第一副大統領への昇任
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/11 14:30 UTC 版)
「エスファンディヤール・ラヒーム・マシャーイー」の記事における「第一副大統領への昇任」の解説
2009年7月17日、マフムード・アフマディーネジャードはラヒーム・マシャーイーを第10期政権の第一副大統領に任ずると発表した。イランには12人の副大統領がおかれているが、第一副大統領は枢要の職で、大統領不在の場合は閣議を主宰する。 この発表はイスラーム革命防衛隊の民兵組織バスィージを含む保守派からの批判の的となった。アヤトッラー・アフマド・ハータミーは、「全く信じがたい」任命で、「最高位の宗教権威者らを嘲弄するものだ」とコメント。ケイハーン紙(英語版)は「間違いなく強硬な反対に直面する誤謬」であると伝えた。イスラーム学生連盟もこれについて声明。「正統な大統領によるあなたの任命というニュースは、大多数の理想主義的学生を 深い驚愕の淵においやったのである。彼らは大統領の立候補を支持し、反対派の引き起こす広範な中傷の波を堪え忍んだ。……我々は、アフマディーネジャード氏が大統領として最良の選択であることを確認する一方、あなたが第一副大統領職を即時辞任なさるのが、原理派の考え方に資する唯一の道であると考える。あなたはこの任命から生ずるひどい結末を引き受ける側となろう」と述べている。改革派議員ダーリユーシュ・ガンバリーは、この任命を議会に対する「宣戦布告」と評した。これはアフマディーネジャードが以前に、組閣前に議会との協議を要求されていたためである。保守派の国会議長アリー・ラーリージャーニーは、この任命を聞いて「衝撃を受けた」と述べている。 イスラーム共和国通信(英語版)の下部組織学生同盟通信(英語版)は2009年7月19日、マシャーイーが辞任したと伝えたが、その後、政府管理下のアル・アーラム・ニュース・ネットワーク(英語版)は、辞任の報道を否定している
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