第4期活動とは? わかりやすく解説

第4期活動 (2011年 - )

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 17:57 UTC 版)

ピレリ」の記事における「第4期活動 (2011年 - )」の解説

2010年4月30日ピレリFIAに対して正式にタイヤ供給申し出たことを発表6月23日世界モータースポーツ評議会開催されFIAにより2011年からピレリがF1にタイヤ供給することを決定した正式に発表した。なお、契約期間3年であり、実に20年ぶりにF1のひのき舞台返り咲いたことになる。また、F1と同規格タイヤGP2にも供給することを発表双方からのタイヤデータをフィードバックし、よりレースエンターテイメント性を高める事を狙いとするなどレース白熱化させるコンセプト明示していた。 ピレリ本格復帰先立ちニック・ハイドフェルドテストドライバー契約を結び、2010年8月17日よりトヨタのTF109を使ったタイヤテストを開始した。しかし、ハイドフェルド急遽ザウバーの正ドライバーになることが決定ピレリはタイヤテストの後任迎える必要があったため、9月16日にF1でドライブ経験のあるロマン・グロージャン後任にする事を発表。さらに、9月23日にはペドロ・デ・ラ・ロサをタイヤテストに起用することを発表したタイヤ前述ピレリ明示していたコンセプト通り、高いエンターテイメント性を図るために「あえて磨耗性(デグラデーション)の大きタイヤ」を開発した。各ドライバーそれまでタイヤサプライヤーであったブリヂストン比較して非常にデリケートなタイヤであると述べた。 この「あえて磨耗性の大きタイヤ」の開発は、通常の自動車競技性質意義技術躍進)とは逆行したものであり、本来は自動車競技技術提供となると自社イメージアップへと繋げるために自社製品性能の高さを見せることによって、技術力宣伝的意味合いとなるのが通常である。したがって、あえて逆行させたピレリ技術提供は同社イメージ大きく損ねる可能性もあったが、それを理解した上で買って出たピレリ英断バーニー・エクレストン高く評価をしている。 摩耗が進むと徐々にではなく突然にグリップ力が落ち性能ゆえ、クリフ(崖の意味性能が突然落ちる状態)・アンダーカット(崖を迎え前に先行車より先にタイヤ交換し崖を迎えた先行車を追い抜く)といった言葉登場した。また毎年のようにタイヤ性能に各チーム振り回される状態が続いている。 2012年には開幕から7戦で7人が優勝する乱戦ぶりで、タイヤ作動温度条件が非常に繊細中盤まで各チーム困惑する性能だった。 2013年は更に柔らかいタイヤ導入コストダウンとして裏地ケブラーから鋼線変更。しかしイギリスGPなどで走行中に突然タイヤバーストを起こす危険な性能批判を受け、途中から2012年仕様タイヤ変更した。だが結果的にレッドブルベッテル以前以上に独走状態でシーズン終えた2015年にはメルセデスタイヤ内圧規定より下げているのではないかという疑惑浮上直後シンガポールではPP独占し続けていたのが嘘のように低迷したが、その後以前独走状態が戻った以後内圧チェック厳密なものとした。 2016年より、従来の6種類(スーパーソフト・ソフト・ミディアム・ハード・インターミディエイト・ウエット)に加え新たにより柔らかいドライタイヤ「ウルトラソフト」が追加された。サイドカラーは紫色で、市街地レース使用する発表されている。また、1イベントにつきタイヤメーカー供給するドライタイヤコンパウンド2種類から3種類に増加した6月17日、F1タイヤサプライヤー契約2019年まで延長することを正式発表した11月マカオGPでは1983年以来ワンメイクタイヤを供給してきたヨコハマに代わって新たなF3タイヤサプライヤーとなった2017年レギュレーションの変更により、幅広タイヤ供給以前タイヤ幅広にすると、結果的にグリップ力と耐久性両立しコンサバティブ(保守的)なタイヤ供給する事となった。クリフはあるものの最初から最後まで安定した性能発揮できる性能だったが、大概レース1回ストップで済む耐久性は「摩耗性の大きタイヤ」とは別なのだった2018年は、従来の7種類加えウルトラソフトよりさらに柔らかいタイヤ導入することを発表名称についてファン投票により「メガソフト」「エクストリームソフト」「ハイパーソフト」から選ばれることになり、結果「ハイパーソフト」に決定同時にもう一つコンパウンド追加発表され2018年新たにハードよりも固いスーパーハード」、ウルトラソフトより柔らかい「ハイパーソフト」の2種類追加されることとなる。これに伴いドライタイヤカラーリング下記の通りハイパーソフトが新たにピンクスーパーハードオレンジハードがアイスブルーに変更されるミディアムからウルトラソフトは従来カラーリングのまま変更なし)。大まかには、前年タイヤ一段階ずつ柔らかい側へシフトして最後に更に柔らかいタイヤ用意したものと見られた。 2019年は、ドライタイヤコンパウンドを5種類戻し、名称はコンパウンドが最も硬いタイヤを「C1」、以降コンパウンド柔らかくなるごとに「C2」「C3」「C4」とし、最も柔らかいタイヤは「C5」となる。1イベントにつきタイヤメーカー供給するドライタイヤコンパウンド3種類のままだが、カラーリングは白がハード黄色ミディアム、赤がソフトに統一される。このタイヤ前年より0.4mm薄いシン・ゲージと呼ばれ前年比べ作動させるのに必要な熱量大きく作動温度領域極めていとされトップ3チームではフェラーリ・レッドブルが手こずる一方でメルセデスだけがこのタイヤ使いこなし開幕からの連続優勝記録継続する一因とされた。今まで同じだったタイヤウォーマー温度前後別の温度規定しだした為に前後一方しか作動しなかったり異常磨耗苦し事例出てきた。2019年オーストリアグランプリにてレッドブルをはじめホンダ勢・フェラーリ勢5チームタイヤ変更求めたもののメルセデス勢・ルノー勢5チーム反対変更には7チーム同意が必要でこの動議失敗終わった

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