ロナルド吸血鬼退治事務所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 04:52 UTC 版)
「吸血鬼すぐ死ぬ」の記事における「ロナルド吸血鬼退治事務所」の解説
ドラルク 声 - 福山潤 不死身の高等吸血鬼。208歳。ルーマニアのトランシルヴァニア出身。祖父の所有物である埼玉県の古城でジョンと暮らしていたが、ロナルドが自分を退治しにやってきたときの騒動が原因で城が崩壊して以来、強引にロナルドの事務所に居座るようになる。 「真祖にして無敵」との触れ込みとは裏腹に戦闘能力は皆無に等しく、ちょっとした物理的ダメージや精神的ダメージですぐ死んで塵になってしまうが、復活も早い。また、吸血鬼であるため生命力も強く、手足が再生していれば行動できたり、塵の状態で何かに混ぜられても動けたりする。変身能力も持つが、大抵は目的とかけ離れた外見になってしまう上に、一度死なないと元の姿には戻れない。 享楽主義者でありロナルドなど他の人物を「おもしろそう」という理由でからかって騒動を起こすことが多いが、基本的には冷静な常識人で、女性や依頼人に対しては紳士的な一面を持つ。クソゲー仲間である編集長をはじめ、吸血鬼や吸血鬼退治人とも打ち解けており、交友関係は広い。引きこもっていたためにゲームの腕前は高く、オータム書店のクソゲーのプレイレビュー記事も執筆している。料理の腕も高く、ロナルドの食事のほか事務所の家事全般を引き受けている。一方で図画工作は下手で、歌も音痴である。 一族の総意として、快適で有用な現代の人類文明社会は保全すべきであり、人類に著しく害をなす他の吸血鬼を退治することはむしろ本意であると語っており、ロナルドの退治にも同行することが多い。勝ち目がないとみるやあっさりと裏切ることもあるが、吸血鬼に対する知識や自身のすぐ死ぬ特性を活かしてロナルドや退治人の窮地を幾度か救っている。鼻息丸(はないきまる) ドラルクの数少ない変身成功例で、コウモリに変身した姿。2019年にぬいぐるみが発売された。 ロナルド 声 - 古川慎 苦労人気質の吸血鬼退治人(バンパイアハンター)。年齢は20代前半。新横浜に事務所を構えている。 短気ですぐ暴力で解決しようとする面もあるが、根は心優しい青年。『ロナルドウォー戦記』(ロナ戦)という自叙伝的小説を刊行しており人気は高い。若く有能な退治人で、銃の腕前にすぐれ運動神経も並外れており、容姿もいいが、彼女ができたことはない。セロリが大の苦手であり、セロリに似た物を見ただけでパニックをおこす。ジョンのことはとても可愛がっている一方、ドラルクの居候に関しては許しておらず、当初はドラルクだけを追いだそうと画策するが、『ロナ戦』でのコンビ描写が好評だったことによる担当編集者のフクマからの圧力などもあり、ことごとく失敗に終わる。料理の腕は壊滅的で、同居後は家事などの身の回りのことはすべてドラルク任せである。ドラルクの親族に初めて自己紹介した際にポールダンサーを詐称し、その後作中で徐々にポールダンスに習熟していく。 3人兄妹の次男で、幼いころから吸血鬼退治人だった兄に強く憧れている。第57死の柱で、「ロナルド」は高校時代のあだ名であることが明かされる。 ジョン 声 - 田村睦心 ドラルクの使い魔でオスのアルマジロ。鳴き声は「ヌー」。好物はホットケーキとから揚げ。人語を解すが喋ることはできず、ドラルクのみ彼の言葉がわかる。他人とはジェスチャーや絵などである程度意思疎通可能。実年齢は180歳くらいで、年齢相応に世間ずれした面もある。 ドラルクと共にロナルドの事務所に同居している。おっとりした優しい性格でドラルクの身を案ずる数少ないキャラクターであり、ドラルクとは深い絆で結ばれている。ロナルドのことも慕っているが、ドラルクと一緒にロナルドをからかったり、仕事の邪魔をしたりすることもしばしばある。ロナルドや退治人たちから可愛がられているのをはじめ、新横浜ご町内のイベントにも積極的に参加して幅広い層からの人気者で、「ジョンくんファンクラブ」(後に「ジョンくん教」と改められる)も設立されている。 ドラルクが危険な目に遭遇した際は盾(ジョンガード)に利用されることが多い。加えて、第1死で城の砲弾にされたり、ボール代わりにされているものの、それでもドラルクを見捨てることなく敬愛しており、ロナルドによってドラルクと引き離されることも断固として嫌がる。 本名は、ドラルクの一族の者達がそれぞれ勝手に付けた名前を全て繋げた「ジョーカーボールたまおマルスケオリハルコンZガーディアン」、略して「ジョン・O・ガーディアン」である。 2016年4月には、ドラルクとロナルドを差し置いて、初の関連グッズとしてジョンを描いたTシャツが秋田書店のオンラインショップで発売された。また、2017年10月から、『日刊月チャン』において「ほぼ日刊アルマジロのジョン」というWEB漫画が連載された。 メビヤツ / 目からビーム出るやつ ドラルクの居城に設置されていたビーム兵器。攻撃力が高く、ビームの威力設定には首都破壊モードもある。映像記録機能や再生機能も内蔵されている。 対侵入者用のトラップとして十数体が存在したが、城の崩壊後にドラルクが1体事務所に持ち込んだ。普段はロナルドの帽子掛けとして使われている。ロナルドに愛用されるうちに自我が芽生え、いつの間にか本来の持ち主であるドラルクよりもロナルドを完全に慕っている。当初は転がる以外に移動方法を持たなかったが、半田に台車をもらってからは自由に動き回れるようになった。 キンデメ / 吸血デメキン(きゅうけつデメキン) 声 - 若本規夫 吸血鬼化したデメキン。一人称は「我が輩」。夏祭りの金魚すくい屋台で登場し、後に川から掬われてロナルドの事務所で飼われるようになる。知能は高く人語も操るが、魚であるため水の外では生きられない。物言いは尊大だが事務所きっての常識的な性格で、的確なアドバイスやツッコミをいれる。体色は気分次第で赤と黒のどちらにもなる。 吸血鬼死のゲーム(きゅうけつきしのゲーム) オータム書店編集長よりドラルク宛に送りつけられた、ツクモ吸血鬼と化したゲームソフト。クリアできなかった人間の生き血を吸いつくして殺す。ただし、あまりに簡単にクリアできるので、死者は1人もいない。そのヌルゲーぶりに激怒したドラルクの介入により超絶高難易度なクソゲーに変貌を遂げるも、事情を理解していないロナルドにディスクごと破壊されてしまった。しかし通信機能で携帯ゲーム機に避難し、以降もドラルクを「師匠」と呼んで事務所に住み着いている。
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