本尊開帳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 01:29 UTC 版)
泉龍寺の本尊大聖不動明王は、江戸時代中期、正徳4年(1714年)に泉龍寺の中興の祖、淳元上人が不動堂を再建、その扉の奥に安置されて以来、秘仏とされている。以降、その5尺あまりの立像は25年に一度行われる開帳の時にのみ拝観が可能となる。また、開帳の前には御守替(おもりかえ)と還元御守替(かんげんおもりかえ)という行事が行われる。これは、昭和初期まで堂は茅葺きで25年目の開扉のたびに茅葺き屋根の葺き替え工事をした。その期間、本尊を本堂に移すのだが、像を移すにあたって地域を代表する結婚前の若者数十人が、寒い夜中に不動池に入り、心身共に清められたところで本尊を大切に本堂にかつぎ入れ、屋根の葺き替えが終わると不動堂に再びもどした。現在、屋根は銅葺きに変わり屋根替えも行われないが、開帳前の厳粛な伝統行事として行われる。平成14年(2002年)4月6日から8日には、約300年間にわたって継承されてきた第13回目の本尊大開帳が厳かに行われた。 次回は2026年の春に開帳が行われる予定である。
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