二葉町_(横手市)とは？わかりやすく解説

二葉町
	町丁
	天仙寺
	北緯39度19分18秒東経140度33分50秒 / 北緯39.32155度東経140.563844度座標: 北緯39度19分18秒東経140度33分50秒 / 北緯39.32155度東経140.563844度
国	日本
都道府県	秋田県
市町村	横手市
地域	横手地域
	人口情報（2020年10月1日現在）
人口	249 人
世帯数	118 世帯
設置日	1965年4月1日
郵便番号	013-0019
市外局番	182
ナンバープレート	秋田
	ポータル日本の町・字; ポータル秋田県; プロジェクト日本の町・字
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日本 > 秋田県 > 横手市 > 二葉町 (横手市)

二葉町（ふたばちょう）は、秋田県横手市の町丁。郵便番号は013-0019^[3]。人口は249人、世帯数は118世帯（2020年10月1日現在）^[1]。丁目の設定のない単独町名で、全域で住居表示を実施している^[5]。旧横手市裏町、下タ町、新町の各一部^[2]。

地理

横手地域の中央部に位置し^[6]、東で本町、西で横手川を隔てて朝倉町、南で蛇の崎町、北で幸町と隣接する。北境は二葉町から国道13号横手バイパスまでを結ぶ市道が^[6]、東境を県道272号御所野安田線（都市計画道路横手中央線）が、西境は横手川が北流する^[6]。住宅街が広がっており、秋田刑務所横手拘置支所が所在する^[6]。

横手の雪まつり発祥の地との説があり、雪まつり（かまくら）期間中は「二葉町かまくら通り」が設けられ、多くの観光客が訪れる^[7]。

全域が都市計画区域に含まれるが、区域区分非設定区域となっている^[8]。都市計画法上の用途地域では、北端の街道沿いが近隣商業地域に、他が第一種住居地域に指定されている^[9]。

町名の由来

二葉町の大部分が旧裏町に当たるが、裏町では古くから「双葉少年団」の活動があり、これに因んで命名された^[10]。双葉の「双」の字は当用漢字音訓表にないため、代わりに「二」が用いられ、二葉町となった^[10]。

歴史

横手川右岸の朝倉山（通称・お城山）に位置した横手城^[11]の城下町として栄えた地域で、現在も横手市の中心市街地の一角を成している^[12]。現在の二葉町は横手川の左岸、武士が住む「内町」に当たる地域の北部（通称・下内町^[13]）に位置しており^[6]^[14]、江戸時代頃から城下町として形成されていった^[15]。

江戸時代において、現在の二葉町に当たる地区は城山側の本町が表町と呼ばれたのに対して「裏町」と呼ばれ、表町（本町）の西側に並行する町であった^[16]^[17]。享保13年（1728年）の横手絵図^[18]（以下、享保図）において、表町通りは幅9.1m（5間）、裏町通りは幅7.3m（4間）との記載がある^[17]。また、裏町の西裏にはさらに「川端町」と呼ばれる町が存在し、寛文9年（1669年）の横手絵図においては裏町に含まれ、元禄17年（1704年）の横手城下絵図においては川端町との記載があり、通りの西側半分以上を天仙寺が占めていた^[19]。1924年（大正13年）の横手町案内図にて天仙寺町と掲載されている^[19]。なお、享保図における川端通りは幅8.2m（4間半）であった^[17]。

天仙寺は、天正17年（1589年）に須田盛秀が須賀川城落城（須賀川城攻防戦）の際に、戦死した嫡子のために建立した金剛院をこの地に移し、菩堤所とした^[19]。境内が整備される以前、城山側から順に表町・裏町・川端町と名付けられたこの地はかつて横手川の氾濫原であったと考えられており^[17]、須田氏によって下内町の整備が始まり、横手川の河道もこのあとに現在の流路に付け替えられと考えられている^[17]。

→「横手川 § 中近世の横手川」も参照

年表

1909年（明治42年）6月24日 - 秋田監獄横手分監が、裏町35番地（現・二葉町6番25号）に開設^[20]。
1965年（昭和40年）4月1日 - 住居表示実施に伴い、裏町・下タ町・新町の各一部をもって成立^[2]。
1969年（昭和44年）9月15日 - スーパーマーケット「よねや双葉店」が開業^[21]。
1979年（昭和54年） - よねや双葉店が、幸町へ移転^[22]。
2005年（平成17年）10月1日 - 町名の読み方が「ふたばまち」から「ふたばちょう」へと変更^[23]。

町名の変遷

住居表示に関する法律が施行された1962年 5月10日以降、旧横手市内においても住居表示が進み、1965年より第一次から第五次にかけて実施された^[24]。本地域は第一次地区として1965年 4月1日に実施され、現行の二葉町はここで誕生した^[2]。特記のないものはすべて住居表示実施に伴う変更。

実施後	実施年月日	実施前
二葉町	1965年（昭和40年）4月1日	裏町（一部）うらまち
		下タ町（一部）したまち
		新町（一部）しんまち

世帯数と人口

2020年（令和2年）10月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである^[1]。

町丁	世帯数	人口
二葉町	118世帯	249人

人口・世帯数の推移

以下は国勢調査による1995年（平成7年）以降の人口の推移。

二葉町の人口推移
年	人口
1995年（平成7年）^[25]	487
2000年（平成12年）^[26]	452
2005年（平成17年）^[27]	395
2010年（平成22年）^[28]	298
2015年（平成27年）^[29]	269
2020年（令和2年）^[1]	249

以下は国勢調査による1995年（平成7年）以降の世帯数の推移。

二葉町の世帯数推移
年	世帯数
1995年（平成7年）^[25]	190
2000年（平成12年）^[26]	188
2005年（平成17年）^[27]	158
2010年（平成22年）^[28]	132
2015年（平成27年）^[29]	126
2020年（令和2年）^[1]	118

小・中学校の学区

市立小・中学校に通う場合、学区（校区）は以下の通りとなる^[30]。

番地	小学校	中学校
全域	横手市立朝倉小学校	横手市立横手北中学校

交通

鉄道

町内に駅はない。最寄り駅は■奥羽本線、■北上線の横手駅。

道路

秋田県道272号御所野安田線

施設

天仙寺（3番5号）^[31]

山号：金剛山、宗派：曹洞宗、本尊：如意輪観音菩薩^[31]
春光寺（2番2号）^[32]

山号：蟠龍山、宗派：曹洞宗、本尊：阿弥陀如来^[32]
秋田刑務所横手拘置支所

参考文献

「角川日本地名大辞典」編纂委員会編『角川日本地名大辞典』 5（秋田県）、角川書店、1980年3月。全国書誌番号:80016503。
平凡社地方資料センター編『日本歴史地名大系』 5（秋田県の地名）、平凡社、1980年6月。全国書誌番号: 80028503。
横手市史編さん委員会『横手市史』昭和編、横手市、1981年11月3日。doi:10.11501/9570576。
横手市編『横手市史』通史編近世、横手市、2010年3月。全国書誌番号: 21995094。

脚注

[脚注の使い方]

^ ^a ^b ^c ^d ^e “国勢調査 / 令和2年国勢調査 / 小地域集計（主な内容：基本単位区別，町丁・字別人口など） 05：秋田県”. 政府統計の総合窓口（e-Stat）. 統計局統計調査部国勢統計課 (2020年10月). 2025年8月17日閲覧。
^ ^a ^b ^c ^d 横手市史編さん 1981, p. 797.
^ ^a ^b “郵便番号”. 日本郵便. 2022年3月24日閲覧。
^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2022年3月21日閲覧。
^ “住居表示”. 横手市 (2021年9月28日). 2025年1月3日閲覧。
^ ^a ^b ^c ^d ^e 角川日本地名大辞典編纂 1980, p. 793.
^ “横手の雪まつりおすすめコース”. 横手市観光協会. 2022年3月24日閲覧。
^ “都市計画区域・区域区分（線引き）”. 横手市 (2021年9月28日). 2025年1月3日閲覧。
^ “都市計画図（横手地域）”. 横手市 (2024年3月29日). 2025年1月3日閲覧。
^ ^a ^b 横手市史編さん 1981, p. 798.
^ 平凡社 1980, p. 229.
^ 平凡社 1980, p. 227.
^ 横手市 2010, p. 654.
^ 平凡社 1980, p. 688.
^ 横手市 2010, p. 116.
^ 平凡社 1980, p. 234.
^ ^a ^b ^c ^d ^e 横手市 2010, p. 127.
^ 横手市 2010, p. 118.
^ ^a ^b ^c 平凡社 1980, p. 235.
^ 横手市史編さん 1981, p. 178.
^ スーパーマーケットよねや記念誌編集委員会『スーパーマーケットよねや創業50周年記念誌』よねや商事株式会社、2005年、15頁。
^ スーパーマーケットよねや記念誌編集委員会『スーパーマーケットよねや創業50周年記念誌』よねや商事株式会社、2005年、50頁。
^ “町名・字名の変更部分（横手地域）”. 横手市 (2021年9月28日). 2024年8月26日閲覧。
^ 横手市史編さん 1981, p. 789.
^ ^a ^b “国勢調査 / 平成7年国勢調査　小地域集計 / 小地域集計 05秋田県”. 政府統計の総合窓口（e-Stat）. 統計局統計調査部国勢統計課. 2025年8月17日閲覧。
^ ^a ^b “国勢調査 / 平成12年国勢調査 / 小地域集計 05秋田県”. 政府統計の総合窓口（e-Stat）. 統計局統計調査部国勢統計課. 2025年8月17日閲覧。
^ ^a ^b “国勢調査 / 平成17年国勢調査 / 小地域集計 05秋田県”. 政府統計の総合窓口（e-Stat）. 統計局統計調査部国勢統計課. 2022年8月17日閲覧。
^ ^a ^b “国勢調査 / 平成22年国勢調査 / 小地域集計 05秋田県”. 政府統計の総合窓口（e-Stat）. 統計局統計調査部国勢統計課. 2025年8月17日閲覧。
^ ^a ^b “国勢調査 / 平成27年国勢調査 / 小地域集計 05秋田県”. 政府統計の総合窓口（e-Stat）. 統計局統計調査部国勢統計課. 2025年8月17日閲覧。
^ “横手市立小中学校通学区域に関する規則”. 横手市. 2022年3月23日閲覧。
^ ^a ^b 横手市史編さん 1981, p. 504.
^ ^a ^b 横手市史編さん 1981, p. 506.

外部リンク

横手市公式サイト

[population-2020-1] “国勢調査 / 令和2年国勢調査 / 小地域集計（主な内容：基本単位区別，町丁・字別人口など） 05：秋田県”. 政府統計の総合窓口（e-Stat）. 統計局統計調査部国勢統計課 (2020年10月). 2025年8月17日閲覧。

[FOOTNOTE横手市史編さん1981797-2] 横手市史編さん 1981, p. 797.

[postal-3] “郵便番号”. 日本郵便. 2022年3月24日閲覧。

[4] “市外局番の一覧”. 総務省. 2022年3月21日閲覧。

[5] “住居表示”. 横手市 (2021年9月28日). 2025年1月3日閲覧。

[FOOTNOTE角川日本地名大辞典編纂1980793-6] 角川日本地名大辞典編纂 1980, p. 793.

[7] “横手の雪まつりおすすめコース”. 横手市観光協会. 2022年3月24日閲覧。

[8] “都市計画区域・区域区分（線引き）”. 横手市 (2021年9月28日). 2025年1月3日閲覧。

[9] “都市計画図（横手地域）”. 横手市 (2024年3月29日). 2025年1月3日閲覧。

[FOOTNOTE横手市史編さん1981798-10] 横手市史編さん 1981, p. 798.

[FOOTNOTE平凡社1980229-11] 平凡社 1980, p. 229.

[FOOTNOTE平凡社1980227-12] 平凡社 1980, p. 227.

[FOOTNOTE横手市2010654-13] 横手市 2010, p. 654.

[FOOTNOTE平凡社1980688-14] 平凡社 1980, p. 688.

[FOOTNOTE横手市2010116-15] 横手市 2010, p. 116.

[FOOTNOTE平凡社1980234-16] 平凡社 1980, p. 234.

[FOOTNOTE横手市2010127-17] 横手市 2010, p. 127.

[FOOTNOTE横手市2010118-18] 横手市 2010, p. 118.

[FOOTNOTE平凡社1980235-19] 平凡社 1980, p. 235.

[FOOTNOTE横手市史編さん1981178-20] 横手市史編さん 1981, p. 178.

[21] スーパーマーケットよねや記念誌編集委員会『スーパーマーケットよねや創業50周年記念誌』よねや商事株式会社、2005年、15頁。

[22] スーパーマーケットよねや記念誌編集委員会『スーパーマーケットよねや創業50周年記念誌』よねや商事株式会社、2005年、50頁。

[23] “町名・字名の変更部分（横手地域）”. 横手市 (2021年9月28日). 2024年8月26日閲覧。

[FOOTNOTE横手市史編さん1981789-24] 横手市史編さん 1981, p. 789.

[population-1995-25] “国勢調査 / 平成7年国勢調査　小地域集計 / 小地域集計 05秋田県”. 政府統計の総合窓口（e-Stat）. 統計局統計調査部国勢統計課. 2025年8月17日閲覧。

[population-2000-26] “国勢調査 / 平成12年国勢調査 / 小地域集計 05秋田県”. 政府統計の総合窓口（e-Stat）. 統計局統計調査部国勢統計課. 2025年8月17日閲覧。

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[population-2010-28] “国勢調査 / 平成22年国勢調査 / 小地域集計 05秋田県”. 政府統計の総合窓口（e-Stat）. 統計局統計調査部国勢統計課. 2025年8月17日閲覧。

[population-2015-29] “国勢調査 / 平成27年国勢調査 / 小地域集計 05秋田県”. 政府統計の総合窓口（e-Stat）. 統計局統計調査部国勢統計課. 2025年8月17日閲覧。

[30] “横手市立小中学校通学区域に関する規則”. 横手市. 2022年3月23日閲覧。

[FOOTNOTE横手市史編さん1981504-31] 横手市史編さん 1981, p. 504.

[FOOTNOTE横手市史編さん1981506-32] 横手市史編さん 1981, p. 506.

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表話編歴横手市の町・字
平成の大合併が行われる前の旧市町村単位でまとめている。
	横手地域	赤川 \| 赤坂 \| 朝倉町 \| 旭川 \| 朝日が丘 \| 猪岡 \| 梅の木町 \| 駅西 \| 駅前町 \| 駅南 \| 追廻 \| 大沢 \| 大鳥町 \| 大町 \| 大水戸町 \| 大屋新町 \| 大屋寺内 \| 卸町 \| 鍛冶町 \| 金沢 \| 金沢中野 \| 金沢本町 \| 上内町 \| 上境 \| 上八丁 \| 清川町 \| 黒川 \| 寿町 \| 幸町 \| 三本柳 \| 三枚橋 \| 静町 \| 清水町新田 \| 下境 \| 下八丁 \| 城西町 \| 城南町 \| 城山町 \| 新坂町 \| 神明町 \| 蛇の崎町 \| 条里 \| 杉沢 \| 杉目 \| 外目 \| 田中町 \| 台所町 \| 中央町 \| 塚堀 \| 根岸町 \| 羽黒町 \| 百万刈 \| 平城町 \| 婦気大堤 \| 二葉町 \| 平和町 \| 本郷町 \| 前郷 \| 前郷一番町 \| 前郷二番町 \| 松原町 \| 南町 \| 明永町 \| 睦成 \| 本町 \| 安田 \| 安田原町 \| 安本 \| 柳田 \| 八幡 \| 横手町 \| 横山町 \| 四日町
	十文字地域	十文字町 \| 十文字町植田 \| 十文字町腕越 \| 十文字町越前 \| 十文字町鼎 \| 十文字町上鍋倉 \| 十文字町木下 \| 十文字町源太左馬 \| 十文字町佐賀会 \| 十文字町十五野新田 \| 十文字町梨木 \| 十文字町仁井田 \| 十文字町西原一番町 \| 十文字町西原二番町 \| 十文字町宝竜 \| 十文字町睦合 \| 十文字町谷地新田
	平鹿地域	平鹿町浅舞 \| 平鹿町上吉田 \| 平鹿町下鍋倉 \| 平鹿町下吉田 \| 平鹿町樽見内 \| 平鹿町醍醐 \| 平鹿町中吉田
	雄物川地域	雄物川町会塚 \| 雄物川町今宿 \| 雄物川町薄井 \| 雄物川町大沢 \| 雄物川町柏木 \| 雄物川町常野 \| 雄物川町砂子田 \| 雄物川町造山 \| 雄物川町東里 \| 雄物川町道地 \| 雄物川町南形 \| 雄物川町二井山 \| 雄物川町西野 \| 雄物川町沼館 \| 雄物川町深井 \| 雄物川町矢神 \| 雄物川町谷地新田
	増田地域	増田町荻袋 \| 増田町亀田 \| 増田町熊渕 \| 増田町狙半内 \| 増田町戸波 \| 増田町増田 \| 増田町三又 \| 増田町八木 \| 増田町湯野沢 \| 増田町吉野
	大森地域	大森町 \| 大森町板井田 \| 大森町上溝 \| 大森町坂部 \| 大森町猿田 \| 大森町十日町 \| 大森町袴形 \| 大森町八沢木
	大雄地域	大雄
	山内地域	山内筏 \| 山内大沢 \| 山内大松川 \| 山内黒沢 \| 山内小松川 \| 山内土渕 \| 山内南郷 \| 山内平野沢 \| 山内三又
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