四人の警察官とは? わかりやすく解説

四人の警察官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 00:44 UTC 版)

四人の警察官構想」の記事における「四人の警察官」の解説

第二次世界大戦後国際秩序として、第一次世界大戦中1918年1月8日当時ウッドロウ・ウィルソン米国大統領の「十四か条の平和原則第14条国際平和機構設立」の中での提唱により設立され国際連盟第一次大戦における連合国中心として存在した国際機関、ただし設立提唱した人物国家元首かつ政府の長であった肝心アメリカ合衆国議会反対したことが理由となり、廃止されるまで終始一貫して加盟することはなかった)に代わる新たな国際機構4大国を中心に設立することを確認したのは1943年10月30日の「モスクワ宣言4大国宣言)」である。フランクリン・ルーズベルト米国大統領1941年大西洋憲章以来戦後国際機構設立を含む戦後計画取り組みはじめており、1942年春にソ連ヴャチェスラフ・モロトフ外相に「アメリカ、イギリス、そして多分中国並んでソ連軍備をもった国となり、他の国々非軍事化されるだろう。ヨーロッパ諸国植民地帝国切り離され、3大国または4大国(great powers)に統治委任されることとなろう」と伝えソ連戦後世界における警察官一人となることを認め主旨発言をしていた。 1943年11月テヘラン会議ルーズベルト大統領熱心に中華民国連合国の主要メンバー引きずりあげることを主張したアメリカだけが後押しする中国についてイギリス欧州におけるアメリカコミット鑑みて11月27日至って戦時内閣中国大国として処遇することに同意する方針決めたソ連1943年10月モスクワ外相会議段階でもモスクワ宣言中国参加させることに反対であった中国社会科学院資中筠元米国研究所によれば中国いかなる基準でも三大国と対等なパートナーではなかった。実際に三大国によって新たな地位決められのだった当初イギリスウィンストン・チャーチル首相ソ連ヨシフ・スターリン共産党書記長中国二流パワーとみなし、大国地位与えることには強く反対した」。ルーズベルトは、中国格上げ対日戦争で中国の士気を高めるだけでなく、戦後アジア中国親米強力な存在とし、ソ連覇権日本再興抑えるのに役立つ、と計算しており、アジアの国を大国扱いすることは戦後世界で欧米支配印象薄めるという考慮もあった。しかしチャーチルアメリカのこの動きを「中国真の重要性とてつもなく拡大する異様な格上げ」と批判したスターリン中国戦争貢献少なさ指摘し、さらに激しく反対した。だがルーズベルトソ連への軍事援助削減までをほのめかして反対抑えていった。 1943年10月米英三国外相米国コーデル・ハル国務長官英国アンソニー・イーデン外相ソ連ヴャチェスラフ・モロトフ外相)のモスクワ外相会議晩餐会席上スターリン初め対日参戦意思表明する。これを受けて1943年11月22日から26日米英中三首脳カイロ会議で、ルーズベルト蔣介石国民政府主席大連自由港として譲ることを要請しソ連中国協調することを条件蔣介石はこれに同意した1943年11月28日から12月1日米英三国首脳テヘラン会議で、ルーズベルトスターリンに、ソ連不凍港として大連国際的自由港化する案を提示した。これはソ連の対日参戦代償であるが、中国犠牲とする取引であったアメリカヨーロッパアジア戦線連合国勝利するために、蔣介石率い国民党軍戦線からの脱落防止し日中戦争支那事変)において100万人の日本軍支那派遣軍中国大陸釘付けにさせる方針行っていたが、中国1941年12月太平洋戦争大東亜戦争勃発により戦略的重要性低下し日本軍釘付けにさせる受動的役割しか期待できず、対日戦貢献できなかった。 チャーチルルーズベルトにとって重慶動向は相変わらず心配の種であったソ連がソ満国境南下する時期もし仮に事前に重慶漏れたならば、それだけ重慶政権内部では重慶派と延安共産党の間のバランス一挙に崩れ重慶国民政府焦慮があるいは南京との接近関係修復結びつく可能性があった。そうなれば日本支那派遣軍南方総軍重慶南京合同政権のもとに結集し東南アジア全体情勢重大な影響与え可能性があった。

※この「四人の警察官」の解説は、「四人の警察官構想」の解説の一部です。
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