遺産(オーパーツ)に関わる者達
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 06:28 UTC 版)
「スプリガン (漫画)」の記事における「遺産(オーパーツ)に関わる者達」の解説
炎蛇(えんじゃ) 厳密には登場人物ではないが、スプリガンの始まりと終わり、それぞれの事件にかかわる存在。名前の通り炎が蛇のようになった姿をしており、猛烈な雄たけびとともに灼熱を伴って現れる。個体なのか群体なのか判別せず、出現する際は必ず龍穴(地脈の出口)から複数の炎蛇が現れる。地球内部で生まれた超生命体とされるが、詳細は不明。生物というよりも現象に近く、またその様から噴火に例えられる(他には優が「ヤマタノオロチ」に例えている)。地脈と密接なかかわりを持ち、地球生命体(ガイア)の一種かそのものであるような描写がみられる。 炎蛇の章ではAMスーツのサイコブロー機能で向かってくる比較的小型の個体を霧散させる描写もあるが、最終章・炎蛇再来ではより激しい状態だったためかそのような描写はない。 なお、最終章では芳乃が地球意思に触れた際、「荒らぶる神」と呼んでいる。モデル・モチーフは聖書に登場する「燃える蛇」や風水における龍など、複数の要素が見られる。 ケツアルクアトル 紀元前3千年頃に地球外の天体から地球に移住してきた異星人の子孫で、先祖は母星が死滅した為に地球へ移住、中南米の原住民に文明を与えた。 2千年前、異国から流れ着いた異邦人の子にケツアルクアトルは「テスカポリトカ」と名付け養子として育てた。月日が経ち、テスカポリトカの協力の元中南米に文明を築く事に成功したケツアルコアトルら異星人は、次に死滅した母星を再生させようと帰還を決意、テスカポリトカにも同行を求めた。 しかし豹変したテスカポリトカが原住民を虐殺するなど暴君と化し、異星の仲間も殺したため、最後に残ったケツアルコアトルがテスカポリトカに戦いを挑み勝利を収めるが、自身も致命傷を負った為に肉体を捨てて魂を「パレンケの仮面」にサルベージし、ケイ素生物としていつか母星へ還る日を待ち永い眠りに就いた。 最後は御神苗との共闘の末にテスカポリトカの永久封印に成功し、御神苗と初穂・香穂に感謝し、母星へと旅立った。 テスカトリポカ 作中では「テスカポリトカ」。2千年前に故郷を戦災で失い中南米に流れ着いた異邦人の子で、漂流の際に敵軍の襲撃で家族を失い、ケツアルクアトルに拾われ養子として育てられた。 異星の技術を瞬く間に覚え、それを応用して独自の技術を編み出すなど類稀なる才能を発揮し、中南米の文明の発展に大きく貢献したが、家族を殺された記憶から野蛮な人間文明に激しい憎悪を抱いており、ケツアルクアトルが彼を母星への帰還に誘った日を境に暴君と化し、人間を虐殺、それを諌めるケツアルクアトルら異星人も手にかけた。他人の肉体に魂を乗り換える転生術を使い時代を超えて生き永らえていたが、ケツアルクアトルとの戦いの末に「魂の塚」に封印された。 現代になってサンチェスの手により復活、ケツアルクアトルを抹殺してこの世を支配しようと目論むも、最後は御神苗とケツアルクアトルによってオーパーツ「マーラの銀鏡」に魂を永久封印された。 ロードス島の青銅巨人 超古代文明の遺産。南極の戦いで遺跡防衛用にアーカムが配備し、優たちの前に立ち塞がる。作中では超古代文明の防衛用ロボットとされ、ラリー曰く「本物のスプリガン」。風貌は、3メートル近くある巨大な古代ローマかギリシャの闘士の青銅像だが、全身オリハルコンの合金製。地脈からエネルギーが流入しているので半永久的に作動する。現実世界の七不思議の一つにもロードス島の巨人像が言い伝えられている。 その巨体に相応しい最強無敵の圧倒的なパワーを発揮する一方、獣人のジャンをも凌駕する似つかわしくない程のスピードも備え、優、ジャン、暁の3人がかりの波状攻撃も全く寄せ付けなかった。多くのオーパーツ兵器と同様、通常兵器での攻撃は全く通用せず、さらにオリハルコンナイフなどで斬りつけて傷を与えても地脈のエネルギーを破損箇所のオリハルコンに充填することで瞬く間に復元するなど破壊の糸口が皆無で、作中の主要キャラクターが主とする白兵戦に於いてまさに無敵の強さを誇った。 エネルギーとして使う地脈のエネルギーが即ち地球生命体(ガイア)であるためガイアの意識とリンクしており、芳乃が南極の遺跡を媒体としてガイアの精神とコンタクトを取ったのと同じ様に、優も死闘の最中に青銅巨人を介してガイアと交信、その意思に触れた。
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