見性とは? わかりやすく解説

けん‐しょう〔‐シヤウ〕【見性】

読み方:けんしょう

[名](スル)仏語自己に本来備わっている本性を見究めること。禅宗の用語。

「私が三年夢中になって坐って—した所なのです」〈森田草平煤煙


けんしょう 【見性】

自分中に仏の本性具わっていることを見抜くこと。それにより悟ることを見性成仏という。禅宗の語。→ 直指人心見性成仏

見性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/21 23:30 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

見性(けんしょう)とは、人間に本来そなわる根源的な本性を徹見すること[1]。性(しょう)は本来、煩悩に汚されることはなく、それ自体で清浄なものであり、この自性清浄心に気づくことを指す[1]

性(しょう)を仏性法性心性ともいうので、見仏性、見法性、見心性、あるいは見心見性、などと使用する[1]

概要

における悟りであり、見性はただちに成仏であるとされた[1]。ただし、道元は見性を全く否定する禅を説く[1]

仏典における扱い

六祖壇経 

六祖壇経』では次のように説かれている。

一切法に於いて不取不捨ならば、即ち是れ見性し、仏道を成ず」。或いは、そのために『金剛般若経』を重んじることも説く。「善知識よ、若し甚深法界及び般若三昧に入らんと欲する者は、須く般若の行を修し、『金剛般若経』を持誦すべし、即ち見性することを得ん
若し仏に帰依すと言わば、仏は何処にか在る。……… 各々自ら観察して、錯(あやま)って心を用うること莫かれ。経文は分明に自らの仏に帰依すと言って、他仏に帰依すと言わず

各宗派の扱い

臨済宗

臨済宗では、見性を目指して坐禅修行を行う[1]

曹洞宗

見性成仏

脚注

注釈

出典

  1. ^ a b c d e f 中村元ほか編 『岩波仏教辞典 第二版』 岩波書店、2002年10月、p.287の「見性」の項目。

関連項目


「見性」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



見性と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「見性」の関連用語

見性のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



見性のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
中経出版中経出版
Copyright (C) 2025 Chukei Publishing Company. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの見性 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS