発展させたりしながら(527年頃)、《根源たる虚無の剣》を作るべく、Ozシリーズの完成に向けてフィードバックを行い続ける。 1192年、《黒の騎神》イシュメルガがギリアス・オズボーンを《起動者》とし、後に彼が帝国の権力を握るにともない《黒の工房》との協力関係が構築される。 「閃I」の8年前(1196年)、《地精》の子孫であるフランツ・ラインフォルトに寄生、融合して人格を乗っ取る。 「閃III」の5年前(1201年)、覚醒したミリアム(Oz73)をオズボーンに引き渡す。 「閃I」の前年(1203年)末、《西風の旅団》の団長ルトガー・クラウゼルと《赤い星座》の団長バルデル・オルランドが《紫の騎神》ゼクトールが眠る地の近くで決闘するように仕向け、彼らが三日三晩の死闘の末に相打ちとなった後、残された《西風の旅団》のゼノ、レオニダスに話を持ち掛け、ルトガーを《紫の騎神》の《起動者》にし、不死者としてよみがえらせるよう取り計らう。 「閃III」の2年前(1204年7月以前)、覚醒したアルティナ(Oz74)をオズボーンに引き渡す(オズボーンを経由してルーファスに貸与される)。同時期に《黒の工房》として《西風の旅団》を雇い、彼らにはカイエン公に協力させる。 「閃III」 - 帝國学術院の客員教授「フランツ・ルーグマン」を名乗り、地質調査のためと称してリィンらが行く先々に現れる。その裏で《銅》のゲオルグに指示を与えるなどして暗躍する。《黒キ星杯》でリィンらに正体を明かし、《根源たる虚無の剣》(終末の剣)の錬成を遂げるとともに、その剣によってリィンに《黒の聖獣》を討たせ、《巨イナル黄昏》を発動させる。 「閃IV」 - オルキスタワーでエステル、ロイドらと、《黒の工房》では新旧VII組と交戦。オズボーンが「表」で世界大戦に向けた準備を進める一方で、アルベリヒは「裏」で(最終的に《黒の騎神》が勝利することを前提に)《巨イナル一》の再錬成に向けた準備を着々と進め、《第三相克》が終わった時点で幻想機動要塞《トゥアハ=デ=ダナーン》と5本の「偽なる《塩の杭》」を出現させ、《最終相克》に向けた舞台を整える。幻想機動要塞ではルーファスとともにVII組を迎え撃って敗れる。オズボーンがリィンらと《最終相克》を始めようとしたため、世界大戦が佳境となっていない段階で《最終相克》を行っても闘争のエネルギーが足りず《巨イナル一》の再錬成が不充分なものになると諫めるが、強行されてしまう。結果、オズボーンと《黒の騎神》が敗れたため、自分たちの敗北を認めつつ消滅する。 人物 現在の肉体はフランツ・ラインフォルトで、フランツとしての記憶も残っているが、性格はフランツと違って冷酷で、《巨イナル一》の再錬成という目的のためにはいかなる犠牲を出すことにも躊躇しない。 《巨イナル一》を再錬成することで帝国にかけられた呪いを解きつつ、《巨イナル黄昏》で終末を迎えた後の、戦火によって暗黒時代のレベルまで巻き戻った混沌と混迷の世界で、(あくまで《黒の騎神》の下僕として)技術を背景とした世界の立て直しをする役割を得ることを最終的な目的にしており、主であるオズボーンと結託して《巨イナル黄昏》を推し進める。 ゲーム本編では示唆されるのみで明言されていないが、アルベリヒはいわば精神生命体的な存在で、地精の眷属の中で最も優秀な子孫に代々乗り移っている。アルベリヒと同化した後で死んだ者が不死者となってよみがえることができるのはアルベリヒがイシュメルガに下った時点でその眷属となっているためで、アルベリヒの思念と完全に同化するには不死者となること(いったん死亡すること)が条件になっている。 かつてはワイスマンとも懇意にしており、彼に自律型の小型戦術殻を提供した。それらは「SC」ラストバトル緒戦で生身のワイスマンと戦闘する際、彼が傍らに従えている。 自身が戦う際は全ての戦術殻の原型である《ゾア=バロール》を使用する。 外見は「閃III」用の初期案では「閃I」・「閃II」のアリサの回想で登場するフランツ・ラインフォルトと同じ容貌だったようだが、その後の検討のかなり早い段階で変化していったことがうかがえる。 フランツ・ルーグマン 《黒》のアルベリヒの仮初の姿のひとつで、「ルーグマン」はフランツ・ラインフォルトの結婚前の姓。「ルーグマン教授」とも呼ばれている。 帝國学術院で地質学を教える客員教授で、地質調査のためと称してリィンらが行く先々に現れる。《釣皇倶楽部》所属ということにもしている。 《銅》のゲオルグ 地精の生まれの一人。詳細は「ジョルジュ・ノーム」を参照。 《蒼》のジークフリード 地精の長の代理を名乗る、仮面をつけた銀髪の男。二丁拳銃を操り、《蒼の騎神》オルディーネを乗りこなすその姿は知人から見れば死んだはずのクロウ・アームブラストであることは疑いようもなく、対面したリィンたちを動揺させる。
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