鬼祭り四天王
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1979年の黒ヶ丘の鬼祭りにおいて、サクラ、ハヤブサ、ハンニャ、マンバに扮した4人。花山は1964年生まれ、他の3人は1965年生まれ。 原 真清(はら まさきよ) 青空町の不良少年。FREYJA(フレイヤ)という小さなチームを結成し、幼馴染みの舎弟であるハンニャ・マンバと3人で常に行動、花山と頻繁に衝突している。普段はまるで眠そうに目を細めているが、感情が高ぶると大きく目を見開く。1979年の鬼祭りでハヤブサを演じたことからギッチョ軍団からはハヤブサと呼ばれ、また花山からはラッキョと呼ばれている。 子供のころから視力が悪く、幼いころはアイパッチに加えて矯正用の眼鏡を常につけていたため、上級生の北丸蛍らにいじめられていた。その時に同じく弱視矯正でアイパッチをつけていた同級生の舞と出会い、以来深く想いを寄せるようになった。 小学1年生から空手を学んでおり、運動神経がよく脚も速かったため小学5年生の時には黒帯となっている。そのため喧嘩が非常に強く、中学2年の時には同年代の双璧と言われていた内海と五島を圧倒する実力を持っていた。激昂するなどして理性を失うとひび割れたガラスが軋むようなイメージに支配され、周囲を破壊し尽くすほど暴れ回る。そのような誰にも制御できない凶暴性のため敵が非常に多いが、普段は仲間思いの無邪気な性格で、ごく近しい人間にはとても深く慕われている。 1979年11月3日夜、雛石顕治が自分と花山の名を騙って北丸の女の耳を切り落としたことから北丸に命を狙われ、翌11月4日、自宅まで襲撃に来た北丸やマンバを襲っていた重末らと乱闘を繰り広げた末にひとり逃走、広島駅にて舞の目の前で検挙された。 1983年には鎖国島にて東側を率い、雛石率いる西側や王様である花山と抗争を繰り広げていた。同年の鬼祭りでは王様を目指して東側のリーダーとして参戦、吉弘の尽力で御札を手に入れ王様の座を手に入れたかに見えたが、アキラが爆発させた爆弾に巻き込まれてギザが持っていた御札を奪われ、王様の座を逃してしまう。その後、新人として入島してきた犬飼と壮絶なタイマンを演じて親友になり、年末年始の保護者との面会で、ギッチョに会いに来た舞と再会。帰島後、東側の幹部が内田と榊原に瀕死の重傷を負わされ捕虜になったと知り、犬飼や新人として入ってきた木岡徳らとともに西側へ殴り込みをかけるが、舞と再会したことで自分が今まで殺し合いしかしてこなかった事実に気付いてしまい、強い恐怖に囚われ戦意を喪失、敗北して内田・榊原の支配下に置かれることとなる。 1984年、松尾安三が内田と榊原に代わって島の実質的支配者となったことで、鬼祭りに乗じた島からの脱出を計画し主導。ギッチョらと共に脱出船に乗り込み本土へと渡ったが、舞に婚約者が出来たことを知って悲嘆に暮れ暴走。街中で花山と乱闘を繰り広げていたところに舞から「もう幸せになっていいか」と訣別を告げられ、ギッチョから渡されていたアルバムを舞に返して未練を断ち切り、鎖国島へ戻っていった。1990年には花山と共に酒場を経営、闘技場で王様と酒場の店主の座を巡って殴り合いを繰り広げている。 花山 靖(はなやま やすし) 真清の1歳上の不良少年。髪型は黒髪のオールバックで、眉が太い。1979年の鬼祭りでサクラを演じたことから、ギッチョ軍団からはサクラと呼ばれている。 中学生のころから真清と対立し、ことあるごとに衝突している。敵の意表を突く戦い方が得意で、突拍子も無い行動で相手が混乱したところに不意打ちを加える。誰とも徒党を組まず常に一人で行動しているため周囲の不良や暴走族から常に狙われているが、真清と互角の圧倒的な実力で撃退し続けている。激昂すると無数の虫が体中を這い回る幻覚に襲われ、周囲が見えなくなるほど暴力的になって暴走する。 幼い時に少年野球でギッチョの姉・愛に負け、以来愛を倒すことを目標に練習を積み続けていたが、体の成長が愛を追い越してしまったために雪辱戦に簡単に勝利してしまい、以来愛を「愛様」と呼んで激しく慕い、ボディガードを自称して付きまとうようになった。 1979年、街中でケンエーに因縁をつけて叩きのめしたことから雛石顕治に狙われるようになり、顕治の謀略で北丸蛍との諍いに巻き込まれ警察に検挙された。その時に雛石の下から離れた牛山の言葉を理解し、以来牛山を舎弟にして常に行動を共にしている。 1983年には王様として鎖国に君臨していたが、同年の鬼祭りで王様の札と愛のアルバムを交換する取引をケンエーと行い王様の座から陥落、また島からの脱出も目論んでいたが牛山が嫌がったため取りやめて残ることを選んだ。その後は牛山と二人で東側の真清宅の居候となり、ハンニャを殺そうとした加来らを叩きのめし、年末の面会で母親や愛らと再会。面会が終わって放心状態となって鎖国島へ戻ってきたところに寄生族の襲撃を受け、内田・榊原体制下に置かれてしまう。 1984年の鬼祭りでは真清らに協力して脱出計画に参加し、脱出船に乗り込んで広島本土へ渡ったが、愛に婚約者が出来たことを知って悲嘆に暮れ暴走。街中で真清と乱闘を繰り広げていたところに愛から「友達にしがみついてでも止まれるようになった」「もう幸せになっていいか」と訣別を告げられ、持っていたアルバムを愛に返して未練を断ち切り、鎖国島へ戻っていった。1990年には真清と共に酒場を経営、闘技場で王様と酒場の店主の座を巡って殴り合いを繰り広げている。 ハンニャ / 虎鮫 茂(とらざめ しげる) 真清の幼馴染みの舎弟。FREYJA幹部。虎鮫金次郎の従弟でよく似た外見をしており、かつては初代陴威窠斗の一員だった。1979年の鬼祭りでハンニャを演じて以来、ハンニャという渾名が定着している。女好きで巨根。小川マリと互いに思いを寄せ合っている。愛車はダルマセリカ。 1979年の北丸蛍との諍いで、真清らと共に警察に検挙された。1983年に広島へ戻り鎖国島行きが決定、フレイヤのメンバーの安全を確保するためマンバと共に四代目廣島連合や五代目陴威窠斗を相手に暴れ回り、「濁りの巣」では五島と共にバックアップに回った。その後ギッチョとアキラに遅れて鎖国島へ入り、真清の下で東側の一員として鬼祭りや様々な行動に参加。1984年には鬼祭りに乗じた脱出騒動で広島に渡り、家族が自分が存在していないものとして平穏に暮らしていることを知って会わずに去り、マリと再会して別れを済ませ再び鎖国島へ戻っていった。 マンバ / 望月 隆(もちづき たかし) 真清の幼馴染みの舎弟。FREYJA幹部。髪型は小学生のころからスキンヘッドで、「ばはは」という笑い声をあげる。1979年の鬼祭りでマンバを演じて以来、マンバという渾名が定着している。 1979年に真清・ハンニャらと共に検挙され、1983年の抗争ではハンニャと共にフレイヤのメンバーを守るために抗争を繰り広げた。その後ハンニャと共に鎖国島に入り、東側の一員として活動。1983年末に樋口に倒され東に監禁されたことに激昂、島の様子を見に来た管理人のヤクザを殺害したことで運営者に目をつけられるようになる。1984年の脱出騒動では広島に渡り実家へ戻ったが、幼い弟が家族を苦しめた自分を憎んでいるかのような様子を見せたことから再会せずに去り、ハンニャとマリとの最後の別れに付き添った後、再び鎖国島へ戻っていった。1990年にはギザや丸っぺと共に農業に勤しんでおり、2014年には女神堂の野菜に生産者として3人が写っている。
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