種目及び道具分類とは? わかりやすく解説

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種目及び道具分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 14:39 UTC 版)

ウィンドサーフィン」の記事における「種目及び道具分類」の解説

ウィンドサーフィン道具は、主だって国際大会競技種目準じた分類開発がされており、競技外ではそれぞれゲレンデ水面状況及び目的見合った道具選択することとなる。ただし、競技者以外のファンユースのためにエントリーボードとレースボード、スラロームボードの中間的な「オールラウンドボード」、スラロームボードとフリースタイルボード、ウェイブボードの中間的な「フリーライドボード」といった道具開発販売もされている。種目詳細以下のとおりエントリースクール) (Entry (School)) 初級者用でウィンドサーフィン基礎的技術習得する種目競技種目ではない。 おおよそ1〜6m/sの風速平水面を好適とする。 この種目分類される道具は、初心者でも容易に走行タックジャイブといったトランジション方向転換技術が行えるよう設計されている。幅が約100cmで浮力は約200リットル大きくデッキ滑りくいようソフトパッド等で覆われ、ダガーボードが付属されボード面積小さく簡素な形状重量の軽いセイル組み合わせることで、誰でも1時間程度セーリングが行えるものとなっているが、セイル付け替えることにより初心者以外でも遊ぶことも可能で二人乗り出来ボードもある。 アップウィンドレース (Upwind Raceヨットレース準じてスタート地点から見て風上と風下広く設定されコース風上から風下方向(クローズ・ホールド〜ランニング)に走行し水面設置されマークトランジションでの回航繰り返してゴールまでの先着競う競技種目おおよそ4m/s以上の風速平水面〜チョッピー水面好適とする。 沖合設置されスタート地点から全ての競技者一斉にスタートする形で競技が行われる。この競技コースレイアウト20%以上を風上方向設置するよう規定されており、そのこと後述スラローム競技区別されるところとなっている。使用する道具は「レースボード」とよばれる微風から中風域に強く風に対して最も広範囲滑走できるボードと7.5〜12m2の「レースセイル」とよばれるマストスリーブ内のバテン接点部にキャンバーインデューサー(略称はカム)を内蔵することで、常にドラフト安定させ、風力効率よく推進力として取り込めるよう設計され適応風域の広いセイルを使う。レースボードはその形状により「ロングレースボード」と「フォーミュラボード」の2種分類されるが、開催大会規定基づいて使用するボード選択分かれ、レースボードクラス、フォーミュラウィンドサーフィンクラスの名称で競技分類されるそれぞれのボード特徴としては、ロングレースボードは幅60〜100cm、長さ280〜390cmのマストトラックシステムとダガーボードが付属され形状で、風上方向走行時(クローズ・ホールド)に高い走行性能発揮する。フォーミュラボードは幅100〜110cm、長さ220〜230cmのマストトラックシステムとダガーボードが付属されない形状で、風下方向走行時(クウォーター・リー〜ランニング)に高い走行性能発揮する。 この競技は、スタートからゴールまでの間を風上風下方向幅広く走行して方向転換マーキング繰り返すことから、ウィンドサーフィンにおける基礎的な技術力勝敗分けるものであり、また、他競技比較して大型道具使用することによる微風競技開催可能なため、オリンピック国民体育大会競技種目採用されている。2013年現在で、オリンピック国民体育大会はロングレースボードにより、ワールドカップはフォーミュラボードにより競技が行われている。 スラローム (Slalom) スタート地点から見て並列フィギュア・エイト)または風下方向(ダウンウィンド・スラローム)に設定されコース8の字または風下方向(クローズ・ホールド〜クウォーター・リー)にプレーニング滑走し水面設置されマークレイルジャイブでの回航繰り返してゴールまでの先着競う競技種目おおよそ6m/s以上の風速平水面〜ラフ[要曖昧さ回避]な水面好適とする。 ビーチまたは沖合設置されスタート地点から全ての競技者一斉にスタートする形で競技が行われる。使用する道具は「スラロームボード」と呼ばれる最も軽量化図られ相対スピード重視直進安定性優れたボードに、4.5〜11m2のレースセイルまたは「スラロームセイル」とよばれるレースセイルと似た形状でキャンバー・インデュサーの数が比較的に少なセイルを使う。 この競技風下方向ダウンウィンド)、風上方向アップウィンド)ともハイスピードからレイルジャイブによるカーヴィング回航繰り返されるので、スピード感が高い激し順位争い繰り広げられる競技となっている。この競技競技者人口は最も多くまた、使用道具性能競技結果大きな影響与えるため、セイルボード開発競争激しくウィンドサーフィン用具においての性能上の牽引役担っている。 ウェイブパフォーマンス (Wave Performance) 波間水面において競技者決められ一定時間内でプレーニング滑走からトランジション・ウェイブライド・ジャンプの技術競い合いジャッジでの勝ち上がり形式により順位競う競技種目おおよそ8m/s以上の風速ラフセット波の水面好適とする。 二人競技者ビーチからスタートする形でトーナメント方式により競技が行われる。使用する道具は、激し競技での使用プレーニングからのループ着水等)と波に巻かれ時に破損少ないよう丈夫なものとなっている。「ウェイブボード」と呼ばれる波に乗るためのロッカー付いた最も運動操作性優れた衝撃に強いボードと3〜7m2の「ウェイブセイル」とよばれる風を溜めない構造で、頑強な素材(X-PLY等)で補強されセイル使用する。 この競技は、サーフィン同様のウェイブライディングリッピングウィンドサーフィンならではの波に向かってジャンプループ技が混合するウィンドサーフィン」という名が最もふさわしい競技でもある。世界のトッププロでは、ウィンドサーフィン三次元的な運動性最大限使って多種多様な技で競い合い、このスポーツのイメージリーダー的存在として可能性広げ続けている。 フリースタイル (Freestyle) 平水面において競技者決められ一定時間内でプレーニング滑走から多種の技を繰り出し、技の華麗さ多様性技術の高さを競い合いジャッジでの勝ち上がり形式により順位競う競技種目おおよそ6m/s以上の風速平水面〜チョッピー水面好適とする。 二人競技者ビーチからスタートする形でトーナメント方式により競技が行われる。使用する道具スラロームウェイブ中間的な要素のものとなり、「フリースタイルボード」と呼ばれる最も回転性が優れたボード3.5〜7.5m2の「フリースタイルセイル」と呼ばれる軽くてしなやかなセイル使用する。 この競技は、繰り出す技の多彩さが重要となることから、短時間により多くの技を行えるよう他の競技道具比較して走り出しから最短時間プレーニングできるよう瞬発力高く初速が得やすいものとなっている。競技歴史は古いが、2000年頃から専用道具開発始まったことでプレーニングからの回転技中心競技スタイルとなり一般人気も高いものとなった。この競技は「平水面のウェイブ」とも呼称され、平方向の回転技次々と生み出されている。 スピードセイリング (Speed Sailing) 平水面に決められコース風に対して垂直またはやや風下方向(ウインド・アビーム〜クウォーター・リー)にプレーニング滑走しGPS機器またはスピードガン使って速度計測を行いその速度記録競う競技種目おおよそ10m/s以上の風速平水面を好適とする。 競技者一人ずつが順番滑走する形で競技が行われ、250m、500mまたは1海里決められコース滑走してその間速度計測を行う。使用する道具は「スピードボード」と呼ばれる進行風による巻き上げ水面反発最小限抑えるためにボード幅を極めて狭く設計した最高速度直進性のみを重視したボード4.5〜11m2のレースセイルかスラロームセイルを使用する比較強風下で開催されるこの競技は、その競技内容からトランジション等のボード回転運動一切行わないため、使用する道具直進スピードのみを重視した特化性の高いものとなる。このことから一般使用には向かず道具一般販売行われていない。使用するブーム風の巻込みでの抵抗による速度低下考慮した半円状片側にだけ接続されているものもある。競技者人口少な競技となっている。

※この「種目及び道具分類」の解説は、「ウィンドサーフィン」の解説の一部です。
「種目及び道具分類」を含む「ウィンドサーフィン」の記事については、「ウィンドサーフィン」の概要を参照ください。

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