代表的なシーケンスソフト(アルファベット順)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/25 03:43 UTC 版)
「ミュージックシーケンサー」の記事における「代表的なシーケンスソフト(アルファベット順)」の解説
ACID (Win) フレーズを録音したものなどオーディオデータを組み合わせて音楽を作るループベースのシーケンスソフト。オーディオデータはテンポとピッチを無関係に変更可能なAcidizeWavを使用する。 Cakewalk by BandLab (Win) BandLab Technologiesによって開発されている無料のDAWソフト。元々はアメリカのCakewalk製ソフトであり後にオーディオ編集機能を強化したSONARとなった。2013年Cakewalk社のGibsonによる買収などを経て2018年以降BandLab Technologiesにより開発・リリースが継続している。 Cubase (Win & Mac) ヤマハ傘下、ドイツのスタインバーグ製ソフト。古くはループによるノンストップ編集、オーディオ時代ではVSTなど、現在のシーケンスソフトの基本を作った歴史を持つ。 Digital Performer (Win & Mac) アメリカのMOTU (Mark of the Unicorn) 社のソフト。シーケンスソフトの中では最も古い部類の一つであるPerformerにオーディオ機能を統合した進化形。多彩な自社製ハードウェアと組み合わせることで快適な環境が構築できるほか、洗練された操作性が長所。 FL Studio (Win & Mac) ステップシーケンサーを中心としたデジタルオーディオワークステーション(DAW)ソフト。クラブ/ダンスミュージック制作に適する。 GarageBand (Mac) ループベースのシーケンスソフト。Apple製、macOS用。Macにプリインストールされていて取っ付きやすい。 Ableton Live (Win & Mac) ドイツのAbleton社製。ライブにおける柔軟性、再生しながらのリアルタイム編集などで他ソフトと一線を画す。 Finale (Win & Mac) アメリカのMake Music社製。どちらかといえばバロックから現代曲、Jazz曲などあらゆる楽譜を清書するソフトで入力は楽典通りの五線譜に従っているが、ギターのTAB譜やドラム譜にも対応しており、実に幅広いジャンルの楽曲を記述することができる。 こうした記譜結果は付属のソフトシンセによって連符、装飾音符、トリル、グリッサンドなどの様々な演奏法やフォルテピアノ、rit.(リタルダンド)、リピート記号(D.S, D.C, Codaなど)などの音楽的表現、繰り返しを反映した演奏で確かめることができる。 さらにヒューマンプレイバックという細かい楽譜の解釈法指定ができるため、強弱やテンポの揺らぎを加えた演奏が可能で教育用途にも使用されている。書き出しファイル形式も専用形式や標準MIDIファイルのほか、演奏したままのWave形式、さらに他の記譜ソフトと互換のあるMusic XML形式にも対応しており、ほかのシーケンサーでさらに微調整を加えて仕上げることができる(なお、書き出すMIDIファイルにもヒューマンプレイバックの設定が反映される)。 Logic Pro、Logic Express (Mac) アップル傘下のemagic社のソフト。MIDIやオーディオの信号の流れを複雑にルーティングできる等、多彩な機能が特徴。最近では分散処理技術を導入しオーディオ以外の分野からも注目を集める。元々はNotatorという楽譜作成ソフトであった。 Music Maker (Win) MAGIX社のDAWソフト。同社の業務用ソフトであるSamplitudeやその上位版のSequoiaの流れを汲みながら低価格を実現している。2007年より日本語にローカライズされたProducer Editionが発売されており、ソフト音源の他にピッチ補正機能などプロ用と同等の機能を持っている。 Nuendo (Win & Mac) 上記Cubaseを開発しているドイツのスタインバーグのソフトウェア。ポストプロダクション、サラウンド編集に対応。下位版のCubaseSXにもNuendoと同じオーディオエンジンが採用されている。 Project5 (Win) Cakewalk社のソフトウェア。ACID互換のサンプルループと、DXi,VSTi互換のソフトシンセサイザー、エフェクター、自分で入力したオーディオトラックの3種類を組み合わせて、容易にダンストラックが作成できる。日本ではローランド社が発売。 ProTools (Win & Mac) Digidesign社のDAWシステム。専用のハードウェアを必要とし高価だった為、長らくプロフェッショナル向けであったが、近年コンシューマ向けのProTools LEが登場している。業務用レコーディングシステムとしては事実上標準システムの地位を築いているが、MIDIなど作曲するための機能に乏しいためシーケンサーの標準とはなり得ていない。プラグインにはDTMソフトでは一般的なVSTではなくRTASという独自のものを使用する。 Reason (Win & Mac) スウェーデンのPropellerhead社のソフト。音源部分の見た目が実際の同種の機器に酷似している(ラックを模した画面で、機器同士をつないでいるケーブルがラックの裏側を表示するときに揺れたり、一部の機器をラックに固定しているネジを緩めることができたり、簡単なメモを書いたテープを機器に貼ることができたりする)のが大きな特徴。操作方法も、実際の同種の機器に親しんだ者なら基本的な操作の見当がつく程度に似せてある。同社提唱のReWire技術対応のシーケンサーソフトから制御する音源ユニットとして用いることも出来る。 Singer Song Writer (Win) インターネット社の日本製ソフト。座標上の点にオブジェクトを置いて旋律を作る他ソフトとは対照的に、五線譜を中心とした作業に向いている。 Studio One (Win & Mac) ドイツPresonus社のソフト。レコーディングからマスタリングまでを一貫して行なえるのが特徴。DAWとしての歴史は浅いが、既存のソフトの資産などを引き継いでいないだけに、軽くてコンパクトに設計されている。64bit対応でFree版も存在しており、急速にユーザー数を増やしている。
※この「代表的なシーケンスソフト(アルファベット順)」の解説は、「ミュージックシーケンサー」の解説の一部です。
「代表的なシーケンスソフト(アルファベット順)」を含む「ミュージックシーケンサー」の記事については、「ミュージックシーケンサー」の概要を参照ください。
- 代表的なシーケンスソフトのページへのリンク