十円洋銀貨 )とは? わかりやすく解説

十円洋銀貨 (1950年(昭和25年))

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 15:11 UTC 版)

十円硬貨」の記事における「十円洋銀貨 (1950年昭和25年))」の解説

臨時補助貨幣#昭和24年 - 26年制定の円単位臨時補助貨幣」も参照 1950年昭和25年)には十円洋銀貨と呼ばれるニッケル合金洋白十円硬貨制定され、翌1951年昭和26年)にかけて十円紙幣(A十円券)に代わるものとして製造された。表面には茶の花と「十円」の文字裏面には旧字体による「日本國」の文字製造年表記中心の穴を取り囲む模様配され図柄となっている。しかし朝鮮戦争によりニッケル価格トン当たり約410万円まで高騰したため、1951年昭和26年5月31日には「ニッケル使用制限規則」(通商産業省35)が制定され大蔵省ニッケル民需廻すのが望ましいとの要請を受け、退蔵防止のため製造数ある程度確保するまで造幣局保管されていた硬貨結局発行されなかった。この十円洋銀貨は不発であったゆえ法定通貨資格を得ることはなかった。その後材質・デザインともに変更され製造・発行されたのが、本項十円青銅貨ギザ有)である。 十円洋銀貨は、現行の五円硬貨五十円硬貨同じく中央に穴が空けられている。発行されることなく製造中止され不発行貨のため、資料用として残された分以外は全て溶解処分された。資料用に残された物は当時大蔵省造幣局関係者(それらに縁のある人物含む)、熱心な収集家など、ごく一部の者しか所有していない。 なお、第二次世界大戦後製造され硬貨で、様式官報告示製造が行われたものの実際に発行されなかった硬貨はこの十円洋銀貨のみである。

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