連合軍占領下での独立運動とは? わかりやすく解説

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連合軍占領下での独立運動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 06:30 UTC 版)

朝鮮独立運動」の記事における「連合軍占領下での独立運動」の解説

連合軍軍政期 (朝鮮史)」および「済州島四・三事件」も参照 1945年9月6日朝鮮建国準備委員会関係者の手によって朝鮮人民共和国建国謳われた。だが、日本の降伏前後から朝鮮への武力進駐開始した連合国アメリカ合衆国ソビエト連邦朝鮮人民共和国政府承認拒絶し朝鮮総督府降伏と共に占領地軍政を布いて朝鮮南北分割統治した。連合軍占領下朝鮮では日本統治時代異なり強制拠出災害などにより疫病の流行物価高騰続発し1946年10月には南朝鮮230万人朝鮮人連合国軍に対して蜂起する大邱10月事件起き100名を超える犠牲者出た朝鮮即時独立否定した連合国は、1945年12月モスクワ三国外相会議開き朝鮮を一旦国際連合信託統治下に置く事を決定した。この決定対し南朝鮮では、信託統治賛成する社会主義ソ連勢力同調者左派)と、旧大韓民国臨時政府指導者に同調する民族主義者右派)とで世論二分され、テロ活動含めた激し抗争起きた最終的に信託統治構想冷戦による米ソ対立激化実現されず、アメリカ1947年朝鮮独立問題国連総会持ち込んだ国連総会は「国連監視下で朝鮮全土対象とする総選挙実施し国会による政府樹立行なう」ことを決定し選挙が可能か調べるため翌1948年1月国連臨時朝鮮委員団(UNTCOK)を朝鮮派遣した。UNTCOKは同年2月国連総会へ「UNTCOKが『任務遂行可能な地域』(南朝鮮)での単独選挙実施案」を提出し賛成多数可決された。 国連議決は、南朝鮮のみで新政府樹立するものであり、朝鮮独立できても南北分離されることを意味していた。全朝鮮諸政党社会団体代表者連席会議5.10単独選挙阻止するために開かれた4月19日から平壌牡丹峰劇場での連席会議南朝鮮41個の政党社会団体北朝鮮15個の政党社会団体から選出され695名の代表者参席するのだが、これは当時南北全ての左・右勢力大部分網羅していた。実際に南朝鮮からは南朝鮮労働党勤労人民党など左翼系列政党だけでなく韓国独立党民族自主連盟など右翼系列政党参加しただけではなく朴憲永白南雲金九金奎植趙素昻などの有名人などの左翼及び右翼参席した。 在朝鮮アメリカ陸軍司令部軍政庁が最も嫌った左派排除成功した李承晩韓国民主党は、1948年5月10日行われた国際連合監視下での総選挙臨んだ初代総選挙)。この選挙は「米ソ両軍撤退南北要人会談総選挙という順序政府樹立」の3段階の方案反しており、朝鮮半島南北分断固定化するとの理由から、民族派金九中道派金奎植らの有力者含めた反対の中で強行され、各地反対派による武装闘争展開されただが、アメリカ支援受けた李承晩韓国民主党などによる一派政府樹立への動き強行し南北分離独立反対する市民の蜂起軍事力テロ鎮圧した。特に抵抗激しかった済州島では公権力による住民虐殺広範囲行われ鎮圧までに数万人が殺害された(済州島四・三事件)。結局国連監視下の南朝鮮単独選挙1948年5月実施され短時間独立準備経て同年8月15日大韓民国政府樹立宣言された。残り朝鮮地域北朝鮮)も選挙経て9月9日朝鮮民主主義人民共和国建国され朝鮮独立運動目標達成された。だが、それは同時に朝鮮統一問題という新たな課題を生み、2021年に至るまで未解決となっている。

※この「連合軍占領下での独立運動」の解説は、「朝鮮独立運動」の解説の一部です。
「連合軍占領下での独立運動」を含む「朝鮮独立運動」の記事については、「朝鮮独立運動」の概要を参照ください。

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