連合艦隊附属
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4月20日、海鷹は連合艦隊附属となる。呉海軍工廠で入渠修理を実施した。その後、伊予灘(瀬戸内海西部)にあって、雷撃機や特攻兵器(桜花、回天)の目標艦(標的艦)として行動した。5月15日、国府田清大佐(海鷹艦長)は呉鎮守府出仕となる。後任の海鷹艦長は大須賀秀一大佐(当時、空母鳳翔艦長)。 7月18日、海鷹はアメリカ軍のB-29が空中投下した磁気機雷に触れて損傷、別府湾に引き返した。7月24日、米海軍機動部隊艦載機の空襲時も、対空砲火と回避行動によって被害なく切り抜ける。だが夕刻になり別府湾を出発したところ、再び磁気機雷が起爆した。舵破壊と機関部損傷により航行不能となる。駆逐艦夕風に曳航され、翌日には別府近郊の日出湾に座礁した。7月28日、米軍機動部隊艦載機の空襲を受ける。直撃弾3発、戦死者約20名。発電機が損傷して排水ポンプが作動せず、浸水が増大。完全に着底した。また排気ファンの停止により艦内の環境も悪化、船体放棄に至った。 8月15日(終戦の日)、大須賀大佐(海鷹艦長)は横須賀鎮守府附となる。同日付で海鷹は第四予備艦に指定された。 戦後、座礁現場で解体された。
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連合艦隊附属
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1944年11月20日、連合艦隊は戦爆2(特攻)・甲戦2(直掩)・艦爆1(偵察誘導)を一隊とする特攻隊を、六隊準備するように命じた。この特攻隊は空母から発進する部隊であった。第一航空戦隊はこの特攻隊を「神武特別攻撃隊」と呼称し、青野計弍大尉を指揮官に任命した。母艦は龍鳳で12月10日に出撃準備完成を予定していたが、登載母艦が雲龍に変更された(12月12日出撃準備完成予定)。 12月8日、古村啓蔵少将(第一航空戦隊司令官)はレイテ戦局をにらんで神武部隊に偵察隊(彗星、天山など21機)と制空隊(零戦60機)を加え、第一航空戦隊の空母2隻(天城、雲龍)と月型4隻(昭和19年12月上旬当時、健在の月型は涼月と冬月の2隻。花月は12月下旬竣工、宵月は1月下旬竣工)で1月中旬以降に出撃、フィリピン方面で行動するを計画を立案し、意見具申した。しかし、12月12日、連合艦隊(司令長官豊田副武大将、参謀長草鹿龍之介中将、参謀神重徳大佐など)は神武部隊のフィリピン進出と、第一連合基地航空部隊指揮下での作戦を命じており、連合艦隊は神武部隊の空母からの作戦を、すでに断念していたという意見もある。神武特別攻撃隊は12月18日に松山を出発、20日に台中到着(零戦27、彗星7)、21日フィリピンに到着している。 詳細は「桜花 (航空機)」を参照 フィリピンの戦局が悪化する中、海軍は桜花投入時機について12月23日のレイテ湾を想定していた。しかし桜花の発射母体たる一式陸上攻撃機が、桜花を懸吊したまま内地からフィリピンへ飛行進出する事は不可能であった。そこでフィリピンに整備部隊が先行して駐在し受け入れ体制を整え、しかるのち海上輸送により桜花を進出させる事になる。雲龍は桜花30機を搭載、これをフィリピンへ海上輸送する事になった。 森野(雲龍航海士)によれば、「当初、空母天城で桜花や陸軍部隊を輸送予定だったが、天城艦長〈宮嵜俊男大佐〉が乗組員の訓練練度を理由に『天城を雲龍に替えられたし』と意見具申、これが認められた」という。12月10日のGF機密第101321番電では、「十五日頃内地発ノ雲龍、龍鳳、駆逐艦四隻ヲ以テ…櫻花等約三,〇〇〇立方米、台湾向ケ輸送ノ予定」となっている。12月13日、米軍はミンドロ島に上陸、ミンドロ島の戦いが始まる。 桜花以外にも、雲龍は大発動艇、各種車輌約60台、爆弾・陸戦兵器など軍需品合計約1,500トン、陸軍空挺隊800名を含め便乗者1,500名を積載。さらに滑空飛行第一戦隊の軍用グライダー「四式特殊輸送機(ク八)」も積み込んでいた。龍鳳主計長によれば、日本陸軍落下傘部隊(挺進連隊)約1000名をフィリピンに緊急輸送するため空母2隻(雲龍、龍鳳)に分乗させて出撃することになったが、一刻を争うため速力の出る雲龍に集中させたという。 一方、雲龍の輸送物件を水上特攻ボート「震洋」とする文献もある。震洋(第七震洋隊、50隻)については、空母隼鷹により、11月11日にマニラへ輸送されている(11月13日、アメリカ軍はマニラ空襲を実施)。
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