組織・団体・個人による謝罪
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「歴史問題における謝罪」の記事における「組織・団体・個人による謝罪」の解説
1999年「奴隷貿易」英・リバプール市議会が公式に謝罪を表明。 2006年2月「奴隷貿易」イングランド国教会が奴隷使用を謝罪。 2009年8月22日「ベトナム戦争ソンミ村虐殺事件」部隊を率いたウィリアム・カリー元米海兵隊中尉が犠牲者と家族らに謝罪。 2009年5月5日「平頂山事件」相原久美子参院議員が事件の生存者に、「個人として、日本国民から選ばれた国会議員として、心から謝罪する」と書かれた謝罪状を手渡す。書状には衆院議員10人と参院議員14人が署名。 2013年10月7日「文化大革命での迫害」造反組織「紅衛兵」の元リーダーで、陳毅元副首相の息子である陳小魯氏ら15人が、当時つるし上げた北京第八中学の教師8人に謝罪。陳氏は「私はあなたたちを傷つけた元学生を代表して真摯に謝りたい」と発言。 2015年7月9日「南米を植民地化したカトリック教徒が先住民に対して行った犯罪」ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王が先住民の代表団らに向かって謝罪。「神の名の下に先住民に対し、たくさんの深刻な罪が犯された」「アメリカ大陸征服の際、先住民に行われた犯罪行為について謙虚に謝罪したい」と発言。 2016年6月26日「同性愛者に対する差別」ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は、「われわれキリスト教徒には、謝らねばならないことがたくさんある。今回のこと(同性愛者の待遇)に限らないが、私たちは許しを乞わなければならない。謝罪するだけでなく許しを」と発言。 2016年9月1日「黒人奴隷の取引」米名門私大ジョージタウン大運営母体のイエズス会が大学運営資金を補うため奴隷取引にかかわった過去を認め謝罪。被害者約300人の子孫らに入学で便宜を図るなど和解策を実施すると表明。また記念碑を建設、当時の学長の名を付けた建物2棟の名称を変更する。 2016年12月2日「韓国軍による430人虐殺事件」(1966年12月)韓国人団体が、ベトナム・クアンガイ省の追悼式で謝罪。 2017年4月18日「奴隷制度への加担」ジョージタウン大学が、宗教的式典「記憶と悔恨と希望の式典」で謝罪。 2019年6月2日「カトリック教会の少数民族ロマ差別」ルーマニア訪問中のローマ法王フランシスコ1世がロマと面会、「私たちが長年にわたり皆さんを差別したり、不当に扱ったり、疑いの目を向けたりしたこと」を謝罪。「教会と主の御名において、許しを求めます。皆さんに許しを乞います」と述べる。 2020年6月18日「奴隷船の保険」英ロイズ保険組合は奴隷貿易で保険市場が担った「恥ずべき」役割について謝罪し、黒人や少数民族を支援する慈善団体に資金を提供すると表明。 2020年7月14日「奴隷制」米ノースカロライナ州アシュビル市議会は、奴隷制度に関与したことを謝罪。奴隷の子孫である黒人住民に補償を行うとする決議を全会一致で可決。 2020年7月29日「アフリカ人男性をサル舎で見せ物に」(1906年)米ニューヨーク市のブロンクス動物園を運営する団体WCSが、中部アフリカ出身の男性を動物園のサル舎のおりの中に閉じ込めて見せ物にしていたとして公式に謝罪。 2021年5月31日、「タルサ人種虐殺」米オクラホマ州タルサ市長が市政を代表して、フェイスブックに謝罪文を投稿。「タルサの市長として私は、1921年にこの市の政府が地域住民を守らなかったことを謝罪します。人種虐殺の後に被害者にきちんと対応しなかったことも謝罪します」と記す。 2021年6月17日「人種差別」米ジョージア州アトランタのエモリー大学医学校は、60年あまり前、人種を理由に入学を許可しなかった男性に謝罪。 2021年7月2日「奴隷貿易」オランダ・アムステルダムのハルセマ市長は、市が「積極的に関与した」と謝罪。 2021年11月11日「アパルトヘイト政策」南アフリカのフレデリック・ウィレム・デクラーク元大統領の財団が、本人による「遺言」の動画をウェブサイトに公開。デクラークは、「1980年代初頭から考えが完全に変わった」「心の底からアパルトヘイトが誤りだと悟った」「南アの黒人やインド人らにもたらした苦痛、侮辱、損害について無条件で謝罪する」と述べた。 2022年4月1日「カナダのカトリック教会などが運営した寄宿学校跡から大量の子どもの遺骨や墓が見つかった問題」ローマ教皇フランシスコは、バチカンを訪れた先住民の代表団に謝罪。「カトリックのメンバーがしたことに悲しみと恥を感じる。神の許しを求める。心から申し訳ない」と述べた。 2022年7月25日「カナダのカトリック教会などが運営した寄宿学校跡から大量の子どもの遺骨や墓が見つかった問題」カナダを訪問したローマ教皇フランシスコは、アルバータ州の元先住民寄宿学校を訪れ、「先住民に対し、非常に多くのキリスト教徒が行った悪行について謙虚に許しを請う」「寄宿学校制度を含む同化政策が、この地の人々にいかに壊滅的な影響を与えたかを記憶する必要がある」と謝罪。
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