座席予約システムの導入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 02:10 UTC 版)
「小田急ロマンスカー」の記事における「座席予約システムの導入」の解説
1979年から使用されたSR端末によって発券された特急券 1987年のSRシステム更新後のSR端末発行の特急券 特急の座席については、新宿駅構内に設けられた割当センターで台帳管理されていたが、1970年代後半になると管理する座席数は67万座席となり、発売窓口と割当センターとの電話連絡の中で重複発行などの誤取り扱いの発生、待ち時間などの問題が発生していた。 これを解決するため、座席予約システム( "Seat Reservation" 、以下「SR」と略す)を導入することになり、1979年2月27日から使用を開始した。SR端末は特急停車駅や案内所、小田急トラベルサービスの主要営業所に設置された。また、新宿駅当日特急券発売所には、他の端末の7倍の発券速度を有する高速プリンターを設置した。予約受付は5ヶ月前から、発売は3週間前から行っていた。 1987年には禁煙席の導入に対応するため、SRシステムの更新が行われた。更新されたシステムでは、払い戻しや取り消しの際に端末機が発券コードを読み取って上で自動処理を行うことで、誤取り消しによる重複発売の防止が図られた。また、これと同時に、新宿駅には当日特急券券売機を導入したほか、予約受付を6ヶ月前から、発売を1ヶ月前からに変更した。 1991年からはプッシュホンによる空席照会と予約が可能となった。 磁気化された特急券 MFITTシステムと接続された多機能券売機から発券された特急券 1995年にSRシステムのリニューアルを行い、全駅にSR端末を設置したほか、特急券が磁気エンコード化され、乗車券とともに発券された場合でも自動改札機を通過できるようにした。1996年には大手旅行会社の端末とSRシステムのホストを直結し、迅速な発券を可能とした。 1999年7月からは車掌携帯用座席確認システムを導入し、乗車時の特急券確認作業を廃止した。このシステムはザウルス端末を利用して、携帯電話回線経由でホストコンピュータにアクセスすることにより、その発売状況を号車別・座席別・区間別に車掌が把握し、その情報を車内での改札業務に利用できるシステムである。これにより、発売情報とは異なる座席に着席している乗客に対してのみ車内改札を実施することが可能となった。 2001年からはホームページ上からの特急券予約が可能となった。2003年には座席予約や発売業務を管理するシステムとして、全駅の窓口・自動券売機・旅行会社のシステムに接続されるMFITTシステム( "Multimedia Future Intelligent Total Traffic service system" の略)を導入した。2004年からは、多機能券売機の導入により、全駅の券売機で特急券の購入が可能となった。2012年時点では、予約・発売とも1ヶ月前から開始となっている。
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