反体制者とは? わかりやすく解説

反体制者

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/17 04:40 UTC 版)

ミロヴァン・ジラス」の記事における「反体制者」の解説

ジラスヨシップ・ブロズ・ティトー後継者広く見なされ、1953年ユーゴスラビア大統領選ばれるとされていた。ジラスユーゴスラビア社会主義連邦共和国連邦議会議長となり、1953年12月25日から1954年1月16日まで務めた1953年10月から1954年1月の間、彼はユーゴスラビア共産主義者同盟機関紙『ボルバ』に19本の論説書き(18本のみが掲載された)、そこで彼は数多くの軍高官国家官庁職員ベオグラード一等地高価な家や利益受け取っている新し支配階級ユーゴスラビア形成されていると述べたティトーや他の主要なユーゴスラビア共産主義者らは、ジラス論拠読み、彼らの指導的地位への脅威なるとして、1954年1月ジラス1937年以来メンバーであった党の中央委員会から追放、そして、すべての政治的機能から彼の批判退けた。彼はその後1954年3月共産主義者同盟退身した。1954年12月25日、彼はユーゴスラビア状況は「全体主義」を特徴とし、国家はそれに加えて、「非民主的強制力」や「反動的構成要素」によって支配されていると『ニューヨーク・タイムズ』紙のインタビューの中で語ったまた、新し民主的な社会主義党」の形成、そして二大政党制訴える。この「敵対的プロパガンダ」により、彼は裁判かけられ条件付き懲役1年5か月判決下ったジラスソビエト連邦ハンガリー介入非難する国連決議ユーゴスラビア棄権することについてAFP通信反対する旨を述べ並びに雑誌『The New Leader』でハンガリー革命支援する論説書いたため、のちの、1956年11月19日逮捕された。彼は3年上の懲役処せられた。1957年ジラス国外で新し階級共産主義制度分析』を刊行、彼はすでに投獄される前にアメリカ合衆国出版社プレイガーに送っていた。著書の中でソ連東欧共産主義平等主義では無く特権的官僚層による新階級確立したこと、それがその地位利用して物質的な利益享受している。著書大成功修め40上の言語翻訳された。1957年ジラスは「新階級」によって新たに7年懲役言い渡され、前の刑期合わせて10年になった刑務所内で、ジラスモンテネグロ主教公(英語版)であり、偉大な詩人でもあったペータル2世英語版)の膨大な学術的伝記完成させ、そしてまた小説 (『Montenegro』) や短編小説書いた1958年彼のモンテネグロでの青年時代について書かれた『Land Without Justice』と題した回顧録第一巻国外で出版、すでに1954年完成していたがユーゴスラビア出版社によって拒否されていた。 ジラス懲役4年2ヶ月わたって服役した後、条件付き1961年1月20日釈放された。1961年間中ジラス外国人ジャーナリスト学者らと接触すれば刑務所送り返すセルビア政府によって繰り返し脅かされていた。彼は『スターリンとの対話』を国外で刊行したため1962年4月に再び投獄されるが、著書国際的成功を再び修めるジラス個人的に最高傑作考えている(『Rise and Fall』を参照 )。『スターリンとの対話』は長きわたって常に彼のにあったにもかかわらず、彼が釈放されたあとの1961年書いた(『Rise and Fall』, p. 396)。原稿は、デイヴット・プライス=ジョーンズが『Remembering Milovan Djilas』で述べてるように、刑務所の外に持ち出すことができなかった。『スターリンとの対話』で1962年8月新たに懲役5年の刑を宣告 – つまり以前処罰追加懲役15年 - 申立てによれば、「国家機密暴露した」ことについて彼は否定している。著書言及するアルバニア及びユーゴスラビア(による併合)が連合する可能性については、共産主義指導者たちにとって最も厄介なことであると見られていた。 ジラス抑留中トイレットペーパー活用して複数小説書きジョン・ミルトンの『失楽園』をセルボ・クロアチア語翻訳した1966年12月31日ジラス刑務所9年間服役後、無条件恩赦され、自由の身になった、もはや再び投獄されることはなかった。彼は1995年4月20日死去するまで論争人としてベオグラード居住西側大国の目には英雄として映った反体制派有り続けた

※この「反体制者」の解説は、「ミロヴァン・ジラス」の解説の一部です。
「反体制者」を含む「ミロヴァン・ジラス」の記事については、「ミロヴァン・ジラス」の概要を参照ください。

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