戸有村
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 17:02 UTC 版)
亘理銑十郎(わたり せんじゅうろう) 戸有村の村長。 銀剣「日輪」を持つ銀剣持ち。 魂裸醒は「アウト・オブ・ザ・サン」。小さな鏡の集合体。銀剣や地上から放たれた裸光を、この細かな鏡の反射を利用して1点に集中させ、対象を爆砕する。射程距離が広く、見晴らしがきく場所ではほぼ無敵の性能を誇る。 井倉泰臣(いくら やすおみ) 戸有村の使者。三千人や夏月に銑十郎からの様々な指示を下す男。嫌味な性格。 3巻では泰邦と名乗っていたが、4巻では泰臣に変更されている。 後に、佐土原三兄弟によって殺される。 魂裸醒は「アボミナブル・スノウマン」。雪だるまの形をしている。攻撃能力は皆無だが、内部は別の空間と繋がっていて、ライフル銃から人の死体まであらゆるものを収納・輸送できる。 迅又三郎(じん またさぶろう) 5人いる亘理銑十郎の親衛隊、剣舞連の一人。身長は成人男性の平均程度だが、病的にやせ細っているために頼りなく小柄に見える。着流しを着用している。 普段は温厚で気さくな性格だが、「迅」の名を汚されることを極端に嫌い、特に「辻」などと読み間違えられると豹変。奇声をあげながら、周囲のものを切り刻む。辻浦文美に対して、ただ「辻」という漢字が苗字に使われているだけで敵対意識を燃やしていた。 八阪井三十四に挑むがその能力の前に敗れる。 魂裸醒は「キャプテン・カットスロート」。鐔のない居合刀の形をしている。 佐土原昌紀(さどはら まさき) 剣舞連の一人で、見上げるほどの大男。性格は残忍で攻撃的。人の焼けるにおいが好きだと言ったり、周囲の被害を考えずに暴れまわるなど、剣舞連=性格破たん者の集団、という話を象徴するかのような男である。果物が好きで特にパイナップルを好む。異常な生命力の持ち主であり、三助曰く「ラスプーチンか」。 魂裸醒は「フレームシフト」。発現すると、全身を覆うロボットスーツの形になる。150センチほどもある二本のビームサーベルが主要な武器。過醒することでステルス戦闘機のような形体にも変形することが可能だが、そのためには全身の骨を砕き、関節を無視して体を折り曲げねばならない。本人も変形時は非常に痛いらしいが、過醒による治癒力アップを利用して、変形を解く頃には完全に回復してしまう。 一度は死んだと思われたが、生きていたことが発覚。ただしちぎれた片腕が見つからず隻腕となっていた。 兄妹3人の魂裸醒を合体させることで、「グレートサドハラー」となる。組み換えによって3つの形体となり、標準形体のフレームシフトモード、「尻尾」を操るキャット・オブ・メニィ・テイルズモード、そして丘一つ焼き尽くすビームを放つ巨大な銃のような形体ルシファーズ・ハンマーモードの3段階に変形することも可能。その実力は過醒状態の三千人にも匹敵する。また合体変形の際は、フレームシフトの例に洩れず体が有り得ない方向に曲がったり四肢が千切れたりするため、非常にグロテスクな音がする。 亘理義顕(わたり よしあき) 亘理銑十郎の息子。父の権力を良い事に傲慢に振舞っているが、実際は物を知らない世間知らずで、妹の一花にさえ馬鹿と呼ばれていた。 普通の人間や魂裸醒が使えない状態にある者にも暴力を振るうことをまったく気にしない卑劣な性格。 最後は一花によって殺される。 魂裸醒は「インビジブル・ワーム」。多節鞭と鉄鞭の形をしており、鉄鞭からは数本の釘状の針を飛ばせる。 高神登志子(たかがみ としこ) 剣舞連の一人であり亘理銑十郎の愛人。義顕の母親を気取っており、彼に危害を加えようとする者には容赦なく攻撃をしてくる。 魂裸醒は「ペイル・ホース・カミング」。刀身の長さは身長の2倍、幅は約50センチの巨大な刀の形をしており、怪力によってそれを扱う。 佐土原結衣(さどはら ゆい) 昌紀と光陽の妹。2人の兄と違い可愛らしい容姿だが、性格は同様に好戦的な性格。何故か三助に好意を抱き、三助様と呼ぶ。 スクール水着を着用しているが、これは「グレートサドハラー」の変身プロセスで両腕と両足が千切れるため、服を破かないようにとの配慮から。 魂裸醒は「キャット・オブ・メニィ・テイルズ」。兄たち同様にロボットのスーツ。また「尻尾」と呼ばれる小型メカのようなものを操ることもできる。 佐土原光陽(さどはら こうよう) 佐土原兄弟の次男。象のような穏やかな目をした男で、カタコトで話す。無邪気そうな言動とは裏腹に、兄と妹同様残虐な行為を平然と行う。 魂裸醒は「ルシファーズハンマー」。口径約20センチのバズーカに巨大な剣が付いたロボットのスーツ。 亘理一花(わたり いつか) 亘理銑十郎の娘で、義顕の妹。兄の義顕よりも海に懐き「お兄ちゃん」と呼んでいた。八阪井五月の殺害事件の際に殺されたと思われていたが…。 魂裸醒は「デッド・ロマンティック」。海のものとほぼ同じ形をしている鎌だが、刃の形はコルク抜きの様な形にも変形する。また、十字架型の外醒核を持っており、それには裸光を地上から吸収して溜め込み、一気に放出し隕石を呼び込む「レッド・ドラゴン」の魂裸醒が備わっていた。 入江(いりえ) 自信過剰。三千人に腕を切り落とされる。 魂裸醒は「ベルベット・クロウ」。緋色の長い爪がついた手袋の形をしている。 植田(うえだ) 剣の形の魂裸醒を持つ。名前不明。 四元(よつもと) 剣の形の魂裸醒を持つ。名前不明。 蜂須賀清宗(はちすかきよむね) 亘理の側近。65歳という高齢でありながら、不気味なくらい筋肉質である。 魂裸醒は「ダンス・アット・スローターハウス」。巨大なまさかりの形をしている。 若柳(わかやなぎ) 生理学的な見地から魂裸醒を研究している科学者だった男。実験用の新鮮な醒核を手に入れるためにある日戸有の魂裸醒を一人殺害し、その後に脱走した。 隕石事件の時に傷ついた三十四と昂治を助けた人物。また、三十四の鉄仮面も彼の手によるもの。 弟子に男鹿大蔵と亘理銑十郎がいる。 尾花沢光義(おばなざわ みつよし) 戊辰戦争の頃の人物で、「レッド・ドラゴン」の本来の持ち主。あかがねの悪竜を呼ぶ魂裸醒を持つと恐れられていた。 戊辰戦争で、その魂裸醒の力を使って官軍に打撃を与えようとしたが、彼が「竜の声が聞こえる」などと言って理性を急速に失ったらしく、そのためにその作戦は未遂になったと言われている。
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