瞳孔、とは? わかりやすく解説

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どう‐こう【瞳孔】

読み方:どうこう

眼球虹彩(こうさい)の真ん中にある円形小孔光線が入る所で、虹彩にある瞳孔括約筋瞳孔散大筋相対的な働きによって大きさ変わり、光の量を調節する。ひとみ。


瞳孔

読み方:ドウコウ(doukou)


瞳ひとみ,瞳孔どうこう

ひとみは瞳孔といわれます虹彩中央にあるまるいあなで,光の入口です。これはカメラでいえばシポリにあたるところで,光が強い(明るい)と小さく縮み,夜や暗いところでは大きくなって目の中に入る光の量を加減します。また,それと同時に近くを見るときは縮小して像をはっきりとさせます

ひとみの特徴としては,

(1)角膜後ろ2~3mmのところにあります

(2)虹彩色素をもっていて光の入るのを防ぎます

(3)虹彩毛様体という組織固定されています。

(4)ひとみは,興奮した感動したりすると大きくなり,睡眠中は強く縮小してます。

瞳

Q.ひとみが大きくなる散瞳)、小さくなる縮瞳)とはどういうことですか

 

瞳

接対光反応 

光を片方にあてると他方の目のひとみも小さくなる  

ひとみの働きは,カメラとよく似てます。カメラでは晴れた日はしぼりをとじ,曇った日はしぼりをあけて,一定の量の光をフィルムの上与えるようにしています。目もこれと同じで,常に一定の量の光を入れようとして,微妙にひとみの大きさ調節していますが,何らかの理由調節きかないと,ひとみが開きすぎたり散瞳一瞳孔径6mm以上),閉じすぎたり縮瞳一睡孔径2mm以下)します。虹彩中には瞳孔散大筋瞳孔括約筋という筋肉があり,虹彩の幅を変えてひとみの大きさ変える働きをします。瞳孔散大筋が縮むとひとみは開き括約筋が縮むとひとみは小さくなります

光とひとみの働きについては次のようなものがあります

(1)対光反応生きているときにしか起こらない反応で,目に光をあてると0.2秒後にすばやく縮瞳し,1秒間最高になってその後少し散瞳ます。

医師が,死亡直後の人の目にライトをあて「ご臨終です」と言う光景テレビなど見たことがあるでしょう。これは対光反応見ているのです。

(2)間接対光反応 一 光を片方の目にあてると,反対の目のひとみも小さくなります

(3)近見反射輻輳ふくそう反射) - 物を近く見たりすると,ひとみが縮小する場合いいます

Q.人によってひとみの色が違うのはなぜですか

ひとみの色は虹彩の色決まります虹彩の色はその中に含まれているメラニン色素の量によって決まります。この色素の量が多いとかっ色,少ないと灰色青色なります

Q.白ウサギのひとみはなぜ赤いのですか

ウサギの目も人間の目もしくみはだいたい同じです。ウサギ虹彩には色素がなく,目の奥の脈絡膜血管の色がすきとおって瞳孔領が赤く見えるのです。それに対し黒ウサギには色素多く,瞳孔領は黒く見えます

Q.動物のひとみは,タテ長やヨコ長がありますがなぜですか

瞳瞳

ひとみの形は,人間のように丸いひとみ,猫のように細長いひとみの二種類があるといわれています。また,細長いひとみでもタテ長いものとヨコ長いものとがあります。            

(1)タテ細長いひとみ - 瞳孔の運動す早くできることと,強い光があたってひとみが小さくなるとき目に「フタ」をしたようになり、光をさえぎる効果が非常に強いのです。

このタテ細長いひとみは夜光性の動物に多いといわれています。ネコなど)。 

(2)ヨコ細長いひとみ  馬などがこのひとみを持ってます。このひとみは,やはりまぶしさをさけることができ,また,前後方向広く見られる(広い視野がとれる)ためだといわれています。

 草食動物にとって大切なことは,水平線のズーツと遠く見て敵がくればすぐに逃げだすことであり,あまり上の方を見る必要がないためです。


瞳孔

瞳の中心にある、黒い部分周りを囲む、虹彩伸び縮みすることで、瞳孔の大きさ変わり、眼に入る光の量を加減します。

瞳孔

【仮名】どうこう
原文pupil

虹彩眼球前面の「黒目」を構成している色のついた組織)の中央部にある円形開口部。瞳孔の大きさ変化すると、眼球内に入っていく光の量が変化する。まぶしい所では小さくなり、光の量が少なくなる大きくなる

瞳孔

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/19 23:05 UTC 版)

瞳孔(瞳)
ヒトの眼
瞳孔とは中央の光を通す領域である(画像では黒い部分)。それを囲む緑掛かった茶色の領域が虹彩である。更に外側の白部は強膜で、中央に透明な角膜をもつ。
眼の断面図
瞳孔(Pupil)
ラテン語 Pupille
英語 Pupil
器官 感覚器
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目の瞳孔が収縮したり(縮瞳)、拡張したり(散瞳)することがある。
瞳孔反応
ヒトの眼の模式図

瞳孔(どうこう)または(ひとみ)は、虹彩によって囲まれた孔である。瞳孔は光量に応じて、その径を変化させる。瞳孔径の変化は、網膜に投射する光量の調整に寄与する。

瞳孔の構造と肉眼像

瞳孔は虹彩によって周囲を囲まれた孔である。瞳孔は水晶体の前方に位置する。ヒトの瞳孔はほぼ正円形である。正常なヒトでは、両眼の瞳孔の大きさは、ほぼ等しい。

物体側から見た瞳孔の像は、角膜による屈折を受けた瞳孔の虚像である。この像を入射瞳と呼ぶ。入射瞳は実際の瞳孔よりも大きい。瞳孔径を計測するとき、入射瞳の径を瞳孔径として記載することがある。

瞳孔は黒く見える。これは、瞳孔よりも後方にある網膜色素上皮が光を反射しないためである。つまり、網膜色素上皮は光を吸収するため、瞳孔を通じて網膜へ入射した光が反射することはない。

瞳孔の機能

ヒトの場合、瞳孔径は2mmから8mm程度の間で変化する。明所では縮瞳が生じ、瞳孔径は小さくなる。暗所では散瞳が生じ、瞳孔径は大きくなる。

瞳孔径の変化は、網膜に投射する光量の調整に寄与する。このことは、カメラ絞りに類似する。

瞳孔径は網膜像の質に影響する。瞳孔径が大きいと、収差により網膜像は劣化する。瞳孔径が小さいと、回折により網膜像は劣化する。このことは小絞りボケに類似する。瞳孔径が小さいほど、焦点深度は大きい。つまり、物体側での被写界深度は大きくなる。

瞳孔径の調整

副交感神経系瞳孔括約筋コリン性に興奮させることで、縮瞳を生じる。交感神経系瞳孔散大筋アドレナリン性に興奮させることで、散瞳を生じる。ただし、瞳孔散大筋のコリン性の抑制が報告されている[1]。また、瞳孔括約筋のα受容体を介した興奮とβ受容体を介した抑制が報告されている[2]

散瞳は交感神経系の作用による。散瞳に関連する交感神経中枢は視床または視床下部にあるとされる。中枢からの線維は、脊髄(C8-T1)の毛様体脊髄中枢に達する。その後、上頚神経節で節後ニューロンへ乗り換え、瞳孔散大筋を支配する。

散瞳は眼瞼裂の拡大とともに生じうる。

縮瞳は副交感神経系の作用による。網膜からの光刺激による求心性情報は、視蓋前域のPON(pretectal olivary nucleus)へと伝えられる。PONニューロンはエディンガー・ウェストファル核(EW核)に投射する。EW核からの遠心性線維は副交感神経性の節前線維である。節前線維は動眼神経とともに走行する。その後、動眼神経の下枝とともに走行して、毛様体神経節へ至る。その後、節後線維となり、瞳孔括約筋へ至る。

瞳孔の異常

動物の瞳孔

瞳孔の性質および形状は動物種によって異なる。

ヒトを含む哺乳類および両生類では、虹彩平滑筋である。他方、爬虫類の大部分と鳥類では、虹彩は横紋筋である。ワニは、双方の種類の虹彩を持つ。

瞳孔の形状は、動物種によって異なる。ヒトなどは円形の瞳孔を持つ。ネコワニなどは、垂直のスリット型瞳孔を持つ。ヤギなどは水平のスリット型瞳孔を持つ。

さまざまな動物種が、異なる形状の瞳孔を持つことは、進化的な意義があると考えられる。スリット状の瞳孔は、夜行性動物に多いとされる。また、スリット状の瞳孔は、円形の瞳孔よりも短時間で閉じることができるとされる。そのため、スリット状の瞳孔は、夜行性動物が昼間の強い光をさえぎるために進化した、と考えられてきた。ただし、その他の説明も提案されている。たとえば、Malmström and Kröger (2006)は、スリット状の瞳孔は多焦点の眼光学系を持つ動物のみが持つことを根拠として、スリット状の瞳孔は多焦点の眼光学系における色収差の軽減に寄与している、としている[3]

脚注

  1. ^ Takeshi Yoshitomi, Yushi Ito, Hajime Inomata, Adrenergic excitatory and cholinergic inhibitory innervations in the human iris dilator, Experimental Eye Research, Volume 40, Issue 3, March 1985, Pages 453-459, ISSN 0014-4835, DOI: 10.1016/0014-4835(85)90158-7.
  2. ^ Takeshi Yoshitomi, Yushi Ito, Hajime Inomata, Functional innervation and contractile properties of the human iris sphincter muscle, Experimental Eye Research, Volume 46, Issue 6, June 1988, Pages 979-986, ISSN 0014-4835, DOI: 10.1016/S0014-4835(88)80049-6.
  3. ^ Malmström T, Kröger RH. Pupil shapes and lens optics in the eyes of terrestrial vertebrates. J Exp Biol. 2006 Jan;209(Pt 1):18-25.

関連項目


瞳孔

出典:『Wiktionary』 (2021/08/20 13:36 UTC 版)

名詞

どうこう

  1. 眼球虹彩中央にある、入ってくる円型小さい穴。

発音(?)

ど↗ーこー

類義語

翻訳


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