新シリーズのドクター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/26 15:43 UTC 版)
「ドクター (ドクター・フー)」の記事における「新シリーズのドクター」の解説
ウォードクター 演 - ジョン・ハート / 日本語版 - 祐仙勇 初登場:第7シリーズ「ドクターの名前」 白髪で、ひげを生やしている。この時のドクターは9代目ドクターのものに似たジャケットに、8代目ドクターの際に着ていたものや、履いていたブーツ等をそのまま着用しており、服装に大きな変化がなかった。 8代目ドクターがタイムウォーを阻止する為になった戦士の姿。タイムウォーの終盤において戦争を終結させ宇宙を守るためモメントを利用し、タイムロードとダーレクをギャリフレイごと破壊し焼き尽くした。将来のドクターはこの事を深く後悔していたが、50周年記念「ドクターの日」で10代目ドクターと11代目ドクターと共に協力して過去を書き換え、ギャリフレイを破壊せずに12代目までの歴代ドクター全員で封印した。この事はタイムロード人の体質上、記憶から消え去られている。ウォードクターはこの後に戦士である必要性がないと考え、9代目ドクターに再生した。 9代目ドクター 演 - クリストファー・エクルストン / 日本語版 - 山路和弘、祐仙勇(「ドクターの日」) 初登場:第1シリーズ「マネキンウォーズ」 コンパニオン:ローズ・タイラー、ジャック・ハークネス レザージャケットを着用した、坊主頭に近い黒髪の男性。よく耳の形を揶揄されるが、本人も耳の形を気に入っていない。口癖は "Fantastic!"(意味:素晴らしい!)である。また北部訛りがあり、ローズにそれを追求された際には「どこの星にも北はある」と答えていた。 9代目ドクターはローズ・タイラーに出会うまでは1人で旅をしていたが、彼女に命を救われてからは共に旅をする。普段は飄々とした明るい性格である一方、タイムウォーで数多くの者を失った経験から時折陰のある一面を覗かせることがあり、特に根源となったダーレクに対しては激しい怒りと憎しみを見せる。タイムウォーで故郷を失ったネスティーン意識体や肉体を失ったゲルスには深く同情する描写がなされた。途中からキャプテン・ジャック・ハークネスを仲間に加え旅をしていたが、ダーレクに囲まれたドクターを助けるためにローズがタイムヴォルテックスを吸い込み、ドクターは彼女を助けるために身代わりとなって10代目ドクターに再生した。この時、ジャックは2001世紀の宇宙ステーションに置き去りとなる。 10代目ドクター 演 - デイヴィッド・テナント / 日本語版 - 関俊彦 初登場:第1シリーズ「わかれ道」 コンパニオン:ローズ・タイラー、ミッキー・スミス、マーサ・ジョーンズ、キャプテン・ジャック・ハークネス、ドナ・ノーブル、サラ・ジェーン・スミス、アスリッド・ペス、ジャクソン・レイク、ロジータ・ファリシー、クリスティーナ・デ・スーザ、アデレイド・ブルック、ウィルフレッド・モット 10代目ドクターの人気は非常に高く、これまでにデジタル・スパイ(英語版)の「最も人気なドクター」や「21世紀最高のTVドラマのキャラクター」に選ばれている。茶髪で背が高く、茶色か青のスーツを羽織り、スニーカーを着用している。本人曰く、赤毛になりたかった。また、マルーン、ホワイト、黒のコンバースを履いている。何かものをよく見る時はメガネをかけるが、これは周りに賢そうに見せるかっこつけであり、5代目ドクターの癖に由来することが "Time Crash" で明かされている。 再生直後再生のミスがあり昏睡状態に陥るが、紅茶によってシナプスが刺激され目覚める。ドクターは引き続きローズと旅をするが、"Doomsday" でドクターはローズと別れる事になる。その後、マーサ、ドナと旅をし、シーズン4でローズと再開するが、メタクライシスドクターとパラレルワールドで暮らす様に言い渡す。また、タイムロードの知識を吸収したドナは、地球人には知識の量の負担が大きい為、ドクターによってドクターとの記憶を消されてしまう。この2つから、10代目ドクターはコンパニオンを2度と持たない事を決心するが、コミックではその後ギャビー・ゴンザレスと旅をしている。口癖は「何だ!?」(英: "What!?")、「うーん」(英: "Well")、「さぁ行こう!」(仏: "Allons-y!")、「素晴らしい」(伊: Molto Bene!)。また、ガジェットを作成する事が好きで、第3シリーズ「まばたきするな」ではタイミーワイミーデテクター(時空間の変動を検知する機械)、50周年スペシャル「ドクターの日」ではディング(ザイゴンのDNAを検知する機械)などが登場している。「Ding!」となるのが好きで、上記のいずれもそう鳴っている。10代目ドクターは2度再生しており、1度目は "Stolen Earth" でダーレクに攻撃された時で、クリスマススペシャル「クリスマスの侵略者」でシコラックスによって斬り落とされた右手を利用し、顔や性格は変わらないまま再生した。それにより、もう一人のドクター(メタクライシスドクター)が誕生する。2度目は「時の終わり」パート2にてマスター、タイムロード人との戦いの後、ウィルフレッドを救うために致死量の放射線を浴びて11代目ドクターに再生する。 10代目ドクターはその後、50周年特番「ドクターの日」に再登場した。 ミニエピソード Time Crash では5代目ドクターと共演している。ドクター・フーのスピンオフ『The Sarah Jane Adventures』にも登場し、ドクター・フー系列作品ではこれが現役ドクター役としての最後の出番であった。 もう1人のドクター(メタクライシスドクター) 演 - デイヴィッド・テナント 初登場:第4シリーズ「旅の終わり」 上記「盗まれた地球」で再生エネルギーを注がれ、「旅の終わり」で手から誕生したドクターの分身。ドクターの再生エネルギーとドナの要素を与えられたため完全なタイムロードではなく、半分は人間である。心臓も1つしか持たず再生能力はなく、老化もする。 ダーレク艦隊との戦闘の最中で誕生したため、ドクターとは違い強気で攻撃的であり、ローズと出会う以前の9代目ドクターと共通項がある。彼に変化をもたらすため、10代目ドクターは彼をパラレルワールドで暮らすローズに預けた。 デイヴィッド・テナントが演じたが、ボディダブルも使用されている。 11代目ドクター 演 - マット・スミス/ 日本語版 - 川島得愛 コンパニオン:エイミー・ポンド、ローリー・ウィリアムズ、リヴァー・ソング、クララ・オズワルド 初登場:2010年新春スペシャル「時の終わり」パート2 歴代ドクターの中でマット・スミスは史上最年少を更新した。ツイード、もしくはフロックコートに蝶ネクタイ、そしてサスペンダーを身に着け、黒のブーツを履いている。 口癖は "Geronimo!"、そして "~ are cool"(~はかっこいい:主に蝶ネクタイはかっこいいと言う)。赤毛になれなかったことを再び嘆きながら10代目ドクターから再生した際にターディス内を破壊してしまったため、「11番目の時間」でアメリア・ポンドの家の庭に不時着。その後、ターディスがオーバーロードしまた飛び立つが、アメリアと再会したのは12年後であった。さらにプリズナーゼロと宇宙警察アトラクシを退けてエイミーを旅に誘うが、地球では事件から既に2年が経過していた。ドクターはエイミー(アメリア)とローリーとの別れの後、クララ・オズワルドをコンパニオンに迎える。クララはドクターの前で未来と過去で死亡しており、ドクターから「あり得ない女の子」(Impossible Girl)と呼ばれる。11代目ドクターは「ドクターの日」にて10代目ドクター、ウォードクターと共にギャリフレイを封印。その後トレンザロアを約900年守った後、タイムロードから再生エネルギーを受け取り、再生限界を突破して再生する。 ドクター・フーのスピンオフ『The Sarah Jane Adventures』にも登場する。このとき、3代目ドクターのコンパニオンであったジョー・グラントと再会している。 12代目ドクター 演 - ピーター・カパルディ / 日本語版 - 内田直哉 初登場:第7シリーズ「ドクターの日」 コンパニオン:クララ・オズワルド、ナードル、ビル・ポッツ 白髪で黒かマルーンのコートを着ている。また、中はシャツとカーディガンか、Tシャツとパーカーを着ている。ピーター・カパルディは、この服装はデヴィッド・ボウイからインスピレーションを受けたと語っている。ドクター曰く、12代目ドクターの外見は自ら選んだものであり、第8シリーズ「深呼吸」や第9シリーズ「死んだ少女」では自分がどうしてこの顔を選んだのか、ということについて言及している。 12代目ドクターは再生にミスがあり、ターディスの操作方法を忘れてしまう。結果、雌のティラノサウルスにターディスごと飲み込まれたままヴィクトリア朝のロンドンへ不時着した。引き続きクララ・オズワルドと旅をする。新シリーズのドクター(9・10・11代目ドクター)には口癖があったが12代目ドクターにはこれといった口癖がない。ただし、"Shut up!"(うるさい!)と言う場面がしばしば見られる。 クララと別れた後は1人やリヴァー・ソングの付き人であったナードルと2人で旅をすることもあったが、大学講師をしている際に出会ったビル・ポッツと共に3人で旅をする。『ドクター・フー』のスピンオフ『CLASS/クラス』にも登場する。 13代目ドクター 演 - ジョディ・ウィテカー / 日本語版 - 朴璐美 初登場:2017年クリスマススペシャル「戦場と二人のドクター」 コンパニオン : グレアム・オブライエン、ライアン・シンクレア、ヤズミン・カーン ドクター・フーの本史では、歴代ドクターとして初めて女性の起用である。 グレーのコートに黒、もしくは赤のシャツにサスペンダーをしている。ドクターにとって女性の体が不慣れなのか、一人称に迷ったり、「ご婦人」と呼ばれることに困惑することがある。ありあわせの材料で事態の解決に必要なツールを自作することがある。 2020年にラジオ・タイムズが行った歴代ドクターの人気投票では、読者投票で10代目ドクターに次ぐ第2位の順位に就いた。 逃亡者ドクター 演 - ジョー・マーティン 初登場:第12シリーズ「ジュドゥーンの襲来」 初の黒人ドクター。現代イギリスでルース・クレイトンと名乗って夫と暮らしていたが、ジュドゥーンとタイムロードであるガットとの騒動で自分がドクターだということを思い出す。 派手な色のシャツにスコットランドで織られるツイードのチョッキとジャケットにカーゴパンツにブーツという服装をしている。
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