連合軍上陸とは? わかりやすく解説

連合軍上陸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 10:13 UTC 版)

牛島満」の記事における「連合軍上陸」の解説

32軍には、大本営南西諸島重視方針もあり、沖縄本島精鋭第9師団を含む3個師団と1個旅団多数火砲宮古島にも1個師団配備され戦力充実していた。八原が中心となって考案した作戦計画は、連合軍の上陸予想される複数地域に各兵団配置し連合軍上陸してきたら、上陸正面兵団構築した陣地防戦し、連合軍海岸線釘付けとしている間に、他の地区配置されている兵団空襲避け夜間連合軍の上陸地点集結し充実している火砲連合軍橋頭堡激し砲撃加え大損害を与えた後に、第32軍が総力挙げて上陸軍を攻撃し海に追い落とそうという作戦であった。そのため、参謀長の長を中心として地上戦重視のため、陣地構築に力を注いでいたが、大本営捷号作戦による航空作戦準備飛行場設営優先を第32軍に度々要求してきており、第32軍に「航空作戦準備協力しない場合増援した兵力を他に移さなければならない」や「中央の方針従わないのなら第32参謀更迭する」などの脅しをかけてくるほどであった牛島やむなく大本営方針受け入れ、まずは飛行場設営注力するよう命令した1944年10月台湾沖航空戦により、アメリカ軍大打撃与えた誤認していた大本営は、連合軍フィリピン侵攻してくるや、戦機到来考えレイテ島の戦い決戦にするため増援を送ることとした。台湾から3個師団レイテ送られたが、大本営はその穴埋めとして1個師団沖縄から抽出し台湾に送ることとし、その協議台湾で行うと第32軍に通知してきた。牛島は八原に「軍から1兵団を抜くのであれば沖縄本島宮古島どちらか放棄しなればならない。」「それでもフィリピン決戦というのであれば、第32軍の主力全部フィリピン転用すべき。」などとする第32軍の意見書持たせ台湾開催され会議で、大本営服部卓四郎作戦課長前に意見述べさせたが、結局11月11日大本営から精鋭一個師団台湾移駐するという命令届いた。八原が反発した牛島命令受け入れ17日第9師団台湾に送ることと決した主力失った32軍は八原の「宜野湾東西の線以南島尻郡に軍主力配置し北方中頭部に上陸して南下するに対しては、首里北方陣地に於いて持久し、敵に出血強要する」という、従来水際撃滅決戦方針作戦から戦略持久作戦への作戦修正案採用することとした。牛島は八原の作戦修正案説明聞くと「第9師団取り上げられてしまったが、今回作戦計画は非常に手堅く、かえって今までより必勝信念強くなった。」と笑顔言葉をかけた。 戦略持久作戦に軍の方針決すると、第32軍の総力沖縄県民動員沖縄珊瑚礁固い地盤利用して多数洞窟陣地構築した。主陣地第一線には、LVT対策として牛島発案高射砲配置された。今まで戦訓分析し高射砲平射撃が敵戦車効果が高いと判断したからであった。そして首里高地地下構築された第32軍司令部完成し牛島らは1945年3月に同司令部移った。同司令部最深部35m、総延長1㎞であり、1トン爆弾直撃にも耐えられるような構造となっていた。牛島地下陣地電燈見て銀座夜店思い出す」と冗談言い幕僚らを和ませている。 1945年3月24日連合軍大型艦が姿を現し艦載機による猛爆撃に加えて艦砲射撃おこなった牛島連合軍による沖縄への侵攻だと判断し甲号戦備移行命令した多大な労力をかけて構築され沖縄本島飛行場にはたった15機の作戦機しかなかったが、航空参謀の神は牛島全機特別攻撃出撃命令願い牛島許可した特攻機中飛行場沖合敵艦隊に突入した1945年4月1日連合軍沖縄本島上陸開始すると、一部進撃遅滞目的部隊以外は、陣地籠って一切反撃行わず隠忍自重していたため、連合軍は殆ど抵抗を受けることなくその日のうちに4個師団50,000名が沖縄本島上陸し死傷者はわずか159名だった。これは牛島裁可し既定方針通りであったが、敵が上陸したら敵に使用されないように飛行場破壊するはずだった特設第一連隊が、上陸前激し艦砲射撃消息不明となり、飛行場破壊不十分なままで連合軍占領され、これが後に尾を引くこととなってしまった。

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