クロサギ_(鳥)とは? わかりやすく解説

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クロサギ (鳥)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/12 04:09 UTC 版)

クロサギ
クロサギ Egretta sacra
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ペリカン目 Pelecaniformes
: サギ科 Ardeidae
: コサギ属 Egretta
: クロサギ E. sacra
学名
Egretta sacra
(Gmelin, 1789)
和名
クロサギ
英名
Eastern reef heron

クロサギ(黒鷺、学名:Egretta sacra)は、ペリカン目サギ科に分類される鳥類の一種である。

分布

東アジア東南アジアからオーストラリアニュージーランドミクロネシアにかけて分布する。北方で繁殖した個体は、冬季南方へ渡る。

日本では、太平洋側では房総半島以西、日本海側では男鹿半島以南で繁殖するが、やや局地的で数は多くない。北海道青森県でも記録がある。本州の中部以南では留鳥として周年生息するが、それより北の地域では夏鳥である。

形態

全長は63cm。中型のサギ。黒色型と白色型が存在する。

  • 黒色型 - 全身を覆う羽毛はすすけた黒色。
  • 白色型 - 全身を覆う羽毛は白色。

九州以北では黒色型が分布するが、南西諸島では白色型の割合が増える。また、黒い羽と白い羽が両方ある(体色が灰色というわけではない)中間型も少数存在する。雌雄同色である。九州以北に多い黒色型は黒い岩場に適応し、南西諸島に多い白色型は白い砂浜・サンゴ礁に適応したものと考えられている。

後頭部に房状の短い冠羽があるが、雄の方がやや豊かである。また、繁殖期に白色型は黒色型よりも冠羽が伸びる傾向がある。嘴は太くて長く、色は淡いオリーブ色、褐色、黄褐色など個体変異が激しい。足は比較的短く黄緑色または緑褐色の個体が多い。虹彩は黄色で、眼先は黄緑色である。

生態

主に海辺の岩場や珊瑚礁に生息するが、干潟や河口にいることもある。コロニーは形成せず、単独もしくはペアで生活する。昼行性。海上を低空飛行し、獲物を探す。

食性は肉食性で、魚類甲殻類貝類等を食べる。

繁殖形態は卵生で、海辺の樹木や岩の上に営巣し、1回に2 - 5個の卵を産む。抱卵期間は25 - 28日で、雌雄で抱卵し育雛も雌雄共同で行う。雛は孵化後35 - 40日で巣立つ。

亜種

以下の2亜種に分類される。

  • Egretta sacra sacra クロサギ
  • Egretta sacra albolineata ニューカレドニア、ロアイヨーテ諸島に分布する。

Status

LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))

人間との関係

海岸に生息するため、釣り人の増加が個体数や繁殖の減少に影響するとする説もある。

参考文献

関連項目


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