冷戦と現代とは? わかりやすく解説

冷戦と現代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 05:09 UTC 版)

フィンランドの歴史」の記事における「冷戦と現代」の解説

ソ連からの圧力屈しマーシャル・プラン拒絶せざるを得なかったが、戦後フィンランド人は独自の努力中立国スウェーデン人からの援助によって復興へ邁進することとなった1952年ヘルシンキオリンピック開催した同年に対ソ賠償完済し財政的な負荷なくなったため、急速に福祉国家建設邁進することとなる。外交においては冷戦時代は、北大西洋条約機構 (NATO)にもワルシャワ条約機構にも加盟せず、中立貫きノルディックバランス構成する。しかし共産主義勢力クーデター騒ぎロシア人度重なる内政干渉動揺し国内政情不安定な要素提供することになった。そのため、長い間対ソ批判タブー化された。政府ロシア人干渉未然に防ぐために親ソとも言えるような言動繰り返しかくしてフィンランド化」という言葉まで生まれた。しかしそれは、フィンランド人自身独立維持へのすさまじいまでの努力結果であった賠償金の支払い工業製品代物弁済求められフィンランドであったが、このことは、フィンランド製品がソ連など東側諸国への進出もたらしフィンランド先進国へと昇華させるきっかけにもなった。また、その賠償のための搬送ルート東側への拡販ルートとして流用し東西貿易窓口として莫大な利益上げることとなる。福祉国家戦略優越性相まって人口1人当たりGDPは、他の北欧諸国とともに世界一になったその後冷戦終わりと共に囚われの鎖から解き放たれたが、既にロシア人最大貿易相手国であり、経済的なパートナーとしてなくてはならない存在であったそれゆえソビエト連邦崩壊後政治的な自由とは裏腹に経済的な苦境見舞われた。GDPは約4割も減少し財政赤字増大させたのである。そのため、経済的な便益求めて1995年スウェーデンと共に欧州連合加盟した欧州連合加盟したことで、欧州連合諸国北欧諸国との政治・経済は密接となった情報通信産業活路見出したフィンランド国家挙げてIT革命邁進し21世紀初頭の現在、北欧諸国とともに世界トップグループの一員となった世界経済フォーラム調査)。

※この「冷戦と現代」の解説は、「フィンランドの歴史」の解説の一部です。
「冷戦と現代」を含む「フィンランドの歴史」の記事については、「フィンランドの歴史」の概要を参照ください。

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