表遊戯
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漫画『遊☆戯☆王』、『遊☆戯☆王R』およびアニメ『遊☆戯☆王』、『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』の主人公。非常に独特な髪型と、丸く垂れた大きな目が特徴。主に童実野高校の制服を着用し、スニーカーを履いている。「童実野町」に住み、「童実野高校」に通う高校1年生(DDM編からは2年生)。 一人称は「ボク」だが、ごく初期の頃は「オレ」も使用していた。 年齢の割に、体型は非常に小柄。性格は気弱で幼さが残るが暴力を嫌い、大切なものを守るためならどれほど凶悪な悪人であろうと臆せず立ち向かう強さと、たとえ敵対する人物であっても許し、信じようとする優しい心の持ち主。 弱気な面に隠れがちだが、強い正義感も持ち合わせている。様々な経験をすることで人間として著しく成長していく。祖父の影響もあって、大のゲーム好き。また、パンチラや成人向けなビデオに興味を示すという年相応な面もあり、杏子に千年パズルを語った際には「祖父の形見になる予定」と不謹慎な発言をする一面も見せている。 母親は登場しているが、父親に関しては原作・アニメ版にまったく登場・描写されていない。設定では、仕事の関係で単身赴任。アニメ第1作では双六と2人暮らしと説明されている(東映ホームページ参照)。原作者の高橋によると、『遊☆戯☆王』は「個」の成長を描いてるためあえて登場させていないという、また没案として実はゲームマスターだった父親が、ある島にゲームの試練を張りめぐらせ、息子の遊戯に挑戦して来る、というアイデアがあったが「これは、もう一人の自分と別れた後のエピソードでなければ意味がないのでボツにしましたが・・・」とのこと。 初登場時は自身のコンプレックスから幼なじみの杏子以外に「友達」と呼べるような人間がおらず、既述のようにクラスメイトの城之内や本田にいじめられていたが、風紀委員の牛尾からリンチを受けた2人を『友達』として庇ったことが城之内の心を動かし、友情が芽生える。以後はお互いに一番の親友として、信頼し合う関係となる。後に本田とも友人になり、杏子や城之内とともに学校内外問わず、常に行動をともにするようになる。 杏子に想いを寄せるが、彼女の闇遊戯への気持ちに気付き、優先して闇遊戯に交代するなど支援する側にまわっている。 双六から譲り受けた千年パズルを組み上げたことで、もう一人の人格・闇遊戯を宿すようになる。当初は、闇遊戯が出現している間の部分的な記憶喪失には自覚があったものの、闇遊戯の存在に気づくには至っていなかった。しかし、シャーディーとの対面時に彼からもう1人の人格の存在を示唆され、やがて「二つの人格を持つ」という異常な状態に不安感を覚えるようになるが、DEATH-Tでの城之内の言葉によってそれを克服し、「もう1人」の存在を受け入れる。以降の人格交代は双方の意思によるものとなり、記憶も共有されるようになる。闇遊戯との絆はより深いものとなり、彼のことを「もう1人のボク」と呼ぶようになる。 D・D・D編では、ブラック・クラウンの最新ゲーム「D・D・D(ダンジョンダイスモンスターズ)」を買いに行ったところを店主のミスタークラウンの策略で千年パズルが奪われ、D・D・Dを作り上げた張本人である御伽と千年パズルを掛けた対決を行う。序盤は思い通りにクリーチャーを召喚できず、悪戦苦闘になっていたが、次第に闇遊戯譲りの強運ぶりを発揮し、御伽を追い詰める。その途中でクラウンによって千年パズルが壊され、闇遊戯の記憶を失ったと決めて激しく号泣していたが、御伽や闇バクラの叱咤を受けて再び立ち上がる。最終的に装甲魔道士パズーの特殊能力でダンジョンマスターを戦うダンジョンマスターへと変化させ、ゴッドオーガスを倒して勝負を決めた。その直後にクラウンに拷問され、闇のゲームで呪われそうになるが、クラウンがパズルの幻惑に掛けられたどさくさで火事を起こしてしまい、彼を救出すると共にパズルを命がけで組み立て始める。パズル完成後、彼を見守った城之内に救出され、勇敢ぶりの姿に「鎖の絆」と呼ばれていた。 バトルシティ編を経て闇遊戯の正体と自分の使命を認識し、彼を冥界に帰すことを決意する。バトルシティ決勝大会進出決定後、マリクによって洗脳された城之内との「死のデュエル」を強要され、逡巡する闇遊戯に代わって対決。マリクの部下が仕込んだ使用禁止カードであるバーンカードによって大幅にダメージながらも、城之内の相棒ともいうべき「真紅眼の黒竜」を召喚し、自らと城之内との友情と千年パズルをかけた必至の説得を試みた。遂に城之内が洗脳から解放されると、闇遊戯からいずれ自分を超えることを暗に告げられて闘いの儀とそれに伴う自身との別れの日が近付きつつあることを示唆された。王の記憶編では、闇遊戯に本当の名前を伝えるためにバクラとの闇のデュエルに1人で立ち向かえるまでに成長している 闘いの儀においては自ら彼に引導を渡す役目を引き受け、激戦の末に勝利し、去っていく闇遊戯(アテム)を涙ながらに見送った。 デッキは闇遊戯とともに作ったものを2人で使用していたが、最終章からは1人で組んだデッキを使用。最終章にて三幻神や「ブラック・マジシャン」を操る闇遊戯とのデュエルで彼を超え、本当の意味で自立した。 劇場版では、闇遊戯を彷彿とさせる聡明さを見せ、終盤に卒業式で答辞を読んだ。卒業後はゲームクリエイターを志し、将来的にはドイツへ渡ることを夢見ている。
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