大聖堂内の装飾品
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大聖堂の内部は、白と黒の大理石の象嵌による横縞模様で、たいへん印象的である。フィレンツェに対抗して推進されたシエーナの芸術活動は、ジョットやチマブーエとはまったく違うシエーナ派と呼ばれる芸術を生み出した。また、ミケランジェロ・ブオナローティやジャン・ロレンツォ・ベルニーニらルネサンス、バロックの芸術作品も安置され、大聖堂そのものが宝庫であると言ってよい。現在、大聖堂のほとんどの彫刻はレプリカで、オリジナルは大聖堂美術館に保管されている。大理石の象嵌によって構成された床も美しい。これは、14世紀から16世紀にかけて、およそ40人の芸術家によって製作された。56個のパネルから構成され、大部分には長方形だが、翼廊には六角形とひし形のものもある。 ファサード下段-ジョヴァンニ・ピサーノ(1297年) ファサード中央ペディメントのモザイク「処女の戴冠」-ルーイジ・ムッシーニ(1878年) ファサード左右ペディメントのモザイク「イエス・キリスト降誕」と「受胎告知」-アレッサンドロ・フランチ(1878年) 正面入り口の青銅扉「聖母の称賛」-エンリコ・マンフリーニ(1958年) 身廊コーニスの聖ペテロからルキウス3世までの歴代教皇像 アーチ上部の皇帝胸像 聖歌隊のステンドグラス-ドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャ(1288年) ドームのスパンドレルにある4つの漆喰像-ベンテュラ・ディ・ジュリアーノとバスティアーノ・ディ・フランチェスコ(1490年) プレステビリの大理石主祭壇-バルダッサーレ・ペルッツィ(1532年) 青銅の聖龕-ロレンツォ・ディ・ピエトロ・ヴェッキエッタ(1506年。本来はサンタ・マリア・デッラ・スカラを飾るために1472年に作成) 主祭壇の2体の天使像-フランチェスコ・ディ・ジョルジョ・マルティーニ(1439年) 後陣壁面のフレスコ画-ドメニコ・ベッカフーミ(1912年に一部修復) 説教壇-ニコラ・ピサーノ、ジョヴァンニ・ピサーノ、およびアルノルフォ・ディ・カンビオほか(1265年から1268年、階段部分は1543年)
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大聖堂内の装飾品
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「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」の記事における「大聖堂内の装飾品」の解説
内部空間はイタリア独特のゴシック様式で簡素である。しかし、それだけにギベルティなどが1432年から1445年にかけてデザインしたステンドグラスや、1526年から1660年にかけて作られた大理石の床、そのほかの装飾品をゆっくりと眺めることができる。 ドーム内フレスコ『最後の審判』ジョルジョ・ヴァザーリおよびフェデリコ・ツッカリ ドラムのステンドグラス『聖母被昇天』・『ゲッセマネでの祈り』・『キリストの奉献』下絵はロレンツォ・ギベルティ(『聖母被昇天』は1442年7月13日から1443年9月11日にかけて製作。『菜園での祈り』は1443年9月11日に報酬支払記録あり。『キリストの奉献』の報酬記録は1443年12月7日) ドラムのステンドグラス『聖母の戴冠』下絵はドナテッロ(1433年12月製作開始、1438年設置) ドラムのステンドグラス『受胎告知』・『降誕』・『復活』・『昇天』などアンドレア・デル・カスターニョ、パオロ・ウッチェロら(1438年から1445年にかけて製作) 後陣内『聖サノビウス(ザノービ)の棺と墓碑』ロレンツォ・ギベルティ(1432年3月18日に制作依頼、1442年8月まで作成費の支払記録あり) 聖具室『寄木細工の戸棚』アンジェロ・ディ・ラザーロ・ダレッツォ、ベルナルド・ディ・トンマーゾ・ディ・ギーゴ、スケッジョーネ、アントニオ・マネッティ、ジュリアーノ・ダ・マイアーノ、ベネデット・ダ・マイアーノ(ジュリアーノ・ダ・マイアーノによる製作は1463年7月20日に委託され、1465年4月19日に再度依頼されている) 聖具室扉上部パネル『復活』『昇天』ルーカ・デッラ・ロッビア(『復活』は1442年7月21日に制作依頼、1445年2月26日に完成。『昇天』は1446年10月11日作成依頼、1451年6月30日に完成) 聖具室『扉』ルーカ・デッラ・ロッビア、ミケロッツォ・ディ・バルトロメオ、マーゾ・ディ・バルトロメオ(1446年2月28日に制作依頼、1469年に完成) 祭壇上の『十字架』ベネデット・ダ・マイアーノ(1490年完成) 北側絵画『ダンテ「神曲」の詩人』ドメニコ・ディ・ミケリーノ 北側壁面フレスコ『傭兵隊長ニコロ・ダ・トレンティーノ』アンドレア・デル・カスターニョ 北側壁面フレスコ『傭兵隊長ジョン・ホークウッド』パオロ・ウッチェロ(1436年製作) 北側彫像『ヨシュア像(いわゆるポッジョ・ブラッチョリーニ像)』ナンニ・ディ・バルトロ(1415年にベルナルド・チュッファーニに委託されたが未完で放置され、1420年から1421年にかけてナンニが製作) 南側彫像『預言者ダニエル』ドナテッロとされるが疑問視される 南側彫像『ジョットの胸像』ベネデット・ダ・マイアーノ(1490年頃) 西側壁面『24時間時計文字盤』パオロ・ウッチェロ(1443年製作) 南側外壁モザイク『み告げ』ダビデ、ドメニコ・ギルランダイオ。 南側外壁レリーフ『聖処女マリア』、『マリアの被昇天』ナンニ・ディ・バンコ 北側外壁『マンドルラの門』ジョヴァンニ・ダンブロージョ(上部浮彫装飾はナンニ・ディ・バンコによるもので1414年から1421年にかけて製作された。) また、このほかルーカ・デッラ・ロッビアとドナテッロによる聖歌隊席などの貴重な装飾品は、ドゥオーモ付属美術館に収められている。
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