超音速旅客機
【超音速旅客機】(ちょうおんそくりょかくき)
Supersonic Transport (SST)
マッハ1以上で巡航することのできる旅客機のこと。
1960~1970年代、「将来の航空輸送は更に高速化するであろう」という思想のもと、各国で多数の開発計画が立案された。
しかし、燃費の悪さやペイロードの低さなどで極めて採算性が悪い上に、音速を超えた際の衝撃波は地上への被害をもたらす危険性があったため、その需要は小さく、実用化できた機体はコンコルド(英国・フランス共同開発)とTu-144(旧ソ連)のみである。
このうち、Tu-144は早々と現役を退き、コンコルドも2003年10月24日に退役したため、現在、このタイプの機体は存在しない。
また、現在でも各国で超音速旅客機の研究は進められているものの、上記の問題点をクリアーすることが極めて困難で、実現のめどは未だ立っていない。
関連:極超音速旅客機 QSST
超音速輸送機
(超音速旅客機 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/02 06:03 UTC 版)
超音速輸送機(ちょうおんそくゆそうき、英: Supersonic transport, SST)は、超音速の速度で飛行し、旅客や貨物を輸送する航空機のことである。超音速旅客機とも。
注釈
- ^ 燃焼自体はより高温高圧であるほうが高性能なのだが、吹き出す噴流としては高温高速であるほど、エネルギーを無駄に捨てていることになる(大気中のジェットエンジンの場合は)。
出典
- ^ 大林・大谷研究室/下山研究室
- ^ 東北大学工学部・工学研究科 | 瀬名秀明がゆく!東北大学工学部機械系
- ^ Boom unveils XB-1 supersonic demonstrator - FlightGlobal (2016年11月15日)2016年11月19日閲覧
- ^ 超音速旅客機導入へ提携 日航、優先発注権を確保 - 読んで見フォト - 産経フォト
- ^ なぜ「超音速旅客機」は少数派だった? 騒音&燃費以外にも高いハードル 軍用も少数のワケ - 乗り物ニュース・2021年6月14日
- ^ ボーイング、超音速ビジネスジェットに出資 23年就航へ開発加速 - Aviation Wire
- ^ 津江・中谷研究室研究紹介予冷ターボジェットエンジン
- ^ 極超音速旅客機技術 | 航空新分野創造プログラム(Sky Frontier) | JAXA航空技術部門
- ^ 超音速旅客機、JAXAやIHIなど開発 2030年想定 - 日本経済新聞・2021年6月18日
- ^ Putin Doubles Down on Need for Russian-Made Supersonic Civilian Airliner - Sputnik International sputniknews.com | 2019年2月12日閲覧
- ^ Putin supports development new supersonic passenger airplane flyhigh.news | 2019年2月12日閲覧
- ^ Boom Supersonic Begins Construction On Overture - SimpleFlying
- ^ 日本の航空機産業の先頭に立って(JAXA公式サイト)
超音速旅客機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 17:53 UTC 版)
無尾翼四発の国産超音速ジェット旅客機。デルタ翼と鋭角的な機体が特徴。そのエンジン推力は怪獣を吹き飛ばすほど。就航したばかりだが、すでに香港 - 羽田間のルートが就航が開始している。万城目や戸川らが搭乗していた超音速旅客機の206便が東京上空でトドラが発生させた乱気流に飲み込まれ、異次元空間に迷い込んでしまう。
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