世界設定・その他
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 18:33 UTC 版)
「実況パワフルプロ野球 サクセスモード」の記事における「世界設定・その他」の解説
世界設定 主人公は高校、大学、社会人、プロなどの野球チームに所属しており、ただ練習するだけではなく恋愛・人間関係、怪我などのさまざまなイベントを経験する。各作品のストーリーは基本的にリンクしているが、諸事情で矛盾する部分もある。 同様に「サクセス」モードを持つ『パワポケ』シリーズと比べると、初期作品では現実と大きくかけ離れたガジェットや組織は基本的に登場しないが、『パワプロ8』のドラフ島、『パワプロ12』の野球アカデミー、『パワプロ2011』のタイムスリップ、パワフェスモード・ヒーローズモードの開催会場のような例外もある。後述のように『パワプロ10』から『パワプロ15』までは複数の架空プロ球団も存在しており、女性選手の甲子園大会出場に関しては『パワプロ9』以降は自明の事として世界観に組み込まれている。また、『パワポケ』シリーズのような人と区別出来ない程に高い技術のものではないが、一部サイボーグかロボ選手も登場している。 また、サクセスモードのシナリオ扱いだが既存のサクセス世界設定と一切無関係のシナリオが少数存在する(『パワプロ14』~『パワプロ2009』の「栄冠ナイン」、『パワプロ14決定版』『パワプロ2009』の「ドリームJAPAN」、『パワプロ2012決定版』の「パワフルナイン」が該当)。パワプロシリーズ独自のプロ球団・リーグ 『パワプロ10』から『パワプロ13』までのサクセスでは、実在の12球団の他、昔から存在していた球団としてパワプロオリジナルプロ球団猪狩カイザース、頑張パワフルズ、極亜久やんきーズ、キャットハンズを加えた2リーグ16チーム制となっている。そして『パワプロ14』では津々家バルカンズ、シャイニングバスターズが新規参入し、先の四球団と合わせて新たな野球リーグのレボリューションリーグ(通称レ・リーグ)が発足し、球界は3リーグ18チーム制に拡大した。これらは『パワプロ15』でも維持されている。それらの作品から作成した選手は、架空球団に選ぶことも出来たが、12球団のみが登場するマイライブモードのオリジナル選手編をプレイした場合、該当選手がランダムに実在球団に割り振られることとなった。 しかし主人公の世代が第一世代に回帰したプロ編『パワプロ2010』は実在12球団のみが登場する世界に戻っており、第二・第三世代のキャラたちもそれぞれ実在球団に割り振られることとなった。 (『パワメジャ』シリーズを除く)『パワプロ10』以降のパワプロシリーズでは、アメリカの野球リーグの最高峰であるメジャーリーグは権利上の都合で「レギュラーリーグ」と呼ばれる(レッドエンジェルスをはじめ、あちら側の架空球団も存在する)。これは『パワプロ2010』以降の作品でも維持されている。 オープニングにおける「サクセス」の比重 サクセスキャラがOPに初めて登場したのは『パワプロ6』。『パワプロ7』ではポリゴンキャラでストーリー仕立ての演出がなされ、『パワプロ8』では主題歌付きのアニメ動画が初めて採用された。以降『パワプロ9』-『パワプロ11』ではサクセスの本編を軸にストーリー性の強いOPが作られ続けた。 しかしこの後、OPにおいて「サクセス」の占める役割はどんどんと減っていっていくこととなった。『パワプロ12』では突如OPの時間が50秒程度にまで半減され、サクセスキャラはほとんど顔見せ程度の登場しかしていない。『パワプロ13』『パワプロ14』ではサクセス本編を再現するシーンこそあるが、全体的には各実在球団選手の活躍するシーンが多くを占めている。 そして『パワプロ15』『パワプロ2009』『パワプロ2012』ではサクセスキャラは全く登場せず、アニメ動画も排され、全てポリゴングラフィックのみの演出となった。この間『パワプロ2010』、『パワプロ2011』では登場こそあるが、時間的にもあくまで複数あるモードの一つといった程度の扱いである(マイライフ編に登場する奥居や監督、コーチ、オーナーが登場するなど、どちらかと言えばサクセスよりマイライフに比重が置かれたOPとなっている)。 『パワプロ2013』ではこれまでより長めになり、久々にストーリー性の強いものになった。パワプロ2013自体はマイライフよりサクセスに比重が置かれたが、こちらはサクセスと言うよりはサクセス編の主人公のその後(マイライフ)を描いたものになった。そのためにマイライフ編に登場する監督、コーチ、オーナーが登場している。登場する高校はパワフル学園、激闘第一高校、駈杜高校の3校。 『パワプロ2016』『パワプロ2018』『パワプロ2020』3作のOPではサクセス本編よりパワフェスモードに比重が置かれた。 『パワプロ2022』では、サクセスモードに歴代のサクセスキャラが総登場することから、サクセスが中心となっている。 サクセス用エンディング(スタッフロール) 『パワプロ8』と『パワプロ10超決定版』以降、サクセスで特定シナリオをクリアした場合(あるいは、特定の条件を満たしてクリアした場合)にエンディングが流されるようになった。こちらは動画ではなく静止画のみであるが、時間はOPの倍の3分強である(『パワプロ8』、『パワプロ10超決定版』にオープニング曲のフルサイズ、『パワプロ11』以降に専用エンディング曲)。これらは『パワプロ15』までサクセスの内容を強く反映するものが作られ続けたが、やはり『パワプロ2010』以降はポリゴン主体で主題歌のない、ストーリー性のないものになった。『2013』以降の作品ではプロ野球スピリッツシリーズ同様「データあれこれ」内にある「クレジット」で見られるようになった。 他モード・作品とのつながりとコラボレーション マイライフモード 『パワポタ4』と『パワプロ2014』以降の作品は、サクセスでは彼女に付き合う状態でプロ入りの場合、マイライフの「オリジナル選手編」で当該キャラが彼女状態にして結婚候補としても登場する(一部キャラは反映されない)。 逆にマイライフオリジナルキャラの出演は、現時点では『パワプロ2013』のみ。パワプロクンポケットシリーズ 『パワプロ5』発売後、サクセスモードをどこでも手軽に楽しめるソフトとして、ゲームボーイ専用ソフト『パワプロクンポケット』が発売され、その後パワプロクンポケットシリーズ(パワポケシリーズ)としてもうひとつのシリーズとして展開された(『パワプロ'99』、『パワプロ10超決定版』など、パワポケシリーズの作品はパワプロシリーズの作品として扱い場合もある)。 なお、パワポケシリーズのメインシナリオ「表サクセス」の世界観は、『パワプロ5』のものと共有された、これは『パワプロクンポケット』の1年目は『パワプロ5』の2年目と同じ年に設定されたため(ただしそれに確立されたのは『パワプロクンポケット』の続編『パワプロクンポケット2』から)。 詳細は「実況パワフルプロ野球5#パワプロクンポケットシリーズとの関係」、「パワプロクンポケット」、および「パワプロクンポケットシリーズ」を参照 コラボレーション パワプロオリジナルキャラとプロ選手以外のキャラに出演することは少なかったが、他の作品および実在の非NPBチーム・人物とのコラボレーションした作品が存在する。ただし『パワプロ2020』など、サクセス関連モードではなく他のモードとのコラボレーションを行う場合もある。 『パワプロ12』では茨城ゴールデンゴールズとのコラボレーションとして、プロ球団以外初の実在チームがサクセスチームとして登場し、当時同チームの監督萩本欽一もキャラクターとしてサクセスモードで登場する。 『パワプロアプリ』(派生作『サクセススペシャル』含み)では作品の性質から、様々な人物・作品とのコラボレーションを行う。詳細は当該記事を参照。 『パワプロ2018』では、『MAJOR』、『MAJOR 2nd』、『ダイヤのA』、『報道ステーション』とのコラボレーションを行っていた(一部で有料DLCかLIVEパワプロ限定コンテンツである)。 ときめきメモリアルとの関連性 スタッフはサクセスモードを開発するにあたり当時人気を博していた『ときめきメモリアル』を大いに意識していたことを公言している。具体的にはプレイ期間が3年間(現在は場合によって異なる)であること、日付やパラメータの表示位置といった画面構成、コマンドを選び主人公を成長させるシステム、といった点を挙げている。初期には同作の女性キャラクターの名前を少しもじって髪の色を変えただけ、といったキャラクターも登場させていた。 サクセスと関連した育成モード 『パワプロ14』以降の作品に登場している「栄冠ナイン」が、後にはニンテンドーDSソフト『熱闘!パワフル甲子園』として独立して発売された。こちらについては作品の記事を参照されたし。 『パワプロNEXT』には、サクセスモードの代わり、「栄冠ナイン」に近いシステムの育成モード「ヒーロー」が実装された。ただし、あちらは独立したシナリオでありパワプロのサクセスのシナリオと無関係。 さらにより簡単に選手を育成できるミニゲームとしては『パワポタ』の「パワガチャ」や『パワプロ2011』『パワプロ2012』の「サクサクセス」「パワファーム」もある。これらは数分程度で終了するので、オリジナルチームに必要な頭数を手頃に揃えることができるが、強い選手を作るのはかなり難しい。 『パワプロ2016』では、過去のサクセス作品のキャラとチームが登場する新たなシナリオ「パワフェス」が実装された。ゲーム内ではサクセスモードとは別モード扱いものの、ストーリーとシステム上では今までのサクセスと同じような扱い。「パワフェス」が元になっているモードが後には『実況パワフルプロ野球 ヒーローズ』として独立して発売され、『パワプロ2018』『パワプロ2020』も引き続き収録されている。
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