朝鮮建国準備委員会とは? わかりやすく解説

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朝鮮建国準備委員会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/19 06:56 UTC 版)

朝鮮建国準備委員会(ちょうせんけんこくじゅんびいいんかい)は、1945年8月15日から9月7日までの連合軍軍政期呂運亨などが中心となって朝鮮総督府から行政権を引き継ぐために作った組職。略称は「建準[1]。本部はソウルの桂洞に置かれた。


  1. ^ 조선건국준비위원회(朝鮮建國準備委員會)”. 韓国民族文化大百科事典. 2022年3月4日閲覧。
  2. ^ 吉倫亨(2023) p.206
  3. ^ 吉倫亨(2023) p.305


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朝鮮建国準備委員会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 03:39 UTC 版)

朝鮮戦争」の記事における「朝鮮建国準備委員会」の解説

諸勢力中でも比較統制のとれていた呂運亨集団は、日本降伏見越し8月10日密かに建国同盟結成していた。その2日前8月8日参戦したソ連8月9日豆満江越え朝鮮半島侵攻してきた。一方朝鮮総督府半島の突然の機能不全動揺していた。約70万人もの在留邦人抱え有効な対抗勢力がないまま朝鮮全土ソ連掌握されることを懸念し、呂に接触して行政権委譲伝えた。呂は政治犯釈放独立運動への不干渉などを条件にこれを受け入れ8月15日日本降伏の報を受けて直ちに朝鮮建国準備委員会を結成超党派による建国目指した。 呂自身左右合作による朝鮮統一目指していた。8月16日には一部政治犯釈放され建国準備委員会合流したが、その多く弾圧され共産主義者であり、同委員会必然的に左傾化した。9月6日、同委員会朝鮮人民共和国成立宣言。その要人には李承晩金日成朴憲永金九曺晩植らが名を連ねていたが、これは国内外主だった活動家を本人許諾なく列挙したに過ぎなかった。 一方連合国は既に戦時中の諸会談で、自身主導による朝鮮半島信託統治決定していた(後述)。彼らの目に朝鮮人民共和国は、日本ポツダム宣言違反し連合国承認経ず勝手に建てた政権映った。また総督府左傾化を嫌うアメリカ意向受けて態度変え建国準備委員会解散命じるなど情勢混乱し、さらに同委員会内部でも対立離反が相次ぎ足並み乱れた9月8日仁川アメリカ軍上陸。呂は面会求めるが拒絶される。翌9月9日総督府降伏文書署名しアメリカ軍総督府権限委譲9月11日アメリカによる軍政開始され朝鮮人民共和国連合国枢軸国双方から承認得られぬまま事実上瓦解した建国準備委員会その後活動続けたが、軍政庁はこれを非合法みなした。さらに反共掲げ右派湖南財閥と結び、9月16日宋鎮禹トップとする韓国民主党韓民党)を立ち上げ上海から重慶亡命していた大韓民国臨時政府支持表明建国準備委員会否定した建国準備委員会実際に果たした役割については諸説ある。日本の敗戦朝鮮統治終了した後、行政機構として一定の機能果たしたとする見方もあれば、突然当事者とされたことに呼応してできた組織であり、実際に朝鮮人民の意思反映していなかった点を強調する見方もある。 朝鮮半島内で各派足並み揃っていない状況下、大韓民国臨時政府弾劾されアメリカで活動していた李承晩や、ソ連支援の元で国内活動していた金日成初めとする満州抗日パルチザン出身者など様々な考え方持った亡命者たち次々帰国し、独自の政治活動展開していた。しかしこの過程で、朝鮮半島発生した政府はいずれ連合国全体からの承認得られなかった。

※この「朝鮮建国準備委員会」の解説は、「朝鮮戦争」の解説の一部です。
「朝鮮建国準備委員会」を含む「朝鮮戦争」の記事については、「朝鮮戦争」の概要を参照ください。

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