戦後の改良とは? わかりやすく解説

戦後の改良

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 02:15 UTC 版)

総武本線」の記事における「戦後の改良」の解説

戦時中酷使並びに食糧難による買い出し客の殺到資材不足により、終戦直後総武本線置かれ環境劣悪であった当初GHQ国鉄車両改善予算承認しなかったが、両国駅総武本線木造客車視察しそのあまりのボロさに仰天した担当官即座にこれを認めたといわれるその後被災地域の復興高度経済成長による東京都市圏人口急増により、千葉以西複線電化千葉以東単線非電化という総武本線輸送事情逼迫した。房総方面国鉄鉄道路線は、1953年昭和28年)に「気動車モデル線区」に選定されキハ17系が集中投入されある程度近代化進展していたが、電化進展1968年昭和43年)までは総武本線御茶ノ水駅 - 千葉駅までに過ぎず、他の路線非電化状況であった千葉房総方面において機関車牽引でない“電車”は中央緩行線直通する総武線国電御茶ノ水駅から千葉駅までの各駅に停車)と私鉄である京成電鉄路線だけであり、それ以外蒸気機関車ディーゼル機関車が走る、関東でも電化整備遅れた地域であった。そのため、新たに発足した日本国有鉄道国鉄)は1964年昭和39年)に決定した通勤五方面作戦重要な一部として総武本線輸送力増強着手した。その中核として、国鉄初の本格的な都市内地下鉄道になる東京 - 錦糸町間の新線建設を含む東京 - 千葉間の快速線建設決定された。 一方千葉駅以東近代化徐々に進み通勤路線としての性格強まり1968年昭和43年3月28日総武本線成田線千葉駅 - 佐倉駅 - 成田駅間の電化が、同年7月13日千葉駅 - 木更津駅間の電化それぞれ完成、同区間電車走れるようになり、同年10月1日ダイヤ改正から中央線中野駅 - 木更津駅発着及び翌1969年昭和44年10月1日ダイヤ改正から中野駅 - 成田駅発着毎日1時間1 - 2程度101系電車使用した電車快速が、また、1968年10月1日改正から御茶ノ水駅 - 千葉駅間では夜間下り2本の気動車快速列車運行開始した(なお、1975年昭和40年3月10日ダイヤ改正では千葉駅 - 銚子駅間にも快速列車運行された。101系使用電車快速以外の詳細後述)。 101系電車使用快速については「中央・総武緩行線#過去の運行列車」を参照 1972年昭和47年7月には東京駅 - 錦糸町駅地下トンネル区間及び津田沼駅までの複々線完成により総武快速線開業した。これにより起点御茶ノ水駅から東京駅変更され新設され東京駅地下ホームからは新たに設定され房総方面への特急列車発着した。一方総武鉄道時代から東京千葉以東を結ぶターミナルとなっていた両国駅は、急行列車発着残されたものの、その重要性大きく低下した1974年昭和49年)には銚子駅までの電化完成し東京から直通電車特急しおさい」の運行開始された。その後1980年昭和55年)には横須賀線との直通運転SM分離)が開始され1981年昭和56年)には千葉駅まで複々線区間延長されて、当初の計画完成した。これにより、国鉄による輸送高速化され、国鉄東京 - 船橋千葉の都市間輸送京成電鉄より優位に立ったまた、1969年昭和44年)には営団地下鉄現在の東京地下鉄東西線西船橋駅 - 津田沼駅間に乗り入れ、特に通勤輸送総武本線中央・総武緩行線)の負担大きく軽減していた。さらに、紆余曲折経て1978年昭和53年)に新東京国際空港現在の成田国際空港)が開港すると、総武本線成田線京成電鉄補完する鉄道アクセスルートとなった。なお、複々線化にあたり成田国際空港周辺整備のための国の財政上の特別措置に関する法律成田財特法)による補助金かさ上げ適用受けている。このような状況1987年昭和62年)の国鉄分割民営化迎え総武本線施設保有旅客輸送JR東日本貨物輸送JR貨物承継された。ただし、銚子漁港からの鮮魚醤油輸送トラック切り替えられ銚子駅 - 新生駅貨物線廃止されたように総武本線での貨物輸送量は減少していた。

※この「戦後の改良」の解説は、「総武本線」の解説の一部です。
「戦後の改良」を含む「総武本線」の記事については、「総武本線」の概要を参照ください。

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