超音速旅客機
【超音速旅客機】(ちょうおんそくりょかくき)
Supersonic Transport (SST)
マッハ1以上で巡航することのできる旅客機のこと。
1960~1970年代、「将来の航空輸送は更に高速化するであろう」という思想のもと、各国で多数の開発計画が立案された。
しかし、燃費の悪さやペイロードの低さなどで極めて採算性が悪い上に、音速を超えた際の衝撃波は地上への被害をもたらす危険性があったため、その需要は小さく、実用化できた機体はコンコルド(英国・フランス共同開発)とTu-144(旧ソ連)のみである。
このうち、Tu-144は早々と現役を退き、コンコルドも2003年10月24日に退役したため、現在、このタイプの機体は存在しない。
また、現在でも各国で超音速旅客機の研究は進められているものの、上記の問題点をクリアーすることが極めて困難で、実現のめどは未だ立っていない。
関連:極超音速旅客機 QSST
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