十刃落ち(プリバロン・エスパーダ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 01:24 UTC 版)
「破面」の記事における「十刃落ち(プリバロン・エスパーダ)」の解説
何らかの理由で「十刃」の権限を剥奪された、かつて十刃だった破面たちであり、作中では三体が登場した。剥奪の証として3桁の番号を与えられることから、『3ケタ(トレス・シフラス)』とも呼ばれている。今でこそ十刃から外されているが、一度は十刃として選抜されただけあって、「数字持ち」の破面とは一線を画す能力・戦闘力を有している。No.103のドルドーニがかつて、第3十刃だったことが小説で判明したことから、末尾の番号が当時の階級を示している可能性が高いと思われる。 ドルドーニ・アレッサンドロ・デル・ソカッチオ 声 - 石井康嗣 身長190cm 体重87kg 8月28日生まれ 破面・No.103、前々No.3 崩玉によって彼以上の実力を持つ破面が生まれたために、十刃の権限を剥奪された。ラテン系ダンサーのような男性で、額に仮面の名残があり、着ている装束の腕部にはエルビス・プレスリーやボン・ジョヴィのステージ衣装の如きネイティブ・アメリカン・ファッション風のフリンジがある。一人称は「吾輩」。武人のような性格で、一護を敬意を込めて「坊や(ニーニョ/Niño)」、ネルを「嬢ちゃん(ベベ/Bebé)」、葬討部隊(エクセキアス)を侮蔑して「小僧共(ホベンスエロ/Jovenzuelo)」と呼んでいる。主に蹴りを主体とした戦法を用い、その蹴りで一護の『月牙天衝』を弾くといった『元十刃』としての高い実力を見せ付ける。ネルのネルシャワー(治癒能力のある涎)をゲロと言っていた。 虚夜宮内部の通路で一護と遭遇。登場シーンではいきなり足を滑らせて下に落ちる形でズッコけ、その後も独特のテンションから一護とネルにドン引きされるなど、最初3ケタの意味を知らなかった一護とネルには、2ケタより格下の胡散臭いオッサンと思われていたが、戦闘状態に入ってからはとぼけた振る舞いとは裏腹な強さで一護を圧倒する。 藍染に道具として扱われていることを理解しつつも十刃へと返り咲くことを夢見て、本気の一護と正々堂々戦って戦果を挙げるためネルを狙うなどあえて卑怯な戦法で挑発するが、卍解・虚化した一護に敗れる。全力で己へ立ち向かった一護へ感謝の念を抱き、彼と葬討部隊が遭遇しないようわざと彼に斬りかかる素振りを見せ、一護を追ってきた葬討部隊と交戦し戦死した。 交戦中は、「甘さ(チョコラテ)はここに置いて行け」と戦いにおける優しさを捨てるよう一護を気に掛けていた。 彼の遺体は、その後でザエルアポロによって保管された。ザエルアポロがマユリに討たれた後、遺体はルピやチルッチの遺体と同様にマユリによって技術開発局の局長室に運ばれていた。 千年血戦篇でマユリによって改造・再生され、同じく改造・再生されたルピやチルッチやクールホーンと共に、マユリと星十字騎士団のジゼル・ジュエルとの戦いに動員される。一護との再会を願っていたが、生殺与奪権を握るマユリの命令で隊士ゾンビ軍団と交戦する。以降は登場せず、一護と再会した描写もない。 小説版『Can't Fear Your Own World』では、チルッチと同様に自身の目的の為に心が折れないまま、契約として仕事を熟しており、叫谷での戦いにも同行している。また、ネリエルの前任の第3十刃であったことが明かされた。帰刃:『暴風男爵(ヒラルダ)』 解放すると脚部に竜巻を模った鎧と、肩の部分に猛獣の角のような鎧が形成される。脚部の鎧の足首の部分から伸びた煙突状の突起から先端部が鳥のような形をした竜巻を発生させ、蹴撃に合わせて打ち出して攻撃する。斬魄刀を完全に抜かなくても解放可能。小説『Can't Fear Your Own World』ではマユリの改造により戦闘能力が数倍に上昇している。 解号は「旋れ『暴風男爵』(まわれ『~』)」。 チルッチ・サンダーウィッチ 声 - 桑島法子 身長158cm 体重47kg 2月27日生まれ 破面・No.105 ゴスロリを思わせる妙な服を着ている女で、左頭部に小型の飾りのような形をした仮面の名残がある。一人称は「私」。攻撃的な性格で、相手をいたぶることを喜んでいる節すら見られる。 虚夜宮内の通路にある巨大な柱だらけの部屋で石田雨竜との対決の中、偶然そこにたどり着いたペッシェの『無限の滑走』で転倒し、「コケにされた」と怒り斬魄刀を解放するが、石田のゼーレシュナイダーに敵わないと知り、二度と戻れないことを覚悟して翼などを切り落として挑むも、ゼーレシュナイダーを鎖結(さけつ)に撃ち込まれ敗北した。その後、葬討部隊によって処刑された。 彼女の遺体は、その後でザエルアポロによって保管された。ザエルアポロがマユリに討たれた後、遺体はルピやドルドーニの遺体と同様にマユリによって技術開発局の局長室に運ばれていた。 千年血戦篇でマユリによって改造・再生され、同じく改造・再生されたルピやドルドーニやクールホーンと共に、マユリと星十字騎士団のジゼル・ジュエルとの戦いに動員される。本人は石田へのリベンジに燃えていたが、生殺与奪権を握るマユリの命令で渋々隊士ゾンビ軍団と交戦する。以降は登場せず、石田と再会した描写もない。 小説版『Can't Fear Your Own World』では、ドルドーニと同様に自身の目的の為に心が折れないまま、契約として仕事を熟しており、叫谷での戦いにも同行している。帰刃:『車輪鉄燕(ゴロンドリーナ)』 解放前は普通の刀剣とは違い、ワイヤーを通したチャクラムのような形状をしており、柄を大きく振ることでそのチャクラムを遠くに飛ばし、相手を斬り刻む。 解放すると両腕が鳥の前脚のように長大化し、頭には羽根飾りのようなものが、背中には刃を数枚重ねたような翼と長い尻尾が形成される。この翼の刃は常に高速振動しており、多少の攻撃は弾いてしまう。この能力は霊圧の消費が激しく、彼女自身「燃費が悪い」と評している。小説版『Can't Fear Your Own World』では、雨竜と交戦した際に不要の部位として切り捨てた両腕と翼が、マユリの手によって復活している。 解号は「掻っ斬れ『車輪鉄燕』(かっきれ『~』)」。 ガンテンバイン・モスケーダ 声 - 船木真人 身長200cm 体重121kg 9月21日生まれ 破面・No.107 オレンジ色のアフロヘアーの男で、額を覆った仮面の名残に星(☆)のマークが付いている。この仮面はサングラスやゴーグルのように装着が可能。十字を切るなどクリスチャンのような仕草が見られる。 ツイスターゲームのスピナーを彷彿させる装置が並んだ部屋で茶渡と交戦し、当初は有利であったものの、自身の力に呼応する形で茶渡の『巨人の右腕』の真の能力と攻撃の力『悪魔の左腕』が覚醒。それにより形勢逆転し、「魔人の一撃(ラ・ムエルテ)」で吹き飛ばされ敗北。その後、チャドと共に葬討部隊に処刑されかけるものの、卯ノ花らに助けられ一命は取りとめた。以降、どうしているかは不明。千年血戦篇および小説で唯一未登場の十刃落ちでもある。帰刃:『龍拳(ドラグラ)』 解放前はグリップの両端に小さな刃があるという暗殺に使われる鉤爪「バグ・ナグ」のような形状をしている。爪部分の間に霊圧を流し、打撃の威力を高めることができる模様。 解放すると両腕と背中に丸いアルマジロのような鎧が形成され、霊圧を纏ったパンチ技を主体として戦う。作中では解号を言わずに帰刃(斬魄刀解放)している。 技「主よ我等を許し給え(ディオス・ルエゴ・ノス・ペルドーネ)」
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