本局1430番への火災報知時代とは? わかりやすく解説

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本局1430番への火災報知時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 19:03 UTC 版)

119番」の記事における「本局1430番への火災報知時代」の解説

さて独自の警察電話網を構築していた警視庁だったが、少し遅れて逓信省加入電話をひいた。1894年明治27年6月電話交換加入名簿によると警視庁電話番号4桁の「1430番」である。東京電話開通加入数が1,000超えたのが明治25年度(1892年4月1日1893年3月31日)の末ということから、警視庁1893年明治26年)頃に加入したものと推察される。 1896年明治29年11月東京では加入者の急増により浪花町分局設置されたため、電話番号の頭に「本局」または「浪花」を前置することになり、警視庁電話は「1430番」から「本局1430番」に変わった前述東京郵便電信局電報受付119番」「319番」も、「本局119番」「本局319番」になった。すなわちシンプルな3番号119番」はこのときに消滅した1899年明治32年9月4日付け東京朝日新聞に、警鐘火の見櫓半鐘による火災合図)が聞こえてくるたびに出火方面電話局交換手尋ね加入者があとを絶たず、電話局本来の交換業務支障をきたすようになっており、交換手へのこの手問い合わせ堅く謝絶するとの記事みられる1900年明治33年4月7日警視庁部署ごとに加入電話番号架設し由緒ある本局1430番」は警視庁消防署1891年警視庁消防本署より改称)が受け継いだ日本初消防署専用加入電話番号本局1430番」がここに誕生した当時電話機には相手先の電話番号指示するための回転盤(ダイヤル)はまだ付いておらず、まず自分所属する電話局交換手呼出すことから始まる手動交換式である。そして所属局の交換手相手方電話番号告げ回線接続してもらっていた。電話番号いわないどこそこ誰々へ』はもちろんのこと、たとえ緊急時でも『警察』や『消防』と称する接続要求には応じないことになっており、警視庁消防署電話するには交換手に『本局1430番』と告げる必要があった。 本局1430番へ火災報知として、1905年明治38年5月2日東京市牛込区豆腐屋が「油揚げ」を揚げていた油に火が移ったが、たまたま隣家子爵邸で電話加入者だったため、本局1430番(警視庁消防署)へ急報し、大事に至らず消し止められ事例がある。これは「本局1430番」への出火報知受けた警視庁消防署が、警察電話消防第四分署本郷区本富士町)へ出場指令したもので、加入電話警察電話連携によった。しかし1905年東京市人口197万人対し電話加入数(法人+個人)が1万4,440しかないことから、電話による出火報知はまだ一般的ではなかったといえよう

※この「本局1430番への火災報知時代」の解説は、「119番」の解説の一部です。
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