硫酸イオンとは? わかりやすく解説

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硫酸イオン

英訳・(英)同義/類義語:sulfate ion

(SO4)2-

硫酸イオン(SO42-)

硫酸塩は、自然界には重晶石BaSO4)や石膏(CaSO4・2H2O)などの形で鉱物中に含まれています。また硫黄地殻での存在量は260mg/kgです。硫化物地表近く存在すると、大気中の酸素地下水溶存酸素により酸化されて硫酸イオンが生じるため、火山地区河川水などに硫酸イオンが多量に含まれることがあります

硫酸塩

(硫酸イオン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/29 14:38 UTC 版)

硫酸塩(りゅうさんえん、: sulfate, sulphate)とは、硫酸イオン(りゅうさんイオン sulfate; SO42-)を含む無機化合物の総称である。


  1. ^ "The Atom and the Molecule" by Gilbert N. Lewis Journal of the American Chemical Society Volume 38, 1916, pages 762–785. See page 778
  2. ^ "The modern theory of valency" Linus Pauling J. Chem. Soc., 1948, 1461–1467, doi:10.1039/JR9480001461
  3. ^ C. A. Coulson, Nature, 221, 1106 (1969), doi:10.1038/2211106a0
  4. ^ K. A. R. Mitchell, Chem. Rev., 69, 157 (1969), doi:10.1021/cr60258a001
  5. ^ a b Cotton, F. Albert; Wilkinson, Geoffrey (1966). Advanced Inorganic Chemistry (2d Edn.). New York: Wiley.
  6. ^ a b Thorsten Stefan and Rudolf Janoschek: "How relevant are S=O and P=O Double Bonds for the Description of the Acid Molecules H2SO3, H2SO4, and H3PO4, respectively?". Journal of Molecular Modeling, Volume 6, Number 2 / February 2000, pp. 282–288. doi:10.1007/PL00010730
  7. ^ グリーンウッド, ノーマン; アーンショウ, アラン (1997). Chemistry of the Elements (英語) (2nd ed.). バターワース=ハイネマン英語版. ISBN 978-0-08-037941-8
  8. ^ 硫酸水素塩を重硫酸塩と呼ぶのは誤称(『岩波理化学辞典』)。
  9. ^ 文部省編 『学術用語集 地学編』日本学術振興会、1984年、116頁。ISBN 4-8181-8401-2 


「硫酸塩」の続きの解説一覧

硫酸イオン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 03:30 UTC 版)

硫酸」の記事における「硫酸イオン」の解説

硫酸イオン(りゅうさんいおん、sulfate, SO2−4)は主に硫酸およびその化合物電離分解などによって生成する2価陰イオン硫酸塩結晶中にも存在する硫黄化合物である。 正四面体構造で、硫酸ヒドラジンN₂H₆SO₄結晶中のS-O結合距離は149pmであり、単結合二重結合中間的な長さ相当する。このS-O間の共有結合に関しては、当初はs、p軌道加えd軌道混じった混成であるという意見や(これはd軌道エネルギーの高さから、SF6場合と同様早期否定的な意見出ている)、酸素原子上の非共有電子対のバックドネーション的な効果提唱されいたものの、実験理論両面からの検討により単結合捉えるのが妥当であることが判明した。なお単なる単結合より結合距離が短い点に関しては、酸素原子硫黄原子上にそれぞれ1.5と+4価程度電荷存在すること、共有結合そのもの分極強く電荷かなりの偏りがあることにより、S-O間に共有結合加えクーロン力イオン結合的な力)が働いているためである。 硫酸は強い酸化剤となるため、イオン化傾向の低い金属などにも作用し、硫酸イオンを含む多く金属の化合物作る。硫酸イオンより酸素原子1つ少なイオン (SO2−3) は亜硫酸イオン呼ばれる金属イオン対す配位結合は弱いほうであるが、コバルト(III)イオンなどに対してはスルファト錯体(sulfato)を形成する。 [ C o ( N H 3 ) 5 ( H 2 O ) ] 3 + + S O 4 2 −   ⇌   [ C o ( S O 4 ) ( N H 3 ) 5 ] + + H 2 O {\displaystyle {\rm {[Co(NH_{3})_{5}(H_{2}O)]^{3+}+SO_{4}^{2-}\ \rightleftharpoons \ [Co(SO_{4})(NH_{3})_{5}]^{+}+H_{2}O}}} 海水中にもかなり多量に存し、その濃度は2.8 g dm−3、0.029 mol dm−3と陰イオンとしては塩化物イオン次いで多量に存在する

※この「硫酸イオン」の解説は、「硫酸」の解説の一部です。
「硫酸イオン」を含む「硫酸」の記事については、「硫酸」の概要を参照ください。

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