座席区分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 02:59 UTC 版)
内野席 「グリーンシート」(バックネット裏、5,134席)「TOSHIBAシート」(グリーンシート下部、968席) 「アイビーシート」(1塁側、3,740席 ※2015年まで) 「ブリーズシート」(3塁側、3,683席 ※2015年まで)「SMBCシート」(アイビーシート・ブリーズシート下部、1塁側1,125席、3塁側1,143席) 「アルプス席」(1塁側:6,276席、3塁側:6,169席) 備考 「グリーンシート」「アイビーシート」「ブリーズシート」は銀傘下にあり、中・上段であれば雨天時でもほぼ傘を差さずに観戦が可能である。「ブリーズシート」は2013年まで「アイビーシート(3塁側)」であったが、2014年より新たに独立した名称が与えられた。なお、「アイビーシート」のアイビーとは蔦を、「ブリーズシート」のブリーズとは浜風を、それぞれ意味している。 フィールドシートである「TOSHIBAシート」と「SMBCシート」の名称はネーミングライツによるものである。2008年からネーミングライツが設定されており、「SMBCシート」は当初「みずほ銀行シート」で2008年からの5か年契約(高校野球開催時を除く)であった。「SMBCシート」となった2013年からの契約内容は非公表である。なお他の多くの球場とは異なり、フィールドシートには防球用の金網があり、さらに後列との往来は制限されていない。また、甲子園球場では、スタンドの段数表記は「1段、2段…」と数字表記であるが、2012年シーズンから座席間違いを防ぐため、フィールドシートのみ「A段、B段…」というアルファベット表記に変更された。 「アルプス席」という名称は2001年まで高校野球開催時のみ使用されていたが、プロ野球でも「アルプス席下さい」という人が後を絶たなかったため、2002年以降はプロ野球公式戦でも「アルプス席」という名称を用いている。2001年以前は、読売ジャイアンツ戦およびオールスター戦・日本シリーズなどの特別試合では「内野B指定席」と、巨人戦以外のプロ野球公式戦では「内野自由席」と、それぞれ呼ばれていた。なお、アルプス席はオープン戦では原則開放されていない(少なくとも1960年代まではプロ野球の公式戦でも特に多くの観客が見込める巨人戦、優勝に関係する試合など例外的な開放がある時以外は解放されなかった試合がある)。 プロ野球ウエスタン・リーグ公式戦の開催日においては、基本的にバックネット裏のグリーンシートとTOSHIBAシートのみ開放される(観客が多い場合は、更にアイビーシートなどが開放されることもある)。全席自由席で、2017年時点では入場料は大人1,000円(タイガースファンクラブ会員は500円)。 改築前の座席区分は、フィールドシート部分が「ボックスシート」、アイビーシート部分が「イエローシート」、ブリーズシート部分が「オレンジシート」であり、グリーンシート部分は今より狭いものであった。また席の色は緑・黄・オレンジとそれぞれ名称別に塗りわけられていた。2001年シーズンまではアルプスを除いた内野席上段部全体を「内野A指定席」と設定し、緑色のシートが設置されていた。ただ、オレンジシートのメンテナンスはイエローシートほど行き届いておらず、色が褪せたり傷んでいる椅子もいくつか見受けられた。 内野ボックス・グループ席 「ロイヤルスイート」(銀傘真下。33室と貴賓室1室、348席) 「三ツ矢サイダーボックス」(内野席上段、1塁側:4人用6組と5人用5組の49席、3塁側:4人用6組+5人用11組の79席。掘りごたつ式) 「セブン-イレブン ファミリーシート」(1塁側アルプス席下段、家族・グループ用の4組1セットのチケット席) 「セブン-イレブン エキサイトシート」(1塁側アルプス最前列、家族・グループ用の4組1セットのチケット席) 「セブン-イレブン ツイン・トリプルシート」(ブリーズシートの一部、ツイン20シート+トリプル10シートの計70席) 「Ponta デッキシート」(アルプス上段、1ボックス最大16名の計64席) 「SMBC リラックスシート」(SMBCシートの一部、2人掛け7シート+4人掛け4シートの計42席) 「パノラマボックス」(グリーンシート上段、10ボックス計20席) 「Sポイントボックス」(アイビーシート上段、5 - 6名収容、床が全面クッション仕様) 「ブリーズペアシート」(ブリーズシート上段、2名掛けシート) 備考 球場リニューアル後に設けられた「ロイヤルスイート」は、年間契約による法人契約のみで、1室平均1,000万円。室外には観戦用オープン座席が設けられているほか、室内には大型モニター、ビアサーバーなどが設けられている。なお、食事が提供されるため、このロイヤルスイートのみ飲食物は持ち込み禁止とされている。使用はプロ野球開催時に限られているが、過去には朝日放送テレビが夏の甲子園大会期間中に自社が契約している一室を特設スタジオとして使用したこともあったほか、朝日放送ラジオが聴取率調査期間中のプレゼント企画として対象試合1試合につき1グループを招待したこともあった。 同じく球場リニューアル後に設けられた「三ツ矢サイダーボックス」は、主に個人客向けである。利用者には三ツ矢サイダーやバヤリースなどアサヒ飲料商品が贈呈される。 2013年に新設された「セブン-イレブン ファミリーシート」「セブン-イレブン エキサイトシート」は、セブン-イレブンと提携しているチケットぴあのみでチケット販売される(サークルKサンクスを除く)。 2014年に「セブン-イレブン ツイン・トリプルシート」「Ponta デッキシート(命名スポンサーはローソン)」「SMBC リラックスシート」「パノラマボックス」を追加したことに伴い、座席数は47,757席から47,541席に変更となった。 2016年からは、「Sポイントボックス(阪急阪神ポイントによる命名)」と「ブリーズペアシート」を新設したことで、定員が33名減少して47,508席となった。 外野席 外野席は、バックスクリーンを隔ててライトスタンド側「ライト外野席」(9,595席)とレフトスタンド側「レフト外野席」(9,448席)に二分されている。 2022年より、ライト外野席エリアにラウンジが新設され、NTTドコモが同ラウンジのネーミングライツを取得し「docomo LOUNGE KOSHIEN」と命名された。 プロ野球開催時には、2006年よりレフトスタンドの一部に「ビジター応援席」を設けており、ここに指定されたエリアにおいては、試合当日のビジターチーム以外のチームの応援は禁止されている。なお、対戦チームによりビジターチームのファン数に大きな隔たりがあるため、その対象エリアはレフトスタンド最上段の一角を基準に対戦カードごとに増減しており流動的である。前年度ないし前々年度の公式戦での観客実績を基に次年度の対象エリアが決められるが、例年対象エリアを大きく取るチームは広島、巨人、ロッテ、ソフトバンクである。詳細は当該項目を参照。 一方、ライトスタンドに関しては従来から規制はなかったものの、プロ野球開催時にはタイガースファン専用の応援席であることが暗黙の了解とされてきたが、2022年より、前年度の公式戦試合中に発生したトラブルを受けてライトスタンドは正式に全席が「阪神タイガース専用応援席」となり、タイガース以外の帽子や応援グッズなどの使用を禁止とする措置が取られた。 高校野球開催時、その他 高校野球においては、春の選抜大会では全席自由席だが、夏の選手権大会では2018年の記念大会より初めて前売り指定席が導入された。 プロ野球公式戦におけるグリーンシートとTOSHIBAシートが「中央特別自由席」(春の選抜大会)または「中央特別指定席」(夏の選手権大会。2018年より導入、コンビニに設置の端末などで前売り発売)、アイビーシート・ブリーズシートとSMBCシートが「1塁特別自由席」または「3塁特別自由席」になる。外野席は、選抜大会では従来より無料開放されているが、選手権大会では2018年の大会より有料化され、また満員の際は入場制限される。 アルプススタンドにおいては、「アルプス席」は名称はそのままであるが、出場校の関係者が優先となる。高校野球開催時は出場校の応援団やブラスバンドなどが陣取りやすいように最前部などで一部の座席が撤去されており、プロ野球開催時と高校野球開催時とでは座席配置・座席数が異なっている。高校野球仕様への変更のため、高校野球開幕の数日ほど前からプロ野球公式戦の開催は中断され、高校野球閉幕後に再び座席が設営されてプロ野球仕様に復元されたのち、プロ野球公式戦が再開される。 なお、野球以外の催し物では、スタンド部分の座席区分はプロ野球と同じになる場合がある。
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