大池のオヒルギ群落とは? わかりやすく解説

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大池のオヒルギ群落

名称: 大池のオヒルギ群落
ふりがな おおいけのおひるぎぐんらく
種別 天然記念物
種別2:
都道府県 沖縄県
市区町村 島尻郡南大東村
管理団体
指定年月日 1975.03.18(昭和50.03.18)
指定基準 植5
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: S48-05-155大池のオヒルギ群落.txt: 南大東島島内北部にある「大池」の北端周辺のテツホシダ・クロミノシンジュガヤなどの繁茂する湿地数十本のオヒルギ群生している。オヒルギはもとは島内各所分布していたが、建築用材等として利用されたため残存するものはきわめて少ない。本来泥土質の海岸生育するマングローブ樹林であるオヒルギこのように内陸部分布することは、この島の珊瑚礁発達地盤変動経過を示すものと考えられる内陸封鎖型のオヒルギとして特異な生態あらわしたものとして学術価値が高い。

大池 (沖縄県)

(大池のオヒルギ群落 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 07:27 UTC 版)

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大池
所在地 日本
沖縄県島尻郡南大東村
位置 北緯25度51分18秒 東経131度14分19秒 / 北緯25.85500度 東経131.23861度 / 25.85500; 131.23861座標: 北緯25度51分18秒 東経131度14分19秒 / 北緯25.85500度 東経131.23861度 / 25.85500; 131.23861
面積 0.47[1] km2
周囲長 5.50 km
最大水深 1.3 m
貯水量 0.0002 km3
水面の標高 1 m
成因 カルスト湖
淡水・汽水 汽水
湖沼型 富栄養
透明度 >1.2 m
プロジェクト 地形
テンプレートを表示
大池の空中写真。(1978年撮影)
大池の周囲にも、カルスト由来の窪地(ドリーネ)に水が溜まった、小規模なカルスト湖が複数あるのが分かる。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

大池(おおいけ)は、沖縄県島尻郡南大東村南大東島の中央部にあるカルスト湖。面積0.47平方キロメートル[1]。自然湖としては南西諸島で最大の面積を持つ。隆起した環礁石灰岩が雨水に溶解したカルスト地形の窪地に水が溜まって成立した。

自然環境

南大東島には大小110ほどの湖沼があり、大池は島内最大の天然湖である[1]。沖縄県にある面積0.01平方キロメートル以上の湖(大池を含めた14の湖)はすべて南大東島に存在している[1]。面積0.47平方キロメートルで島の面積の約1.54パーセントにあたる[1]

池の北側に湿地帯があり、オヒルギマングローブ植物)の群落がある。オヒルギは一般に淡水海水の混合する汽水域に生育し、大池のような閉鎖系の淡水域で生育する例は珍しいことから、「大池のオヒルギ群落」として1975年昭和50年)3月18日に日本の天然記念物に指定されている[1]。その他の植物としてフトイハイキビイバラモ、イトモなども見られる。魚類としては1910年(明治43年)に移入されたコイギンブナ1955年(昭和30年)に移入されたティラピアが生息する。また、鳥類としてマガモクロサギバンアマサギなどが見られる[2]

池の色はフォーレル水色標準6番を呈し、pHは7.7である。地下で海水と接続されていると考えられており、潮の満ち干に合わせて6時間の周期で水面の上下がある。塩分濃度も高く、農業用水として利用するために水門が設けられている。

脚注

  1. ^ a b c d e f 山口晴幸「自然科学紀行古水史跡編(10)」 水利科学302号 p. 85-100、2021年2月17日閲覧。
  2. ^ 環境庁 『第4回自然環境保全基礎調査 湖沼調査報告書 中国・四国・九州・沖縄版』 1993年

参考文献

  • 環境庁自然保護局編 『日本の湖沼環境II』 財団法人自然環境研究センター、1995年、ISBN 4-915959-10-4
  • 田中正明 『日本湖沼誌2』 名古屋大学出版会、2004年、ISBN 4-8158-0492-3

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