有翼の蛇教団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 07:19 UTC 版)
「ジャバウォッキー (漫画)」の記事における「有翼の蛇教団」の解説
恐竜による王政復古を唱える教団。有翼の蛇、即ち古代アステカやマヤ文明の神ケツァルコアトルに由来する。 その理念は、人間と恐竜の関係を「元のあるべき姿」、つまり恐竜が人間を支配するという構図に戻そうというもの。 狂信的な恐竜の集団で、目的の前では死ぬことすらもいとわない。 ジャンゴ 有翼の蛇教団のメンバー。アロサウルスの氏族で、サバタと因縁浅からぬ男。 冷酷な性格の持ち主で、サバタの妹を射的ゲームの的にして射殺。さらにサバタの右手を撃ち抜いた。その際サバタの逆襲にあって右手の骨で左目を潰される。以来サバタを敵対視している。 射撃の名手でもあり、列車の石炭車から最後尾の車両まで、スペンサーカービン・ライフルで狙撃するなどの離れ技をやってのけた。 またアロサウルスとして純粋な身体能力にも秀で、走って馬に追いつきその首を噛み切るなどの圧倒的な力を見せ付けた。 「ADAMS RIB」で、リリー・サバタのコンビの前に敗れ、右目を撃ち抜かれる。しかし死んでおらず、全盲になりながらも、両目に巨大なネジを貫通させた姿で再度登場する。因みに7巻の裏表紙では初登場時の状態で描かれている。 武器は前述のライフルとコルト・ビズリー。 名前の由来はマカロニ・ウェスタンによく見られる「ジャンゴ」という人名から。 教主 有翼の蛇教団の教主。コンプソグナトスの氏族。サクスフォンのケースの中にガトリングと一緒に隠れられるほど小柄。 敵対視する人間のみならず、仲間の恐竜ですらも弾除けの壁に使うなど、生物を生物と思わない非道な性格。 驚異的脚力の持ち主で、時速60km以上の高速で走ることが可能。 「MATCH/POMP」ではアングレームを利用し、パリ万博へ爆薬を搭載した砲弾を落とすという計画を実行しようとする。 移動の際はサクスフォンに入り、誰かに運ばせるという方法をとる。サックスマンに運ばせていた際には、さらに小型のガトリングと一緒に入っていた。 使用するガトリングは馬車を両断する程の威力を持つ。また、デリンジャーを2丁隠し持っている。 アダム 有翼の蛇教団のメンバー。アマルガサウルスの氏族。 生まれつき肋骨が1本足りないことから、自らを恐竜伝説における最初の恐竜「エオラ」、つまりアダムの生まれ変わりだと信じていた。 実際はあまりの馬鹿さに親にも見捨てられ、教団に体良く使われていたにすぎなかった。取り柄は馬鹿力だけ。 自らがアダムの生まれ変わりであることをジャンゴに否定されて、激昂し掴みかかるが、アダムの肋骨を腹部に突き刺されて殺される。 サックスマン 「MATCH/POMP」に登場。ヨーロッパで暗躍する国籍本名不明の男。コートを羽織り、常にサクスフォンを持ち歩く髭面。その正体は有翼の蛇教団のメンバーで、教主を運ぶ使い捨ての運び屋だった。 アングレームと接触し、彼を騙してパリ万博爆撃の計画に出資させる。 サクスフォンケースの中には教主とガトリングが入っており、これで射撃を行う。 キンスキ 有翼の蛇教団のメンバー。賭博城を経営するランベオサウルスの氏族。 常に慇懃な態度の男。聖シャイロックを自らの守護聖人と言う極限の守銭奴であり、同時に自らの命すらも賭けの対象にする狂信者である。心臓を撃ち抜かれながらも、「自分が銃で撃たれて死ぬか死なないか」という賭けに勝つために、平然と立って生きたフリをしていた。すべては教団の理念をかなえるため、教団に莫大な布施をするためで、初めて教団の理念に触れた時から自分の「男」が抑えきれなくなっている。 ボロンテ 「BUCK&DICK」に登場。 ティラノサウルスの氏族で、キンスキに拾われた。優れた嗅覚を持っており、穴の開いたボールの中で液体を調合、一定の匂いを配合することで、モビーディックを操る信号に使っていた。 丸々と肥え太っていて、食い意地がはっている。ルネサンスの三大発明はすべてくだらないと一蹴し、人間の発明で一番いいのはサンドイッチだと言った。 サンドイッチの良いところを三つ挙げると言いながら四つ挙げてしまったり、二択になると必ず悩みこむなど頭はあまりよくなく、そこをキンスキに利用されている。 非常に手が短いため、両手に義手をつけて補っている。 スターバックとリリーをモビーディックで襲わせるが、記憶を取り戻したモビーディックとスターバックの逆襲にあって死亡する。 キャラハーン 有翼の蛇教団のメンバー。モンコの地下工場を取り仕切っている。ポンチョを羽織っている。 テリジノサウルスの氏族であり、爪を地面につきたててセンサーのように用い、石油の油脈を探っていた。また、人間の足音を感知して索敵したり、相手の動きを読んだりもできる。爪による突きは一撃で首の骨を折り、ヘルメットごと頭部を貫通するなど非常に強力。 自動車を発明し、石油を世界に不可欠なものと決定づけることで、油田を巡るいざこざを起こして人間社会に大規模な戦争を起こさせようと画策していた。石油(太古の動物の死骸で出来たもの)を先祖の遺言だと言っていた。 爆発寸前の地下工場でサバタと対峙。足の動きからサバタの次の一手を読むが、その動きの意図までは読めず、射殺される。
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