不死者となる
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 04:57 UTC 版)
「アシュヴァッターマン」の記事における「不死者となる」の解説
パーンダヴァとクリシュナは、壊滅した自分達の陣営を見て怒り、アシュヴァッターマンの後を追った。最後の手段としてアシュヴァッターマンは、ヴェーダの聖なる知恵によって一枚の葉からブラフマシラーストラを作りだし、パーンダヴァとクリシュナに向けて放った。これを見たクリシュナは、アルジュナに同じ物を放てと言った。アルジュナがブラフマシラーストラを放つと、全世界が壊滅しかねないほどの衝撃が起きたため、聖仙ヴィヤーサは両者に武器を収めるよう言った。ブラフマシラーストラは清浄な魂の持ち主でなけば撤回できないため、アルジュナはブラフマシラーストラを収めることが出来たが、アシュヴァッターマンはそれが出来なかった。 アシュヴァッターマンは、ウッタラー(アビマニユの妻)に向けて武器を放ち、胎内のパリクシットを殺すことでパーンダヴァの系譜を永遠に断とうした。クリシュナはパリクシットを生き返らせることを誓い、「3000年の間森の中をさまよい続けるであろう。血が体中の傷からにじみだし、苦しむであろう。お前は死を望むようになるが、死すらもお前に情けをかけることはない。お前はもてなしや歓待を受けることはない。人間社会から完全に隔絶され、孤独に過ごすこととなるのだ。額の宝石を外して出来た傷は癒えることはない。無数の病がお前の体を蝕み、痛みや潰瘍を引き起こす。そしてその病は3000年間癒えることはない。」と告げた。 アシュヴァッターマンは、命をもって償うかわりに額の宝石を外すようヴィヤーサに言われた。5人の息子たちを殺されていたドラウパディーは、ドローナへの尊敬のためにアシュヴァッターマンの生命を見逃すことを受け入れ、宝石をユディシュティラの頭に載せた。
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