連合軍の迂回方針とは? わかりやすく解説

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連合軍の迂回方針

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 14:09 UTC 版)

ラバウル航空隊」の記事における「連合軍の迂回方針」の解説

連合軍ラバウル攻略意図して空襲による猛攻と、スルミグロスター岬へと上陸作戦繰り返しラバウル対す艦砲射撃3度行われたが、連合軍ラバウルへの本格攻略回避迂回して2月29日アドミラルティ諸島上陸占領し機動部隊北上作戦拠点泊地構築した連合軍空軍力全力による1943年12月17日から3ヶ月ラバウルへの空襲総攻撃は、海軍リア少将の上申をうけた米海軍第3艦隊司令官ハルゼー中将から米陸軍南西太平洋方面連合国最高司令官ダグラス・マッカーサー大将全面的協力をえて連日激戦くりかえされていた。 他方、ちょうどこれに重な時期1944年入り米陸海軍内部では太平洋方面作戦ラバウル迂回方針検討された。1943年11月米海兵隊ブーゲンビル島タロキナ上陸直後危機的状況米空母2隻(サラトガプリンストン)と基地航空隊協同ラバウル強襲により無事回避したが、ハルゼーこのあと1943年12月23日から26日までハワイチェスター・ニミッツ打ち合わせアメリカ西海岸カリフォルニア自宅家族会ったあと、1944年年明け - 1月末まで米国政府のあるアメリカ東海岸ワシントン滞在し米海軍最高指揮官アーネスト・キング海軍大将合衆国艦隊司令長官兼海作戦部長)に「ラバウルカビエン占領不要」と自説上申した。それは、ラバウル真東洋上にありセント・ジョージ岬 - ブーゲンビル島の間をラバウルから北東へぬける海路中央阻むグリーン諸島ラバウルの北隣ニューアイルランド島カビエン北側洋上阻むセント・マシアス群島南東小島エミラウ島ラバウル西方洋上位置しラバウルからトラック島への北西海路エミラウ島との間で挟むアドミラルティ諸島マヌス島占領しラバウル包囲遮断すれば南太平洋方面での日本軍の作戦成立しなくなる、という予測説明した1月末、ハルゼーこの方針にニミッツ大将中部太平洋方面連合国最高司令官)とマッカーサー大将南西太平洋方面連合国最高司令官)の了解をえるため、ニミッツのいるハワイ真珠湾向かい会議参加した真珠湾での米陸海軍司令部幕僚参謀集合した作戦会議では、この方に基づき当時攻略中のグリーン島1944年2月19日占領マヌス島同年2月29日から攻略する日程決定された。米陸軍マッカーサー司令部側はカビエン同年4月1日攻略計画主張した3月には、米陸軍所轄攻撃目標だったマヌス島までも米海軍占領したマヌス島には東端から北側巨大な弓状湾曲して伸び囲むロスネグロス島天然良港形成し大艦隊を収容できるロレンゴー湾があって、米海軍根拠地としてアドミラルティ泊地構築した。これに対し豪州オーストラリアブリスベーン滞在して指揮していた米陸軍マッカーサー強く憤ったため、ブリスベーン双方和解調整図られた。カビエン攻略3月14日中止決定されその北のエミラウ島代わり攻略目標になったラバウル迂回以降対日作戦攻撃方針は、ウルシー環礁フィリピン基地として硫黄島沖縄日本本州攻撃する方針はなっていたが、1944年5月サンフランシスコでの作戦会議では、米海軍最高指揮官キングフィリピン攻撃破壊しないように台湾攻略主張レイモンド・スプルーアンス中将中国上海南方上山攻略主張、その他、最終段階1945年昭和20年)春、九州攻撃までは様々な意見が出続け揺れたこの後米海軍新建造の大型高速空母多数就役訓練し実戦配備完了した大艦隊を擁し1943年11月から1944年7月まではスプルーアンス中将第5艦隊司令部指揮してギルバート・マーシャルサイパンマリアナ群島順次攻略しそのあと1944年8月から1945年1月まではハルゼー中将第3艦隊司令部がこの大艦隊の指揮引き継ぎ台湾沖、レイテフィリピン攻略していった

※この「連合軍の迂回方針」の解説は、「ラバウル航空隊」の解説の一部です。
「連合軍の迂回方針」を含む「ラバウル航空隊」の記事については、「ラバウル航空隊」の概要を参照ください。

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