大町_(横手市)とは? わかりやすく解説

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大町 (横手市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/25 07:07 UTC 版)

日本 > 秋田県 > 横手市 > 大町 (横手市)
大町
町丁
羽州街道・大町通り
(2024年8月)
北緯39度18分56秒 東経140度34分06秒 / 北緯39.315578度 東経140.568419度 / 39.315578; 140.568419座標: 北緯39度18分56秒 東経140度34分06秒 / 北緯39.315578度 東経140.568419度 / 39.315578; 140.568419
日本
都道府県  秋田県
市町村 横手市
地域 横手地域
人口情報2020年10月1日現在[1]
 人口 139 人
 世帯数 62 世帯
設置日 1966年4月1日[2]
郵便番号 013-0021[3]
市外局番 182[4]
ナンバープレート 秋田
ウィキポータル 日本の町・字
ウィキポータル 秋田県
ウィキプロジェクト 日本の町・字
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大町(おおまち)は、秋田県横手市郵便番号は013-0021[3]。人口は139人、世帯数は62世帯(2020年10月1日現在)[1]。丁目の設定のない単独町名。住居表示実施済み地区[5]

地理

横手地域の中央部に位置し[6]、東で根岸町羽黒町、西で四日町鍛冶町、南で清川町、北で本町と隣接する。

町の東端から北端にかけて横手川が流れ、かつて内町と称された対岸の旧武家町との間に中の橋、学校橋、上の橋が架かる[6]。中心部には秋田県道272号御所野安田線羽州街道)が縦貫[6]。沿線には商店などが立ち並び、藩政期以降から四日町とともに市内を代表する商業地であったが[6]、後年に横手駅周辺、横手バイパス沿いへと商業地は変遷し、四日町などとともに空洞化が進んでいる[7]。また、かつて街道沿いには市役所を始めとする官公署が多数置かれていたが[8]、いずれも再開発地区や郊外への移転が相次いでおり、2024年時点では横手郵便局NTTビル(旧電報電話局)などが残る。

歴史

横手川右岸の朝倉山(通称・お城山)に位置した横手城[9]城下町として栄えた地域で、現在も横手市の中心市街地の一角を成している[10]。現在の大町は横手川の左岸、商人職人が住む「外町」に当たる地域で[8][11]江戸時代頃から城下町として形成されていった[12]。大町は、外町を構成する町内の中で最も城に近い[13]

外町には南北に2本の街路が引かれ、そのうち東側の街路沿いを大町と称した[14]。さらにこれを三分する2本の辻貫通りが東西に引かれ、この通りを境に南から大町上丁・大町中丁・大町下丁と称した(四日町も同様の区分)[14][8][13]1889年明治22年)に平鹿郡横手町が発足すると、横手町大町上丁・同大町中丁・同大町下丁[注 1]として町名が引き継がれ、1966年4月1日に実施された住居表示によって現在の町域となった[2]。住居表示の際には上丁・中丁・下丁の区分がなくなり、大町上丁の一部は四日町に分離した[8][2]

江戸時代に横手城下が佐竹家家臣によって整備された際に形成された宿場町で、それまでは横手川の洪水の危険がある場所として、秣場や耕作地であったと推測されている[15]。大町下丁の東奥は川際までの距離があったため、中の橋のたもとから北方向へ小路を伸ばし、そこを川原町と呼んだ[16][13]1882年の「郡区町村一覧」には町名がなく、大町下丁の一部となっている上[13]1969年より始まった横手川の河川改修事業[17]により土地が削られており、現存しない。

明治期に入ってから、大町には横手郵便局横手警察署などが置かれ、その後横手税務署[8]、横手市役所、横手電報電話局横手市立図書館、横手商工会議所なども大町の地に置かれ、横手市における中枢的官公庁街が形成された[6]。ただ、税務署は1964年頃に旭川土地区画整理事業区域内へ移転[18]、警察署は1976年に郊外のバイパス沿いへ移転[19]、市役所は1989年中央町再開発地区へ移転[20]、図書館および商工会議所は2024年横手駅東口の再開発地区へ移転[21][22][23]しており、官公庁街としての側面は失われている。

世帯数と人口

2020年(令和2年)10月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
大町 62世帯 139人

人口の推移

以下は国勢調査による1995年(平成7年)以降の人口の推移。

大町の人口推移
人口
1995年(平成7年)[24]
258
2000年(平成12年)[25]
242
2005年(平成17年)[26]
220
2010年(平成22年)[27]
185
2015年(平成27年)[28]
169
2020年(令和2年)[1]
139

小・中学校の学区

市立小・中学校に通う場合、学区(校区)は以下の通りとなる[29]

番地 小学校 中学校
全域 横手市立横手南小学校 横手市立横手南中学校

交通

鉄道

町内に駅はない。最寄り駅は奥羽本線北上線横手駅

バス

羽後交通

道路

施設

脚注

注釈

  1. ^ 出典には大町上町・大町中町・大町下町との記載だが[8]、誤植であると見做す。

出典

  1. ^ a b c d 令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat)”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年3月22日閲覧。
  2. ^ a b c 横手市史編さん 1981, p. 802.
  3. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2022年3月23日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2022年3月21日閲覧。
  5. ^ 住居表示”. 横手市 (2021年9月28日). 2025年1月3日閲覧。
  6. ^ a b c d e 角川日本地名大辞典編纂 1980, p. 789.
  7. ^ 横手市 2011, p. 669.
  8. ^ a b c d e f 角川日本地名大辞典編纂 1980, p. 163.
  9. ^ 平凡社 1980, p. 229.
  10. ^ 平凡社 1980, p. 227.
  11. ^ 平凡社 1980, p. 688.
  12. ^ 横手市 2010, p. 116.
  13. ^ a b c d 平凡社 1980, p. 230.
  14. ^ a b 横手市 2010, p. 654.
  15. ^ 横手市 2010, p. 129.
  16. ^ 横手市 2010, p. 130.
  17. ^ 川村徹. “横手川の水辺空間の整備” (PDF). 公益財団法人 リバーフロント研究所. 秋田県平鹿土木事務所. 2023年4月16日閲覧。
  18. ^ 角川日本地名大辞典編纂 1980, p. 788.
  19. ^ 横手市史編さん 1981, p. 188.
  20. ^ 横手市 2011, p. 634.
  21. ^ 横手図書館が2月末で閉館、窓越しの景色名物 駅前の新施設へ移転、期待も”. 秋田魁新報 (2024年1月14日). 2024年1月14日閲覧。
  22. ^ 幅広い世代が集える場に 横手駅東口「Ao―na」オープン”. 秋田魁新報 (2024年9月14日). 2024年9月14日閲覧。
  23. ^ 施工不良でオープン延期の横手駅東口・複合ビル JAや商議所が営業開始」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2024年9月17日。オリジナルの2024年9月17日時点におけるアーカイブ。2024年9月17日閲覧。
  24. ^ 国勢調査 / 平成7年国勢調査 小地域集計 / 小地域集計 05秋田県”. 総務省統計局. 2022年5月12日閲覧。
  25. ^ 国勢調査 / 平成12年国勢調査 / 小地域集計 05秋田県”. 総務省統計局. 2022年5月12日閲覧。
  26. ^ 国勢調査 / 平成17年国勢調査 / 小地域集計 05秋田県”. 総務省統計局. 2022年5月9日閲覧。
  27. ^ 国勢調査 / 平成22年国勢調査 / 小地域集計 05秋田県”. 総務省統計局. 2022年5月9日閲覧。
  28. ^ 国勢調査 / 平成27年国勢調査 / 小地域集計 05秋田県”. 総務省統計局. 2022年5月9日閲覧。
  29. ^ 横手市立小中学校通学区域に関する規則”. 横手市. 2022年3月24日閲覧。

参考文献

  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典5 秋田県』角川書店、1980年。 
  • 平凡社 編『秋田県の地名 日本歴史地名大系5』平凡社、1980年。 
  • 横手市史編さん委員会『横手市史 昭和編』横手市、1981年。 
  • 横手市 編『横手市史 通史編 近世』横手市、2010年。 
  • 横手市 編『横手市史 通史編 近現代』横手市、2011年。 

外部リンク


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