刑事裁判・判決以後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 07:28 UTC 版)
2016年5月17日、東京地裁にて初公判が開かれ、清原は起訴内容を概ね認め、「遅くとも現役引退の2008年からの覚醒剤使用」を認め、ジャイアンツ時代の元同僚であった野村貴仁が週刊誌誌面でのロングインタビューで証言した、現役時代からの覚醒剤使用については否定。「引退後の目標もなく、私生活が荒み、指導者としてのオファーもなく、心の隙を埋める為」との理由を証言した。 また、情状酌量の証人として佐々木が出廷し、「「野球人」として、一緒に野球を通して野球を通じた更生の道を探りたい」と証言を行い、検査側は「依存性や常習性は顕著」として、懲役2年6月の実刑を求刑して、審理は即日結審。同年5月31日に判決が下され、懲役2年6か月(執行猶予4年。弁護側が求めていた保護観察はつかない)の有罪判決が下された。 判決確定後は、人目を気にしてプロ入団以後から生活の拠点としていた東京から、出身地の大阪に身を潜めて潜伏生活を送っており、後に同年9月に沖縄県の宮古島へバカンスする姿が、写真週刊誌に掲載された。また、判決確定に伴い、覚醒剤常習者でありながら、自動車運転をしたとして、東京都公安委員会から180日間の運転免許停止の行政処分が執行された。清原は後の発信で、この行政処分明け以後も自家用車所持はおろか、自動車を運転していないことを語っている。 判決確定前後時期の同年11月30日、野球殿堂博物館は、2017年の野球殿堂入りの候補者を発表し、2014年からプレーヤー部門で清原が候補者入りしていたが、競技者表彰委員会の幹事会は、有罪判決が確定したことを受けてメンバー18人の全会一致で候補から除外することが決定された。 判決確定から半年経過後の『新・情報7daysニュースキャスター』同年12月24日放送分と『ニュースキャスター 超豪華!芸能ニュースランキング2016決定版』(TBSテレビ)同年12月24日放送分にて、逮捕後初となるインタビューが放送され、判決確定以後から薬物依存症の治療を開始したこと、清原の逮捕前に野村貴仁が自身の覚醒剤取締法違反の逮捕、有罪判決以後、週刊誌のロングインタビューにて証言していたアンフェタミン系興奮剤「グリーニー」の使用を認め、ジャイアンツ・バファローズ時代の覚醒剤使用については否定した。また、過去において引退後の2011年6月、2013年、前述の週刊文春誌が最初に覚醒剤使用を報じた、2014年2月に急性薬物中毒で緊急搬送されたことを告白。2011年6月は清原の母親が搬送先の病院に駆け付け号泣して命乞いの懇願をし、2013年の際は清原の父親が、搬送先の病院に駆け付け清原を殴打したことを明かした。清原の母親は、清原が逮捕当時から体調を崩し、療養施設に入所していたこともあり、清原の逮捕事実すら認知出来ていない状態であった。 それから、半年が経過した2017年6月、文藝春秋のスポーツ雑誌「Sports Graphic Number」930号にて、薬物依存症からの更生過程を吐露するための特集記事でインタビューに応じ、後に同雑誌内でコラム連載を開始し、連載後単著として出版された。執行猶予中ではあるが、メディアにて依存症治療過程を発信しており、その媒体へのプッシュについて、親友である佐々木が常に気にして口添えを行っている。それもあり、佐々木、清原双方が評論家契約経験が無いスポーツ紙のインタビューに応じたり、「Number」の企画で全国高校野球選手権 決勝戦である「大阪桐蔭×金足農業」を、当日はウィリアム・F・ハガティ(当時:駐日アメリカ合衆国大使)が来場のため、球場警備が厳戒態勢の中、甲子園球場で記者席から生観戦を行い、スタンドをざわつかせた。 その後、2019年から厚生労働省主催の薬物依存症の啓発イベントへ3年連続で出演している。また、同年11月30日に清原の現役引退後、個人事務所であった「オフィス清原」で個人マネージャー兼運転手を担当し、清原の素行不良時期に離脱して再び復帰した、PL学園、ライオンズでの後輩である野々垣武志が代表理事を務める、一般財団法人のグリーンベースボールファンデーションの主催による公開トライアウトイベント「WorldTryout 2019」に、監督として出場し、有罪判決後初の野球のユニフォームを着用した仕事であった。翌年にも同団体主催の少年野球教室を開催し、この時には団体の顧問の萩生田光一も出席し、挨拶を行った。 このイベント出場を契機に、「片岡篤史チャンネル」の動画撮影に参加して動画に出演。以後、「デーブ大久保チャンネル」、「小田幸平のはげch」の動画に出演し、小学生時代以降から高校時代、現役時代、逮捕以降の話題をメインにトークしている。
※この「刑事裁判・判決以後」の解説は、「清原和博」の解説の一部です。
「刑事裁判・判決以後」を含む「清原和博」の記事については、「清原和博」の概要を参照ください。
- 刑事裁判・判決以後のページへのリンク