不動池とは? わかりやすく解説

不動池

読み方:フドウイケ(fudouike)

所在 宮崎県えびの市


不動池

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/30 06:56 UTC 版)

不動池
所在地 宮崎県えびの市
面積 0.017 km2
周囲長 0.70 km
最大水深 9.0 m
平均水深 4.7 m
貯水量 0.00008 km3
水面の標高 1228 m
成因 火山湖
淡水・汽水 淡水
湖沼型 貧栄養、酸栄養湖
透明度 9.0 m
プロジェクト 地形
テンプレートを表示

不動池(ふどういけ)は、九州南部のえびの高原北東部にある直径約200メートルの火山性湖沼である。

周りを高さ約20メートルの急斜面に囲まれており流入流出する川はない。雨の少ない冬期には水位が約2メートル低下し、1月から2月にかけて結氷することもある。水質は強い酸性(pH=4.5)を示すが、酸性度は年々弱まる傾向を示している。強い酸性水質のために生物は少ないが、ハリミズゴケ、ウマスギゴケ、ユスリカゲンゴロウなどが確認されており、生物種数は年々増加傾向にある。池岸の地質は輝石安山岩であり、池底には火山砂礫が堆積している。

生物が少ないことと砂礫地質のために透明度が高く、水深が比較的大きいことから特徴的な濃い青色(フォーレル水色標準3番または4番)を呈する。近くを県道1号が通っており、池を見おろす駐車場付近は日中多くの見物客で賑わう。

形成

不動池は霧島火山群に属する火口の跡であり、おおむね3000年前にここから流出した溶岩が六観音御池と甑岳の間に残されている。噴火に伴って水蒸気爆発が発生し深い窪地(マール)が形成され、やがて水が溜まって池となった。

参考文献

  • えびの市郷土史編さん委員会編 『えびの市史 上巻』 宮崎県えびの市、1994年
  • 田中正明 『日本湖沼誌』 名古屋大学出版会、1992年
  • 水沼栄三 「霧島山頂火口湖の水質」 『霧島山総合調査報告書』 霧島山総合研究会、1969年 



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「不動池」の関連用語

不動池のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



不動池のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの不動池 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS