第一分隊「砲雷科」
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「ジパング (漫画)の登場人物一覧」の記事における「第一分隊「砲雷科」」の解説
菊池雅行(きくち まさゆき) 声 - 星野貴紀 砲雷長⇒退艦。階級は三等海佐。血液型AB型。 角松、尾栗とは防大からの同期であり友人。とても冷静沈着であるため梅津や角松からの信頼は厚いがその一方で生真面目でもある。度々角松の判断に懸念を示しており、アニメでは「迷いはいつかあいつ(角松)自身を殺しかねない」と発言していた。当初はタイムパラドックスを恐れて歴史改変に反発していたが、アリューシャンでの戦の途上でソーラーマックスに遭遇した際に、角松と対立し、さらに草加やみらいによって歴史がだいぶ変わったことで後戻りできないと感じると、自らも違う進路へと歩み出す。それは敗戦ともアメリカの従属国とも無縁の、新しい日本を生み出すことであり、草加との間にある程度の一線を引きつつも、その計画に加わることに他ならなかった。そしてみらいにて謀反を決行。角松から指揮権を奪い掌握する。以後草加の計画に協力していくようになる。 ギルバード諸島に向かう途中、かつて退艦した角松達と遭遇し、苦渋の末に乗艦を認める。そして、タラワでの撤退隠蔽の欺瞞作業中に麻生の銃撃によって負傷しみらいを離艦。退院後は内地に戻り、角松たちの後方支援をしつつ米内の下で終戦工作に奔走する。昭和28年、桃井とともに沖縄に向かう航空機に搭乗するが、洋上での墜落事故で消息不明となる。(のちに如月の回想によって角松に伝えられる) かつて湾岸戦争の最中、防大生として卒業を間近に控えた頃に「たとえ合法であっても人を殺すのはいやだ」という理由で自衛官にならないいわゆる「任官拒否」を決意し、生真面目な性格から卒業前に自主退学の道を選ぶが、別れの駅のホームにて菊池の意思を尊重する角松と冷静な菊池に砲雷をやって欲しいと願う尾栗が口論するのを見て、2人の友への思いから列車に乗らず、留まった過去がある。ワスプ攻撃後現場を離れ洗面所で水をだしっぱなしで顔を洗うなど、海自士官として非常識な行動をとったりする。名前を「菊地」と誤植される事が多い。 桐野(きりの) 砲雷科。階級は一等海尉。 菊池の謀反後、彼の腹心として活躍。タラワでの菊池の負傷を機に草加・滝と共に海軍陸戦隊を率いてみらいを制圧するが、2人から「菊池と違いクルーをまとめられるとは思えない」と思われ、「ユダ」として裏切られ、他のクルー達と無人島に軟禁されるはめに。その後のみらい奪還計画やマリアナで角松と協力する。 対大和戦では実質、角松の補佐を務め、大和強行移乗作戦で角松不在後は、「みらい」の指揮を任される。名前を「片桐」と誤植される事が多い。 青梅鷹志(おうめ たかし) 声 - 岩崎征実 砲雷科員。階級は一等海曹。既婚者。 みらいの戦闘中、常にCICでオペレーターをしている人物。アニメ版では「CICの主」というあだ名がついている。 大和の三式弾の砲撃によってレーダーが破壊され、CICの機能が事実上停止した後、シーホークからの攻撃で座乗を志願。尾栗の落下後、ハンドアローを機関部へと撃ち込み、先に投下した航空燃料が充満した機関部に大打撃を与えた。 大和強行移乗作戦において、シーホークから甲板に降り立ち大和艦内へ移動する途中、大和に見とれた一瞬の隙を突かれて狙撃され致命傷を負うが、角松に尾栗の捜索を託して侵入口で殿として残り、瀕死の状態の中無線で角松達に捜索隊の情報を流した後、捜索隊に発見されるが手榴弾を使い捜索隊を巻き添えにして自爆し、殉職。その後、大和反乱将兵から尾栗の遺体が柳達へ引き渡された折、唯一かろうじて原形を留めていた彼の鉄帽も引き渡された。 米倉薫(よねくら かおる) 声 - 下崎紘史 砲雷科員。階級は一等海尉。 ミッドウェー沖でガトー級潜水艦「ガードフィッシュ」の雷撃から逃れるため独断でアスロック対潜魚雷を発射してしまい、以後補給科に異動されるものちに砲雷科に舞い戻る。補給科にいた頃はアスロックを独断発射した失態のためか他の科員から蔑まれたり、階級が下の杉本に呼び捨てにされていた。 対大和戦では実質、菊池の代わりに砲雷長を代行。後の大和強行移乗作戦において原爆解体要員として選抜される。予備倉庫より、原子爆弾のある倉庫に壁を爆破して突入する際、貯められていた大量の海水により押し流されて後ろの壁に頭部を強打し、角松達によって倉庫へ運ばれるも傷が深かったため、殉職。 榎本一志(えのもと ひとし) 声 - 植木誠 砲雷科員。階級は二等海曹(一等海曹とされた事も)。 ガダルカナル島上陸部隊に選抜され、ガ島に角松らと上陸。ハープーンの誘導のレーザー照射を担当。その後、柳と米兵の遭遇から始まった銃撃戦で、本来戦闘を回避するすなわち助けようとした米兵達が死亡したのを見て涙した。タラワ上陸作戦の時に、突如米海兵隊の偵察隊が現れ交戦状態になる中、回収に出てきた林原のシーホークにライトで自分や角松、菊池の居場所を知らせるも、林原が安全な着陸場所を確保しようと離れて行くのに動揺して壕から立ち上がったところで喉を銃撃され、殉職。その後、より安全な場所へ移動を図った角松や菊池により一旦遺体はその場に置き去りにされるが、偵察隊が引き上げた後に回収された。
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