吸血鬼
「吸血鬼」とは、人を襲って生き血を吸うとされる伝説上の化け物・魔物のことである。英語では「ヴァンパイア(vampire)」という。「ドラキュラ伯爵」を典型とするヨーロッパのゴシック・ホラーな貴族のキャラクターが「吸血鬼」の典型的なイメージとして定着している。
吸血鬼は多くの場合「生者の血をすする不死性の化け物」である。また、「吸血鬼に血を吸われた者は自身も吸血鬼になる」とされる。
吸血鬼のこの特徴は、中国の妖怪「キョンシー(僵尸)」などにも当てはまる。つまりキョンシーも「吸血鬼」の定義に該当し得る。そもそも日本語の「吸血鬼」という言葉はもともと中国古来の語彙である。
「吸血鬼」の基本的な意味
「吸血鬼」は、伝説や伝承に登場する存在である。あるいは、それらの伝説に基づいて創作されたキャラクターである。吸血鬼の特徴(風貌、性別、生活スタイル、害意、弱点、等々)は、伝説や作品ごとに異なる。醜悪な怪人として描かれることもあれば、貴公子のような美しい人物あるいは魅惑的な麗人として描かれることもある。「人の血を糧として生き長らえる」という点は、吸血鬼の共通の特徴といえる。血が得られれば不老不死とされる。すでに死人とされることもある。
「吸血鬼ドラキュラ」の元ネタ
吸血鬼の典型的なイメージといえる「ドラキュラ伯爵」は、実在の人物をモデルとするキャラクターとされる。15世紀のルーマニアのワラキアを治めたヴラド3世(ヴラド・ツェペシュ)こそ、その人である。ヴラド3世は逆臣を見せしめに串刺し刑で処することを好んだと言われており、「ツェペシュ(串刺し公)」とあだ名された。自身は「ドラキュラ(竜の子)」という異名を好んだとされる。19世紀イギリスの小説家ブラム・ストーカーが、このヴラド3世の人物像から着想を得て「吸血鬼」のキャラクターを構築、小説「ドラキュラ(Dracula)」の主人公として世に出した。これが評判を得て、後世の「吸血鬼」のイメージの礎となる。
なお「ドラキュラ」という名称は小説「ドラキュラ」に登場する人物の名であり、固有名である。吸血鬼全般を指す一般名ではない(一般名はヴァンパイアである)。
「吸血鬼」を含むその他の用語解説
「吸血鬼キャラ」とは
「吸血鬼キャラ」は、小説・マンガ・アニメ等の作品に登場する吸血鬼の総称である。吸血鬼キャラは、超人的な能力を持った魅力的なキャラクターとして描かれることが多い。
たとえば、小説(ラノベ)「吸血鬼ハンターD」および同作を原作とする「バンパイアハンターD」では、吸血鬼と人間の間に生まれた人物が主人公である、平野耕太のマンガ作品「HELLSING」のアーカードは生粋のヴァンパイアである。
池野恋のマンガ作品「ときめきトゥナイト」主人公の江藤蘭世は、吸血鬼と狼女の間に生まれた魔界人という設定である。
盆ノ木至のマンガ作品「吸血鬼すぐ死ぬ」の主人公ドラルクは、あまりにも弱点が多く、すぐに死ぬ(そして復活する)という雑魚っぷりが人気を博している。
きゅうけつ‐き〔キフケツ‐〕【吸血鬼】
きゅうけつき 【吸血鬼】
きゅうけつき
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 15:22 UTC 版)
アンデッド族の魔物で、同族の中でも最も若く、悪魔教会で雑用をこなす少年。下っ端生活を気に入っており、あくましゅうどうしのおつかいを楽しくこなしているが、よくモブとして騒動に巻き込まれる。輸血パックの独特の味を好みいつも携帯しているが、そのおかげで姫の凶刃を回避したことがある。
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