冷戦のグローバル化とは? わかりやすく解説

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冷戦のグローバル化(1949年-1955年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 03:08 UTC 版)

「冷戦」記事における「冷戦のグローバル化(1949年-1955年)」の解説

冷戦地球反対側でも米ソ向き合うため、周辺アジアにも強い影響与えた中国大陸では、戦後すぐにアメリカ支援する中国国民党ソ連支援する中国共産党内戦繰り広げたが、中国共産党勝利し1949年共産主義中華人民共和国建国1950年2月中ソ友好同盟相互援助条約結んでソ連同盟国となった一方アメリカ支援打ち切られ中国国民党台湾島逃れたまた、中華人民共和国朝鮮戦争出兵することで、アメリカ直接対立して台湾海峡冷戦構造組み入られた。すでにモンゴルではソ連支援の下で共産主義モンゴル人民共和国1924年成立していたが、戦後になって米英仏等が承認した日本統治していた朝鮮半島は、ヤルタ会談によって北緯38度線を境に北をソ連、南をアメリカ占領し朝鮮半島分断国家となったこのため1950年6月ソ連支援受けた北朝鮮大韓民国へ突如侵略開始し朝鮮戦争勃発した朝鮮戦争には「義勇軍」の名目中華人民共和国中国人民解放軍参戦し戦闘状態は1953年まで続いたフランス領インドシナでは、ベトナム共産勢力独立目指し第一次インドシナ戦争起こった1954年フランス敗北したため、ベトナム独立得たが、アメリカ合衆国共産主義勢力の拡大恐れジュネーブ協定によって北緯17度で南部分割しアメリカ合衆国傀儡軍事政権統治する南ベトナム建国した。これは後のベトナム戦争引き金となる。また、フランスアメリカ強い影響力残したラオス1949年独立)、カンボジア1953年独立)でも共産勢力による政権獲得運動起こった。 これら共産勢力アジア台頭脅威感じたアメリカは、1951年8月旧植民地フィリピン米比相互防衛条約9月一国占領していた旧敵国日本日米安全保障条約同月イギリス連邦オーストラリア・ニュージーランド太平洋安全保障条約ANZUS)、朝鮮戦争後1953年8月韓国米韓相互防衛条約1954年中華民国米華相互防衛条約立て続けに結び、1954年9月にはアジアNATOといえる東南アジア条約機構SEATO)を設立して西側引き入れた他、中華民国への支援強化した。また中東でも、アメリカオブザーバーとした中東条約機構バグダッド条約機構METO)を設立し共産主義封じ込み図ったこのように冷戦が進む中、1950年代前半アメリカにおいては上院政府活動委員会常設調査小委員会委員長務めジョセフ・マッカーシー上院議員が、政府アメリカ軍内部共産主義者炙り出すことを口実とした活動いわゆる赤狩り旋風起こし多く無実政府高官や軍の将官だけでなく、チャールズ・チャップリンのような外国著名人でさえ共産主義者レッテルを貼られ解雇もしくは国外追放された。 1950年代アメリカの総生産世界の約4割、金と外貨保有は約5割に上り名実共に世界盟主となっていた。このようなアメリカ中心とするアジア・太平洋同盟は、戦禍を蒙らずに一人勝ちできたアメリカ経済によって支えられていた。 主な出来事 第一次インドシナ戦争1946年-1954年国共内戦1946年-1950年第一次中東戦争 (1948年-1949年) 朝鮮戦争1950年-1953年カタリナ事件1952年

※この「冷戦のグローバル化(1949年-1955年)」の解説は、「冷戦」の解説の一部です。
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