世界設定および内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 13:35 UTC 版)
「星のカービィ (アニメ)」の記事における「世界設定および内容」の解説
本作の世界設定はゲーム版のそれとは大きく異なる。ゲーム版では地球から遥か遠くの惑星「ポップスター」(特にその中に属する国「プププランド」全域)及びその周辺の惑星などが舞台だが、本作ではプププランドのさらに中の「ププビレッジ」(アニメオリジナル)という村が主な舞台であり、やや限定的である。 序盤の数話こそ魔獣とのバトルや星の戦士の秘密に関する話が多くを占めているが、第4話以降でカービィがププビレッジの日常を過ごしながら星の戦士としての力を付けていく形となるため、実質的に前述の社会風刺やパロディが主体の、ナイトメアとの対決という番組の本筋は直接関係ない話が増え始める。作中のプププランドにはコンビニ、自動車、テレビなどが存在し、これらが作品の世界設定を現実世界に近づけている。また、話によっては社会風刺を活かすために食糧不足、温暖化、オゾン層破壊、環境問題、不法投棄、教育への不安、テレビ番組の情報捏造、観光客のモラルの欠如、捨てられたペットの野生化、リストラ、箱物行政、旧石器捏造事件など様々な問題がプププランドでも起こっているという設定になっている 作中で取り扱うパロディのジャンルは多岐にわたり、映画「サイコ」「ローマの休日」「モダン・タイムス」「生きる」「ジュラシックパーク」「風と共に去りぬ」「モスラ」「キングコング」、文学作品「ドン・キホーテ」「1984年」「ハリー・ポッターと賢者の石」といった有名どころの作品は余すところなくオマージュされている。 また、社会風刺と共にメタフィクション要素が非常に多いのも特徴である。中にはアニメ制作を題材として現在のアニメ業界に対する批判を行う回もあり、第49話はアニメ制作現場の過酷さと作画崩壊を、第89話では3DCG技術の発達によるセルアニメの衰退と当時世間にあまり知られていない萌えアニメやオタクなどを風刺している。 ププビレッジの日常シーンではほのぼのと落ち着いた雰囲気で描かれているのに対して、星の戦士(銀河戦士団)に関する話ではシリアスになる。
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