六波羅探題とは? わかりやすく解説

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ろくはら‐たんだい【六波羅探題】

読み方:ろくはらたんだい

鎌倉幕府職名承久の乱後、六波羅の地に設置南方北方の2名からなり京都警護朝廷監視および尾張(のち三河)・加賀以西政治・軍事管掌した。執権に次ぐ重職で、北条氏の一族から選任した六波羅守護六波羅殿


六波羅探題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/11 00:38 UTC 版)

六波羅探題(ろくはらたんだい)は、鎌倉幕府の職名の一つ。承久3年(1221年)の承久の乱ののち、幕府がそれまでの京都守護を改組し京都六波羅の北方と南方に設置した出先機関。探題と呼ばれた初見が鎌倉末期であり、それまでは単に六波羅と呼ばれていた。


注釈

  1. ^ 以前に幕府の支配下にあった土地に置かれた地頭を本補地頭と呼ぶのに対して、これを新補地頭という。
  2. ^ ただしこの事件は、為清側の借金返済を巡る紛争に端を発するとする見解もある[3]
  3. ^ 六波羅軍の勢力について、『太平記』は5000人、『楠木合戦注文』は50騎とし、後者に誤記があると見られているが、定かではない[6]

出典

  1. ^ a b c d 木村英一「六波羅探題の成立と公家政権」『鎌倉時代公武関係と六波羅探題』(清文堂出版、2016年) ISBN 978-4-7924-1037-7(原論文2002年)
  2. ^ 日本史史料研究会編 2018, p. 147–148.
  3. ^ 石井清文 2020, p. 134–141.
  4. ^ 木村英一「鎌倉後期の悪党検断方式に関する覚書」『鎌倉時代公武関係と六波羅探題』(清文堂出版、2016年) ISBN 978-4-7924-1037-7(原論文2008年)
  5. ^ 木村英一「勅命施行にみる鎌倉後期の六波羅探題」『鎌倉時代公武関係と六波羅探題』(清文堂出版、2016年) ISBN 978-4-7924-1037-7
  6. ^ a b c d e f g h i 高槻市史 第2章 南北朝内乱期の高槻地方 第1節 北摂地方の戦乱 高槻市立図書館、2021年3月31日閲覧。
  7. ^ 熊谷隆之 2004, p. 89–90.
  8. ^ 熊谷隆之 2004, p. 90–91.
  9. ^ 熊谷隆之 2004, p. 90.


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六波羅探題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/11 03:05 UTC 版)

北条重時」の記事における「六波羅探題」の解説

承久元年1219年)に22歳小侍所別当就任元仁元年1224年6月13日27歳時に父が死去し異母兄泰時3代執権となる。寛喜2年1230年3月京都で六波羅探題北方務め泰時嫡子で甥の時氏が病となったため、後任受けて鎌倉から上洛し、33歳で六波羅探題北方就任以降17年六波羅最高責任者となる。「御成敗式目制定に関して泰時から重時にあてた書状はよく知られている。 仁治3年1242年)の幕府による後嵯峨天皇擁立の際には、重時の同母竹殿を妻としていた土御門定通連携して工作が行われた。同年執権泰時重病となると六波羅探題南方従弟時盛と共に急ぎ鎌倉下った泰時没すると重時は六波羅帰任したが、時盛鎌倉に留まったため、探題は重時のみとなり、最後5年間は重時単独で任に当たった泰時死去にあたり同母兄朝時は泰時後継巡って不穏な動き見せているが、その詳細不明泰時と朝時の間疎遠であり、その没後両者家系嫡流争い続ける事になるが、重時は一貫して長兄泰時との関係は良好で、重時の家系その後泰時家系得宗家支えている。 寛元4年1246年)、宮騒動により前将軍藤原頼経が京へ強制送還される。この年8月、重時は後嵯峨上皇院司葉室定嗣六波羅呼び5代執権となった北条時頼からの書状として、事件関与した九条道家父子更迭後嵯峨上皇奏上するよう要請し幕府上皇仲介行っている。9月1日、時頼は三浦泰村対し自分相談相手にするために重時を京都から呼び戻したいと打診したが、泰頑なにこれを拒んだ

※この「六波羅探題」の解説は、「北条重時」の解説の一部です。
「六波羅探題」を含む「北条重時」の記事については、「北条重時」の概要を参照ください。

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