絹本著色如意輪観音像とは? わかりやすく解説

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絹本著色如意輪観音像

主名称: 絹本著色如意輪観音像
指定番号 182
枝番 00
指定年月日 1941.07.03(昭和16.07.03)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書
員数 1幅
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品

絹本著色如意輪観音像

主名称: 絹本著色如意輪観音像
指定番号 220
枝番 00
指定年月日 1926.04.19(大正15.04.19)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書 軸ニ乾元元年七月廿日祐範本尊トアリ
員数 1幅
時代区分 鎌倉
年代 1302
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品

絹本著色如意輪観音像

主名称: 絹本著色如意輪観音像
指定番号 464
枝番 00
指定年月日 1900.04.07(明治33.04.07)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書
員数 1幅
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品

絹本著色如意輪観音像

主名称: 絹本著色如意輪観音像
指定番号 1075
枝番 00
指定年月日 1901.08.02(明治34.08.02)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書
員数 1幅
時代区分 南北朝
年代
検索年代
解説文: 南北朝時代作品

絹本著色如意輪観音像

主名称: 絹本著色如意輪観音像
指定番号 1909
枝番 00
指定年月日 1991.06.21(平成3.06.21)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書
員数 1幅
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文:  福をもたらす如意宝珠【によいほうじゆ】(如意)と智恵意味する法輪ほうりん】(輪)をあわせた如意輪」を名とするこの観音奈良時代から信仰されているが、平安時代以降六観音ろくかんのん】のひとつとして位置付けられひときわ重視された。特に六臂【ろつび】の如意輪観音像は、各手を六道ろくどう】に配して六道すべてからの救済に験【しる】しある尊像として貴ばれた。また、増益ぞうやく】・敬愛【きようあい】・息災そくさい】を祈る密教修法【みつきようしゆほう】の本尊としても用いられた。
 如意輪観音像容は二臂から十二臂までさまざまであるが、最も普通に造像されたのは六臂像である。本像は右第一手の掌を右頬にあて思惟【しゆい】のさまを表し第二手は胸前如意宝珠を持つ。右第三手は立てた右膝にあずけ、垂らした手に念珠【ねんじゆ】を握る。左第一手を左膝後方光明山【こうみようせん】に突き第二手は胸脇で、先に赤色の花をつける蓮華を握る。左第三手は肘を屈して肩先輪宝りんぽう】を摘んでいる。このような像容は、金剛智こんごうち】訳『観自在如意輪菩薩瑜伽法要かんじざいによいりんぼさつゆがほうよう】』や、その同文異訳である不空【ふくう】訳『観自在菩薩如意輪瑜伽かんじざいぼさつによいりんゆが】』に説くところとほぼ合致するが、肉身の色は白色であり経の説く金色とは異なる。
 六臂の如意輪観音像例としては高雄曼荼羅たかおまんだら】や伝真言院曼荼羅でんしんごんいんまんだら】の胎蔵界蓮華部院たいぞうかいれんげぶいん】中の如意輪観音像があるが、単独像としてはボストン美術館フリア美術館平安時代遺例があるものの、重要文化財指定受けているものとしては、鎌倉時代後期以降作品四点奈良国立博物館本金剛寺本、宝厳寺本、岡山普門院旧蔵本)があるにすぎない。以上の単独画像はいずれ海波洗われる岩山上に表されているが、本図背景を全く描いておらず、密教修法本尊として純粋な姿を示していると思われる。連眉【れんび】の顔貌や六臂の姿態は、以上に挙げた単独画像例よりも高雄曼荼羅および伝真言院曼荼羅中の像に近似しており、古様を強くとどめている。特に、伝真言院曼荼羅中の像とは細部にいたるまで合致するところが多く注目されるまた、特異な裙裾【もすそ】の表現から天台密教てんだいみつきよう】との関わり指摘する意見もある。着衣輪郭や褶に金泥線を多用することも特徴的である。
 条帛や裙は無紋であり全体的に装飾性乏しいが、菩薩かたどる描線にはのびがあり、白色生かした微妙な色調作りだしているなど本図画技には見るべきものがある。平安仏画余韻を残す本図制作時期鎌倉時代早期遡るとみられ、すぐれた作行き密教像の大作としてきわめて価値高い。

絹本著色如意輪観音像

主名称: 絹本著色如意輪観音像
指定番号 1936
枝番 00
指定年月日 1995.06.15(平成7.06.15)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書 徳治二年一山一寧の賛がある
員数 1幅
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文:  如意輪観音単独に表した画像には、図像類を別にすれば、金剛智こんごうち】訳『観自在如意輪菩薩瑜伽法要かんじざいによいりんぼさつゆがほうよう】』(あるいは不空訳【ふくう】『観自在菩薩如意輪瑜伽』)に依る六臂【ろつび】像と、鎌倉時代以降描かれるようになった二臂像の遺例がある。現在日本に存する遺品はいずれ鎌倉時代以降の作で、近年重要文化財指定され滋賀法蔵寺がもっとも古い。六臂像としては東京金剛寺本以下四点遺品指定されているが、これらはいずれ鎌倉時代後期以降の作であり、背景岩山海波表した鑑賞性の強いものである。これに対して本図背景を全く描かない点では法蔵寺本に近いといえる。しかし、本図第一に画面上方一山一寧による賛を有し第二様式的に南宋あるいは元代仏画影響きわめて強く示している点、伝統的密教画である法蔵寺本とは大きく隔たっている。
 本像の男性的な面貌幅広い足の表現暈【しゆぐま】による微妙な肉付けなどは、永保寺千手観音像(重要文化財)に共通し金泥線で輪郭や衣褶線を縁どる両膝部の描き方服飾における意匠文様のこぼれる蓮華表現など建長寺蔵釈三尊像(重要文化財)に近似している。このように本図は宋あるいは元画に範をとっていることが推測される菩薩の裙【も】裾に華麗な唐草あしらう同趣表現が、海住山寺蔵釈三尊像(建武年銘一三三八-)中の普賢菩薩にも見いだされるが、ともに大陸画学習の成果を示すものとしても、海住山寺本が和様化の傾向をみせているのに対して本図はより直的な表現いえよう
 本図は画中に徳治二年(一三〇七)建長寺在住一山一寧による賛をもつが、以上のように本図制作期もこの頃とみてよく、このように制作期がほぼ知られることは貴重である。また、画面左下隅に半ば欠けた印文があり、「菊」読める江月宗玩こうげつそうがん】『墨蹟之寫【ぼくせきのうつし】』寛永十三年の条に、「正安辛丑 建長比丘一寧拝題」の賛をもつ釈迦三尊像があり、これに「溪」という画師の印があることが記されている。徳治二年とは六年の差同じく建長寺時代一山による賛をもつことから、本図印文であった考えられる溪が鎌倉地方、あるいは寧一山関連深かった画家であったことが憶測されるが、本図様式特徴が他の遺品比べて抜きんでて先進的であることは、このことと無関係ではあるまい
 以上のように、制作時期作者名がほぼ知られる点で重要であり、鎌倉時代後期における大陸画学習の実態を知る上で欠かすことができないが、さらに仏画遺品としても高い水準示している。
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絵画:  絹本著色如意輪観音像  絹本著色如意輪観音像  絹本著色如意輪観音像  絹本著色如意輪観音像  絹本著色如来像  絹本著色如来像  絹本著色妙葩和尚像

絹本著色如意輪観音像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 00:44 UTC 版)

縁城寺」の記事における「絹本著色如意輪観音像」の解説

縦84.3センチメートル、横38.8センチメートル絵画である。画風から南北朝時代の作と推定される

※この「絹本著色如意輪観音像」の解説は、「縁城寺」の解説の一部です。
「絹本著色如意輪観音像」を含む「縁城寺」の記事については、「縁城寺」の概要を参照ください。

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