かざ‐うえ〔‐うへ〕【風上】
かざ‐かみ【風上】
風上と風下
(風上 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/19 09:11 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動風上と風下(かざかみとかざしも)とは、観察者に対して吹く風が来る方向を風上(英語: windward)といい、その反対を風下(leeward)という。
風上と風下の影響
人間が風の中を歩く場合に、風が強い場合は風上・風下を意識して歩き、寒い風の下では半ば風に背を向けて歩くこともある。人間が行う野球やマラソンやウィンドサーフィンなどのスポーツでも、風向きが大きく影響する。
地上・海上・空中を動く交通手段に対して風の影響は大きく、向かう方向と風上・風下を計算しながら運転されている。
現在でも、卓越風の影響下にある島の中で風上と風下で気候が大きく違うところがある。例えばハワイ諸島では常に北東から南西へ風が吹いているが、ハワイ島では風は中央の大きな山であるマウナ・ケア山やマウナ・ロア山に突き当たって風上(東側)に雨を多く降らすので、島の風上(東側)のヒロは多雨地帯で、西側のコナは乾燥地帯になっていて、過去に農業が盛んな時代はヒロ地域が発展して、現在の観光業が盛んな現代はコナ地域が発展するようになってきている。 [1]
地名
古くは大航海時代に命名された地名には風上(ウィンドワード)、風下(リーワード)を冠した諸島名がある。
- 西インド諸島: ウィンドワード諸島とリーワード諸島
- ハワイ諸島: ウィンドワード諸島(狭義のハワイ諸島)とリーワード諸島(北西ハワイ諸島)
- カーボベルデ共和国: バルラヴェント諸島(風上諸島)とソタヴェント諸島(風下諸島)
- ソシエテ諸島(仏領ポリネシア): ウィンドワード諸島とリーワード諸島
脚注
関連項目
「風上」の例文・使い方・用例・文例
- 我々のチームは風上のサイドをとった
- …の風上に出る;…より有利な位置に立つ
- その帆船はぐるりと[風上へ]針路を転じた.
- 上[下]舵を取る, 舵の柄を風上[風下]に取る.
- …の風上の側に.
- ここは風上だから火事は大丈夫だろう.
- 教師の風上にも置けぬやつだ.
- 操縦士は飛び立てるように機首を風上に向けた.
- 風上で着物を振るうのはまっぴらだ
- かじを風上に取る
- 火事は風上だから危ない
- 家は風上だから火事は大丈夫だ
- 船が風上を走る
- 風上にも置けない奴だ
- 武士の風上にも置けない奴でござる
- 男は風上にもいやだ
- 武士の面汚{つらよご}し、武士の風上にも置けぬ奴だ
- 風上にも置けない代物だ
- 彼らは風上に向かって飛んだ
- それらは風上に向かって帆走していた
風上と同じ種類の言葉
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